今までの日記帳(2008年)

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2008年

12月11~20日

夜空に くっきりと張り付いたような四角模様のオリオン座が見られ中で一番明るいペテルギウスは まるでダイアモンドの輝きが 確認出来ます。そして 冬独特の空気の透き通りが 青白い月の光を届けてくれます。ずっと見ていたくても 5分が限度。 明日もまた 寒くなるんだなぁと身が凍えるような夜半になりましたね。

夜空の星々と対称に 和歌山県紀美野町では Xmasのイルミネーションを輝かせている民家をあちらこちらで見かけますね。
も ともと小さな町なので特別な繁華街はありませんし そんなところじゃなくって 山中の民家が 派手な電飾をやっているんですよ。車で走っていると突然 パ チンコ屋さんのように 明るい光に出くわしますね。あんまり沢山有るので どのくらいか夜に車を走らせてると 苦労しなくても20箇所以上は簡単に出くわ せましたね。 

こんなのって 都会の駅前か 欧米の風物詩のイメージでしたが 山里の片田舎で はじめは誰が見るのかと思ってましたが なんの何の 絶対面白いし スキウキするし 感動しますね。
家全体を 飾りつけたものから 近くの大木や林を 電飾化したものや 道路に沿って 田畑に飾りつけたものなど 様々ですね。みんな中途半端じゃないですね。

写真は紀美野町役場近くで 撮影したものですが 近づいてみると
  
 
「きみの」の電飾が お分かりいただけるでしょうか。
こうなると 文字通り 観光ですね。やるよね~って思いましたね。

12月1~10日

何かが違う、どうも違う。年末独特の盛り上がりが全くありませんね。
例 年なら 色んなことがあっても 温暖化で今一ピンとこなくなっても 否が応でも 世間が師走シャワーを発していたのに 歳を越して新年になれば なんとな くリセットされるような 雰囲気が 今年に限っては 感じられませんね。世の中の深刻さが 和歌山県紀美野町まで伝わってきます。

わずか一年前、 2007年問題が騒がれ 団塊世代の大量退職者で ロハス思考も高まり農村への移住希望者が増えるといわれた時期がありました。若干の増加はあったものの 飛躍的に田舎暮らし者が増えたわけではありません。しかし、このまま 景気悪化が加速し 都市部での生活困難が続けば そのときには 多数の農村移住者が  増えると僕は推測しています。 

以前は 都市部で適応できなかった人が 田舎に逃げ場所を求めてくることも少なくなくって 中には安易な考えの人がいて農村の暮らしを辛く感じたとか こんなはずじゃなかったとの感想を聞いたことがあります。しかし、来年以降の田舎移住者は そうではないと考えます。

数十年前、農村では生活できないと 多くの若者が都市部に移住しました。皆、都会で相当な苦労をし 高度成長を支えてきたのです。それが国策でも あったんじゃないでしょうか。都市部が期待に応えられなくなったら 地方に目が向くのは当然のことですし、この先は 食糧難の時代との予測を思えば 今、 方向転換しようと考える人が多いかも知れませんし 正しいと思いますね。

そうなればその時にきっちりと受け入れ態勢が整っているかどうかが 地方の自治体にとっては重要になりますね。
田舎暮らし応援県わかやまは 初めて農業をやってみようと思う人の為の「就農支援センター」や、農家の季節求人情報「和歌山県グリーンサポート」など 様々な方策があります。また、紀美野町は モデル地区として 積極的に 農村移住者の希望に対応しています。

和歌山県紀美野町では この季節に炭焼きをしている光景を見かけることがあります。越冬に備え 燃料を確保しています。

みんなで火鉢を囲み、炭火でもちを焼いて食べる。そんなお正月がこの国にはあったのを覚えていますか。
今以上の豊かさがあったかも知れません。地方は、田舎は、多くを受け入れる懐の深さがあると思います。日本は元来、瑞穂の国。農業ならやっていける国なんじゃないでしょうか。恐慌時代だからこそ 冷静に 冷静に考えてほしいですね。 

11月21~30日

冬将軍の文字 が気象情報に見られるようになり 和歌山県紀美野町では積もりはしないものの初雪が降りました。日没時間の早さとあいまって今年の残りがますます少ないよ うに感じられますね。世の中の冷え込みは 季節以上に厳しい時代に突入してきましたね。消費の低迷、不景気、内定取消し、資金注入、財政出動等々が新聞紙 上で乱発していますね。

和歌山県は果物王国と言われていますが その煽りも半端じゃないですね。消費価格の低迷、肥料等の経費高騰で農家所得は07年は06年より54万円減で2,046,000円、農業者一人当りでは22万円へって89万円になったそうです。年収の話ですよ!!。今年はもっともっと減収になるのは 確実なのは お分かり頂けますよね。

全国的に考えるても 製造業の大半は失業などやらは ほんの入り口、来年は今までに経験したことがない状態になるとの推測もあります。どんな時代が来るんでしょうか。
今のところ一般的には 外食や旅行、大きな買い物を控え、家中・家近、つまり 家の中で娯楽を楽しんだり 遠くに出かけないようになってきているんだそうです。
か つて、テレビは朝夕2時間程度しか放映してなかった。鍋を持って豆腐を買いに行った。そんな頃を思えばまだまだこの国の節約が出来るかも。いや、粟や稗を 作るところからやり直す気に そこまで腹をくくれば 少々の困難は乗り切れるかも なんて思いながら 心の片隅で覚悟が必要かもしれませんね。

こうなったら、とことん 不便を楽しむのもアリかもしれません。不便を楽しむ頭に転換するのです。例えば田舎の暮らしは 都市部に比べると確かに不便です。でもでも この日記帳でも 再々お伝えしているように メチャ² 楽しいし、工夫や知恵や考え方は 何が起こってもびくともしない強さがありますね。 


寒い日には 薪割りで体を温めます。 夕刻には暖か~いお風呂に入りたいですね。不便を楽しんでいるでしょ。近頃、田舎暮らしは最大の贅沢かもと思うことがありますね。 

11月11~20日

民宿前の坂に ぽっか りと割れたザクロが 一つ二つ 落ちては転がっています。きらきらと宝石のように輝く赤い実は 言葉では甘酸っぱいとしかいえませんが さわやかな美味し さがあります。もう 秋じゃなく冷やーっとした風が吹く頃、和歌山県紀美野町の柿は ヒラタネから 富有柿へとうつります。柿の王様と言われる富有柿は  最高で これを食べると先に収穫したどの品種の柿も食べられなくなるほどのクウォリティーがありますね。

11月の半ば 16日に 紀美野町では 農林商工祭りと 美里柿の市が 共同開催されていました。「みかん・柿の重量当て」「米のつかみ取り」「しいたけ植菌体験」「農 産物即売」「柿種飛ばし競争」などイベントが盛沢山に行われていました。写真は「柿の皮むき競争」の様子で、長い人は180㎝程にもなっていたんです よ。 


その他にも色んな体験コーナーがあり 僕は「しめ縄作り」のお手伝いをしていました。通常なら都市部からのお客様がされる体験なんですが 今年はその中に地元の中高年の方が十数人も 含まれていました。

理由は、「しっかり習うまでにお爺さん(師匠)が亡くなってしもうた。」
「我流でやってるけど、これでいいのか確かめたい。」 です。

世代が移りしめ縄も買う家庭は多くなっています。風習や習慣を止めることは 思えば簡単に出来ます。でも、続けようという気持ちが 多くの地元の人にあったんですね。 嬉しくて 感動しました。地元で習ったのは 僕よりはちょっと先輩のお父さん・お母さん達です。
風習や習慣、伝統や文化には 実は買っただけでは分からない生活の知恵もいっぱい詰まっているのは 常々感じているのですが 僕達も今からしっかり学びたいと 改めて思いましたね。

11月1~10日

11月に入るやいなや「寒い」と口に出る日が続くようになりましたね。今年の秋は短いんでしょうか。晩秋は特に日没が早く一日がみじかく感じてしまい冬へと加速しているように思えますね。

今回は 和歌山県紀美野町の東側(高野山より)にある 子どもの寺「童樂寺」の話をしましょう。
も ともとこの地区は 過疎化が進んでいて小学校の存続の為に30年近く前に西日本で初めて 山村留学を受け入れたところです。当時の世話人は高齢で引退され たのですが その後各地で山村留学が行われる様になったことや 後継者のこと等などで 受入数が減り いよいよ状態になりつつありました。

そこに登場したのが 若き住職が作った子どもを受け入れる寺=童楽寺です。
子どもを受け入れるといっても 山村留学ではなく 里子、言わば自分たちの子どもとして育てているのです。  

建物の周りには 万国旗が吊りめぐらされていて こいのぼりのフキナガシが迎えてくれます。写真は副住職の小林さんですが住職ともにやさしい笑顔は 保育士か小児科の先生のような安心感がありますね。

豊 かな自然の中で 夏は川遊び、秋は稲刈りや芋ほりと 季節の田舎の暮らしを楽しみ、また朝5時起きで始まるお寺の暮らしも体験しながらお寺の子として暮ら しているんですね。毎月毎月、楽しいイベントが童楽寺では行われるので 里子以外の子どもたちの参加も多いようですね。

昔は どこにでもあった 子どもが集まる場所、童楽寺は そんな役わりを しているような気がしますね。

10月21~31日

高橋尚子さんの引退記者会見をTVニュースで見ました。「完全燃焼、台風が去った後のさわやかな感じ」のコメントはとても印象的です。
以前にも彼女の「あきらめなければ夢はかなう」についてこの日記帳で触れたことがありますが 色んなアスリートの中で彼女から学ぶことは多いと思いますね。

少し話は変わりますが 全国学力テストの順位公表が話題になっていますね。それなりに意味があるかも知れません。そして、順位が高ければ学力優秀と 考え、決めてしまいがちになりますね。しかし、よく考えてください。テストって半分は要領ですね。出来ない問題はとばして 解けるものだけを優先する。ま た、時間内に解けそうなものだけ手をつける。つまり、難しいことはすべて先送りするってことですね。短期間の成果主義に求められる要領の要素が大じゃない でしょうか。そしてそれはそのまんま、一般社会にも適合しているのですね。

先日、ノーベル賞に決まった先生方の研究は 難しすぎて解説すら僕には理解できませんでしたが 知識だけじゃなく 根気、工夫、ひらめきや知恵がなせるものだったと思いますね。難しいことに正面から向き合いあきらめない完全燃焼の結果のノーベル賞なんですね。

学力テストも目先の成果主義もそれはそれで大切で否定する気はありあせん。しかし、冒頭の話に戻りますが 今本当に、若者に学んでほしいことは 高橋選手の燃焼尽きるまであきらめない心だと思いますね。
田 舎には 難儀を安易に変えてきた知恵や工夫がいっぱいあります。皆で助け合ってきた暮らしもあります。困ったときにその時のリーダーがとったとるべき行 動と民衆にまつわる話もあります。困難を乗り越えてきた田舎暮らし的考え方は その時の成果は微々たりとも ずっと色あせることなく 価値は計り知れませ ん。

ところで、農産物で野菜が短距離走なら 果物はマラソンだと僕は思いますね。

冬 期に樹皮にいる虫を退治する剥皮、肥料を施し、一枝に適度な数の実がなるように行う摘蕾・摘果、草刈、水遣りに消毒、盆過ぎには実に日当たり良くする摘 葉、更には銀色の反射シート敷き 等々、収穫までは 様々な作業がありますね。また、気候や気象状況に合わせた対応をその都度 適切にしなければなりませ ん。一年かけて やっとの思いで出来るのが果物なんですね。愛情や想いがいっぱい詰まっているから美味しいんですね。

和歌山県紀美野町のある柿農家の言葉です。  「どうか、生産者の心を味わってほしい。」

10月11~20日

サブプライムローンにたんを発した世界的な景気の不安定とは別世界のように 秋晴れの穏やかな日が続いています。
今年は 大きな台風もなく 農作物は順調に育ち、ただ今、実りの季節真っ盛りですね。新米をはじめ、何を食べても美味しいですね。

一年の見通しがたつこの頃 かつて人々は ホッとした気 分と喜びや労いの思いで始まったのが 秋祭りなんでしょうね。今では 職種が多様化し 皆が皆、農家ではありませんが その雰囲気は 和歌山県紀美野町に は残っています。20日晴天の中、民宿がある毛原地区の秋祭りが 行われました。 

前日の準備からが 祭りですね。山から 形良く、枝ぶりのいい松を 切ってきて 人形と共に だんじりに飾り付けます。この飾りの美しさや勇壮さが 他のだんじりにひけをとらないように 気合が入りますね。

当日は 祭り日和、小学生がだんじりを引き、笛太鼓の音が 秋空に響き のぼり先頭に 神社に向かってねり歩き出します。
塩 をかけ水を撒きといった江戸の佃祭りや大阪岸和田だんじりのような 迫力はありませんが なじみの高野西街道をすすむだんじりは 祭りの風情があります ね。お年寄りは 祭囃子が近づくと沿道に出てこられますね。地域がひとつになる日、これが ふるさとの秋祭りなんですね。

10月1~10日

山の中腹から頂上にかけてところどころに民家が点在しています。国道から見上げるとそこ辺りだけ日光が差込んで いますね。行ってみるとけっこう大きくて立派な家です。何故あんな不便極まりない高所に家を建てたのか不思議ですよね。実際、ほとんどの国道や主要道路は  川沿いに敷かれています。毎日の暮らしていくのにはとても大変だろうに。・・・と思うのは現代人なんですね。

昔も今も一等地は日当たりと水、そして交通の便利さですね。山里深くでは山頂に近いほど日当たりがよく、日照時間が長いです。その環境で取水可能な 場所がいいのです。一番水は 汚染されていなく ふもとになるほど生活廃水や 動物によって汚されてしまいます。それから 昔は 山頂から山頂にかけて尾 根つたいに街道が通っていたので 頂上に近いほど交通の便が良かったんですね。

和歌山県紀美野町の尾根つたいにある旧高野西街道には 400年ほど前に何箇所か城があったそうです。その一つ平岩城跡地に行ってきました。

高 野山が信長・秀吉の統一権力に対立したときに高野山勢力によって建てられたと推測されていているものだそうです。近くにはだるま石があり、かつては 最も 川幅が狭く奇観でいて 山肌を縫うようにはしる高野西街道もこの辺りが一番難所だったようで、街道をおさえる為の築城の意図が分かりますね。

写真から積み石の向こうに石垣跡があり進入を抑え遮断した縄張りが感じられるでしょうか。
楠木正成の城跡だとか、正成が水不足を隠す為に白米で馬を洗い適を欺いたとか、鶴姫と言う美しい姫が居住していたとか色々な伝説があります。

歴史や山野草がお好きな方には 言うまでもありませんが、ただただ山里を歩くだけでも レクリエーションや癒し効果やストレス解消には充分いいですね。高野西街道は 秘境がいっぱい。そして また来たくなる魅力がありますね。

9月21~30日

高野西街道(国道370号)を走るとあちこちに 栗のイガが落ちています。落下間もな いイガには 新鮮な栗が入っているのが分かり車を止めて靴で踏みながら実を取り出し そんなことをしながら家に戻ると 袋いっぱいの栗が溜まっていまし た。焼き栗がいいですね。オーブントースターで15~20分、皮は黒こげ状態ぐらいまで焼くと渋皮も爪で剥がさなくて指の腹でぽろぽろと剥けますね。表 面はパリッと中はほこほこアツアツですね。さめても歯ごたえがあって噛むほどに甘みが美味しいですね。 味覚、芸術、読書、スポーツの秋 本番ですね。

休日は好天に恵まれた下旬、紀美野町の各学校でも運動会が行われていました。
民宿がある長谷毛原地区は 保育所から高校(分校)までの合同運動会です。

手前側4人の 保育園児の向こう側に小学生 その後ろに中学生、高校生と続きます。
プログラムでは 中高生のリレーの後に 保育園児がダンスをしたり見ている保護者や地域の人は あきずに楽しめますね。
最後には児童・生徒 vs 大人の綱引き合戦です。当然大人チームの圧勝ですね。

以前は世帯数と児童生徒数がほぼ同じだったので 各家庭にとって運動会が合同で行われるのは助かっていたようですね。子どもが少なくなった今でも小学校と高校は隣接し保育所と中学校が近くにあることや 学校が地域に深く関わっているからこそ合同運動会の形態があり そして歴史を重ねているのだと思いますね。

地域の人の資金や労働力によって学校が建てられた頃、先生は聖職と呼ばれていて 様々な相談から 夫婦喧嘩の仲裁までしたと聞いたことがあります。まるで西洋の教会牧師的な存在でもあったんですね。(あくまで教会は例えで 学校は宗教的要素を含みませんが)
地元の人々も学校を 欧米の教会のように 皆のものと考えていた様です。

当 然今は昔と違い 先生も地域の人も肩を並べるようになり、また、セキュリティーの問題、あちこちで変な教師や保護者が現れ 地域と学校の関わりが難しい時 代になることにより 地域住民にとっての公共意識、つまり皆のものという考え方が薄れていくと 互いの関係は育たなくなってしまいます。

僻地の小規模校の合同運動会は 様々な年齢の子どもたちと学校と地域の連帯がなせる大きなイベントですね。更なる歴史を重ね 地域以外の皆さんにも 観に来てほしいですね。

9月11~20日

女優の菅井きんさんが 映画の82歳で初めて主役をされ 最高齢の主演女優としてギネスに記録されたそうですね。久しぶりの良いニュースですね。後期高齢者医療制度が始まってからは 高齢者の方々はどこか肩身の狭い思いをされてたんじゃないでしょうか。

和歌山県紀美野町は過疎化高齢化が進んだ町ですが 菅井きんさんに負けない元気なお年寄りが沢山おられます ね。お家の周りの草むしりをしている姿はよく見っけますね。草むしりは若い人はあまりしませんね。本業の仕事に追われていて忙しいことと 生産性がない作 業なのが原因と思いますね。しかし、一見生産性が無いこの作業、誰かがやってくれないと困ってしまいますし、他にもけっこう意味があるかもって思うんです ね。

先ず、健康管理・健康増進効果があります。そ れも心身ともにです。都市住民の皆さんは癒されたい思うことがよくありますよね。田舎に住んでいても毎日毎日かなり忙しく 草むしりなどしんどい作業をし ています。しかし、改めて癒されたいとは思わないですね。それは 人間にとって最大の癒しは土だからです。目の前の緑、時折吹く風も相乗的な癒しかもしれ ません。
次に環境保全効果があります。景観や環境はやはり守らないと荒廃するものです。

農家でなくても家庭菜園をほとんどのお年寄りがしていますね。
と にかく朝、目が覚めたら畑に出かけ作物の世話をしていますね。何故そんなに夢中になれるのかは 皆がみんな「作るのが楽しいから」と言います。家族では食 べ切れないほどの野菜や果物を作っては 子や孫あるいは知人にあげたりします。子どもや孫たちはスーパーでも安く売ってるのに(季節の)同じものばかり 送ってくるってあまり喜ばないと笑いながらもやはり送っているのが面白いですね。でも、スーパーと同じものが多いのは確かですが作っている野菜の種類は色 々で実に多いです。豆類だけでも十数種類あるんですよ。

家庭菜園は、草むしりの効果はもちろんありますが それ以上に いろんな素晴らしい効果や影響がありますね。日本の食料自給率は40%程度ですが、地方では当然全国平均よりは高く中には100% を超えているところがあります。あくまでカロリーベースの食料自給率で葉野菜などはほとんど含まれません。しかし、出来る限り自分の家で作った範囲の生活 をしているので食費削減はもとより日本が総量で群を抜いて世界一高いフード・マイレージの観点から 家庭菜園は熱烈歓迎されるべきです。
さらに将来食糧危機に陥ったときに小さな畑で何でも作る家庭菜園的な発想は救世主になるはずです。このやり方考え方で何百年、何千年も続けてきて どんな時代も乗り越えてきたのですからね。

それそれの作物の特徴、性質を研究し創意工夫しながら育てるのは、自然を知る一番の近道でもあります。自然を知れば、それに対し自分を知ることになり、やがて足るという大きな満足を知ることになります。

草むしり効果や家庭菜園効果の凄さを あれこれ書きましたが 当のお年寄りは無意識にごく当り前にしていますね。僕たちは まだまだ人生の先輩から学ぶことが たくさんあると 敬老の日に改めて感じましたね。

和歌山県紀美野町では棚田の畦に彼岸花が咲き、赤と緑のストライプが美しい季節を迎えています。

どこにでもある日本の原風景、今ではこの景観のほとんどは お年寄りの方々の手によって作られています。お年寄りの皆さんは やはり地球の主役ですよね。 

9月1~10日

急に涼しくなっては 暑さがぶり返し かといって残暑厳しくもなく、夜は真夏の布団ではひんやりして目が覚めてしまう。今頃は着ているもの一つ、挨拶一つ 人様々ですね。

事故米という言葉、初めて知りました。農薬などに汚染されていて食べられない米のことだそうですね。そもそも、事故米なんてネーミングが分からない ですね。過失なら事故、故意なら事件だと僕は思いますが本当に事故米なんでしょうか。米を作るあるいは輸入する段階で 汚染米が存在すること自体ふざけて いるように思いますね。何で食用不適な米を輸入しなくちゃいけないのか全く分かりません。

さらに 非食用化する汚染米を 食用にしていたことは 全くもって ひどい話ですね。以前、餃子事件のときに 多くの日本人は 中国内での問題と信 じけしからんと思っていたんじゃないでしょうか。あの時 日本では絶対ありえないことで 日本の工場がこの種の事件を起こす分けが無い思っていましたね。
しかし、しかし、なんですか。自分の国が訳が分からなくなってきますね。昨年からの偽装問題以来立て続けに考えると 日本はむちゃくちゃ、道理も何も合ったもんじゃありませんね。外国を批判する資格も無いんじゃないでしょうか。
自国に厳しく、自分に厳しくする目を持って ちゃんと見ないとと思いますね。 

ところで 7日(日曜日)に 和歌山県紀美野町を東西に流れる清流貴志川では「網入れ」というイベントがありました。「網入れ」とは 川20~30m間隔で網を張って さらにもう1枚の網で 間隔を狭め その間を迂回する鮎を 引っ掛けてとるのです。

例年は8月最終日曜日の行事ですが 大雨の影響で一週間延期になり まちに待った日がやってきました。早朝から網入れし、引っ掛けで鮎はどんどん取 られていきます。お昼前には 多い区域では数百匹ゲットしていますね。それでも まだまだ鮎は泳いでいます。厳しい目で ちゃんと見つめているのが分かり ますよね。

網入れは 一日続きます。とりあえず、お昼は鮎バーベキューですね。午後も好天です。大人も子どもも 清流に遊ぶ恒例行事、夕方みんな笑顔になっていましたね。

8月21~31日

お盆を過ぎた頃から 急に涼しくなりましたね。富士山では昨年より58日、平年より53日早い初冠雪を観測したそうです。
今年は 皆さんの省エネ意識が高く、地球温暖化が上げ止まりになったのかと思えるくらいですね。

農山漁村で 海水浴や川水泳の行楽客を当てにしていた民宿などは 今年は「安・近・短」志向のお陰でまずまずだったのですが 最後のこの涼しさに拍子抜けしてしまいましたね。猛暑もキツイけれど 涼し過ぎるのもこたえますね。

天気予報を見ると西晴東雨の日が多く 和歌山県紀美野町はずっと雨不足で渇水の心配がありますね。連日 防災無線で節水の協力をお願いするアナウンスが流れています。

ダムやため池は 当に 百聞一見にしかるですね。本当に水が少ないんですよ。この調子だと無くなっても不思議じゃないですね。
月末に少しはまとまった雨が降ったものの予断を許しません。
被害を及ぼすほどの大雨の地域と比べると 傲慢かもしれませんが 狭い日本でも 天気だけは上手くいかないんですね。  

8月11~20日

暑い暑いといいながらも 山を越えたようですね。日没時刻が早まり その後はあの寝苦しさからは 幾分開放された気がしますね。でも、夜にオリンピックを見出すと 眠れなかった夜と同じく 寝不足は間逃れませんね。この状況はしばらく続きそうです。

こ のところ スズメバチの発生が半端じゃなく多いですね。一説には 雨が降らない影響があるそうです。花が育たないのは仕方ないのですが ジュースの販売 機の ゴミ箱の空き缶に残ったわずかなジュースを求めて飛んでくるのだそうです。そして近くの山中に巣を作るのですね。

スズメバチは 幼虫~終齢幼虫~成虫により餌は変わりますが 花蜜から昆虫の死骸まで何でも巣に持っていく雑食動物のように感じますね。
そうなると 現代食に対応し 空き缶の残ジュースや ごみ収集後のわずかな残食品廃棄物などは 申し分ない餌に違いありませんね。

先日、スズメバチの巣を退治しました。夕刻(日没頃)に 1m程の棒先に薫煙剤(バルサン)を着けそ~っと近づきます。薬剤のお陰でほとんど活動は停止します。一気に鎌で巣を刈取り大きな袋に封じ込め、その後焼却します。

パフェクト。かんぺき。!!  

のはずが、やっぱり残っているんですね。翌朝、巣が無いことに大慌てのスズメバチが。
虫網で がんばって捕まえては 踏み殺します。残酷ですが 復讐されそうで怖くてたまりませんね。

スズメバチから身を守るには 騒がないで身を低くし ゆっくりと去っていくのを待つのがいいそうです。また、白色の帽子かタオルを頭にかぶっておくだけで 被害に合う確率がかなり減るそうです。
美しい黒髪のあなたも 山間では 頭を白くしてくださいね。

8月1~10日

北京オリンピックが開幕し 日本選手の活躍から 目がはなせないですね。メダルにとどかなくても 充分な感動が伝わってきますね。
ライブでは とても見られないのでニュースやハイライトなどで見ているのですが やっぱりオリンピックは面白いですね。

和歌山県紀美野町は このところ夕立によくみまわれます。天気予報では「山沿いは雨」といえば 絶対に雨が降りますし 「ところにより・・・」っと言っても 必ずそうなりますね。ところによりなんて言わず、はっきり言えよといつも思いますね。
夕立は けっこう大粒の雨が多く 時には 目薬一瓶分ほどが 一粒の雨の夕立もありますね。紀美野町を東西に流れる貴志川は 一気に増水し流れが激しくなります。
このところの全国の局地的な大雨の恐ろしく 被害も出ていますが 川遊びでは 特に気をつけてほしいと思っています。

さて、農作物は 夕立のおかげで 順調な生育をしていますね。稲は 青々と そして もうすでに 穂を着け始めているんですよ。

今からはっきりと秋の収穫が読めるこの頃、この田んぼで出来る米がほしいって気になってしまいますね。田んぼを見ていると「青田買い」の意味が とてもよく分かりますね。つまり、むやみやたらな買いじゃないんですね。
日常よく使う慣用句の現場現物を見るのもいいものです。青田を見るなら 今がチャンス、立ち止まって田んぼを覗き込んで見てはいかがでしょうか。

7月21~31日

この夏最高の暑さが 連日伝えられています。何時まで どこまで記録が続くのか ぞっとしますね。嫌がおうでも夏々々です。
都会の皆さんはそろそろどこか涼しい処に逃げ出したいんじゃないでしょうか。子ども達は学校が休みになり ちょっとほっとしてるかもしれませんね。先日、ショッピングセンターに行くと 夏休み自由研究の本やら工作用品がいっぱい並べられているのを見ました。特に今年はサイエンスものがブームで おもしろ科学的な商品が沢山あり つい目を引きましたね。

子ども達には 長い夏休み、普段出来ないことを何かじっくりやって欲しいと よく言いますよね。でも、夏休みが終わる頃に 宿題や日記に 終われ 2学期が始まるときに この夏休みいったい何か特別なことをやったんだろうかって気になったことってないでしょうか。僕は毎年そんな感じでしたが ね。

例えば、山里の子どもなら、毎日 川遊びに出かけ 泳いだり 飛び込んだり 生き物と戯れたりする。お腹がすいたら スイカを食べる。夜は 花火をしたり 星空を眺めたりする。暗闇に 目が慣れると 空は満天の星。 毎日毎日 それの繰り返し。

何か特別なことをしたんだろうか。    ものすごく特別なことをしてますよね。
う~んと 大人になったとき、ものすごい特別って初めて気がつく かけがえのない日々の繰り返し。何かじっくりやって欲しいことって これじゃないでしょうかね。

都会の子ども達にも 一泊でも二泊でもいい、日帰りでもかまわない。子どものペースで過ごせる子どもの為の 夏休みを農村休暇を あげたいですね。感動は 一生ものに違いないですよ。

7月11~20日

真夏日、熱帯夜のどの言葉が 天気予報で伝えられる季節になりましたね。一気に気温上昇です。午後1~3時頃は ぼ~ッとして何も出来なくなってしまいますね。
民宿に来られるお客様の目当ては 昆虫採集がこれから多くなりますね。田舎にいる虫は カブト、クワガタだだけじゃないですね。色んな虫がいるんですね。いったいどれだけの種類の虫がいるのか それだけでも充分夏休みの自由研究になりそうですね。

僕が思うところでは 最も多いのが クモでしょうね。クモにも色々いるので これまた種類を数えると相当になりそうです。
ところで 皆さん、コガネグモって聞いたことがあるでしょうか。里山の自然を象徴する大型のクモで白黒しま模様の大型クモです。  
コガネグモは 直径1mほどの大きな円形の巣を張るので果樹園や林でよく見かけ メスはとても縄張り意識が高いようです。

その習性を利用して昔から和歌山県では 遊びとして コガネグモ相撲があったようです。現在では和歌山県海南市のNPO法人ビオトープ孟子のイベントで行っており見に行ってきました。 

元々は ♀コガネグモが 網巣を張ってあるところに もう1頭の♀クモを投げ込み戦わせたようですが もうひとつの方法として 1mの棒に 2頭のクモを乗せ 戦わせるやり方があり そこでは後者でやっていました。

コガネグモの勝負はどちらか一方をかみ殺してしまうまで戦いつづけるので クモの命を大切にする為に 立行司が 途中で判定をします。
一方が他方に噛み付くか 1頭が闘争を止め 落下すれば 瞬間に勝負を分けるのです。

クモは 決して 気色いい虫ではありませんね。しかし しばらく眺めていると このマニアックな世界に惹きこまれてしまいますね。もっとマニアックになれば 強~いコガネ グモを育てるところから始めるそうです。そうなれば かなり面白い分野ですね。カブトやクワガタのように 虫界の メジャースターではないかもしれません が 可愛い虫だと思いますね。彼らがお腹から出す糸は 世界で最強とも言われています。実際、クモの住む世界で 若いクワガタが 捕われていたりもします ね。

夏になれば 沢山のむし達が 元気に活動します。「網戸に虫がいる~ッ。」って 大声で嫌がらないで 何しに来たのか 何の動きをしているか ちょっと観察してはいかがでしょうか。一段上の ちょっと夏マニアになれるかもね。

7月1~10日

一日のうち、いつかは雨が降っている。そんな七月の始まりですね。民宿に来られたお客様から「雨が降っても楽しめるところは?」とよく聞かれる季節です ね。そんな時 先ず、動物愛護センターをお勧めしますね。意外と知らない動物のあれこれや ワンちゃん達とのふれあい方等 ずぶの素人の僕でもけっこう面 白いと思いますね。

もちろん、天気が良ければ 隣接する のかみふれあい公園は 最高ですね。青い空と緑の芝生、心地よい風が頬をなでますね。芝生に寝っころがったり 子ども用の遊具がわんさかある わんぱく広場は 家族やグループに人気があります。

晴れでも 雨降りでも 立寄りたくなるのが「ふれあい館」ですね。ここは ファーマーズマーケット。農産物や蜂蜜、ジャム、味噌など様々な加工品、棕 櫚製品などの地場産品も ありますね。つまり、和歌山・紀美野文化の集合場所であり発信地なんですね。その中で「きみのふるさと推奨品」のシールが貼られ たものがあります。当然、Made in Kiminoで、しかも吟味された素朴なものだけなんですよ。手にとって見てください。一度買ってみてください。はまってしまうものがいっぱいですね。
 
さて、これからが今回の本題。「ふれあい館」内で「キミノズカフェ」をやっている元気なご夫妻(赤川さん)の紹介です。
最初の もてなしは この笑顔ですね。お二人とも器用で ピアノはプロ級だったり すご技の持ち主なんですよ。 

「キミノズカフェ」は 和歌山県紀美野町の旬の野菜を具材に使った本格派カリーとチャイ(ミルク紅茶)が 自慢のカフェですね。
この日は かぼちゃとトマトのヨーグルトカリーを頂きました。我家は小学生がいて なかなか本格的なカレーが食べられないので スパイシーな香りだけでも嬉しくなりますね。コクと旨味が辛さからジュワ~っととろけるのは 言葉では表現できないのが残念です。

女性とお子様に人気の ワッフルも はずせませんね。今後は 野菜を使ったケーキなどメニューを増やすそうで これからも楽しみですね。
通年食べても美味しいのがカレーですが 本来カリーは 身体を冷やす効果があり夏の食べ物と 聞いたことがあります。ここは 雨が降っても 晴天でもOKスポットですね。
暑さに雨に 負けない 元気が出るのは ぜったい間違いないですね。

6月21~30日

今回の日記帳は 高野西街道についての話です。

高野山に上る幾つかあるルートのなかで 和歌山県紀美野町を東西に走る国道370号は 古来より高野西街道を呼ばれてきました。
社会の歴史で習ったように 高野山は弘法大師(空海)により開山され 真言宗の総本山になり 現在では世界遺産としても注目をあびています。

高野山の入口にある 大門は西を向いています。これは弘法大師(空海)は 四国の生まれで その生地に向いているそうです。空海は 四国を望む高野西街道を眺めたと言われています。

高野西街道の中間地点に位置するのが 和歌山県紀美野町で ここでは高野山にまつわる色々な話があります。観光雑誌や新聞などに掲載されたことがないエピソードや名所や絶景ポイントは多数ありますね。

以前に藤花の時期に 山里は 特別な公園と違い いたるところその場その場でその時折の場風景を楽しむことが出来、色や香りを楽しめることを書きました。 今はアジサイやこれからはササユリが あちこちで見られますね。 田んぼは稲が成長し 畑は夏野菜が実をつけますね。山は青々、夏色に向かっています。雨 の匂い、土の香り、何百年もの樹木をすりぬける風・・・・ 五感で味わって欲しい歴史街道です。
ドライブするも良し、歩くも良し 同じ通るなら是非ともこの街道を通ってみて欲しいと思いますね。

6月11~20日

ホタルの乱舞がピークを迎え 和歌山県紀美野町では アジサイの花があちらこちらで咲き始めていますね。本格的な梅雨ですね。
田んぼの稲はにょきにょき伸び、キュウリやナスビも一気に成長しますね。勿論、雑草も例外ではありませんね。わずかな雨上がりの合間には草刈機のエンジン音が 鳴り響いていますね。今までとは違い蒸し暑い季節の幕が上ったばかりまだまだ序の口の感はありますね。

そんな気候に 紀美野町内の小学校の修学旅行がありました。前からの行事予定なので うまくいけば入梅せず、そうでなければ雨になるか寒いのか暑いのか分からないのですが いすれになっても思い出はそれとは関係なさそうですね。
都市部での修学旅行は 学校単位でしょうが 地方の中山間地域では 町内小学校の連合のツアーになります。

平成の合併後、町の中心部はそこそこの人数がいるものの へき地では片手人数に満たない小学校もあり つまるところ連合のツアーになりますし子ども達もまったく違和感を持っていませんね。
指折り数え待ちに待った修学旅行への楽しみに満ちた笑顔は 遠い昔、自分達もそうだったのかという懐かしさを感じさせてくれますね。
紀美野町の子ども達は 子どもの時代をゆっくり過ごしていますね。とてもいいことで大切なことだと思いますね。 古い言い方かも知れませんが 竹馬の友なんですね。修学旅行、いっぱいの思い出を作ってきて欲しいですね。

6月1~10日

東京・秋葉原の事件はとてもショックですね。このところ の自然災害と同じぐらいショックです。異常気象と人の心の異常とが比例しているように思えてなりません。事件の背景にある不安定な或は歪んだ心理状態は  現代人の未熟さ、不安定さ、傲慢さなどが逸脱したものでしょうが 難しい時代を実感しますね。人が向上心を持つことも大切ですが 先ず、「自然を知り、己 を知り、足るを知る」というような田舎暮らし的考え方が益々重要な気がしてなりません。

異常なのかどうかはよく分かりませんが 入梅し本来ならばムシムシ、ジメジメが 梅雨のイメージですが今年はちょっと違いますね。ムシムシ感がなく6月上旬の雨はむしろ冷たく感じます。ホタルの出現は少なく 朝顔などの育ちも遅いように思いますね。扇風機を出してもコンセントを挿す機会もありませんね。

その最たるものが 民宿の庭先にあるもみじです。秋と間違えたのか紅葉が始まろうとしているのです。平均気温や昼夜の気温差が秋11月ごろと勘違いしたの でしょうか。「オイオイ、こらから暑くなるんだぞ」と叫んでしまいたくなりますが “まっ、(自然に)逆らわなくったって何とかなるよ ”って答えられそうですね。

5月21~31日

まとまった雨が2、3回と降り 一斉にカエルの大合唱の始まりです。晴れた日は初夏の香りが野山に畑に田んぼに満溢れますね。日昼時間が充分長くなり 皆、働きモードの爽やかな汗が光っていますね。
和歌山県紀美野町は 只今、田植えの真っ最中です。

今回は田植えの話をしましょう。民宿周辺では農家が多く米がどのように作られているか日々意識せずとも見ているだけで知っているようでも 実は何も分かっていないんですね。
ゴールデンウィークの連休に家族で籾撒きをしたとか小中学校でも田んぼで稲を育てた。田植えの感想は 田んぼがぬるっとして初め冷たくしだいに慣れてくる感じ等などを 作文で綴られている。・・・・これらは ほんの数年前までの話で 紀美野町の子ども達も ほとんど 今は このような経験をもっていないですね。

一つには、子どもに家の手伝いをさせなくなった、手伝いの内容が変わった、農業をしない保護者が増えた等 もう一つは 諸事情で 学校行事としてとても出来なくなったことです。いずれにしても 子ども達から田んぼにふれる機会が 極端に少なくなってしまったんですね。
(バケツで稲を育てるのは 言わば理科の分野で 少し異なりますので ここではあくまで「田んぼの稲作」のはなしです)
田植えは しんどいです。腰が痛くなります。しかし、夢中になります。無意識に連帯します。とても疲れますが それは皆さんの平素の疲れとは違い ストレスなくむしろ癒された気持ちになります。

人間にとって 最大の癒しは 「土」ですね。土にふれること。爽やかな風、優しい緑、鳥の囁き、青い空、など そういった環境のなかで土にふれる。
この経験をしないなんて もったいないですね。子どもも大人も 一度はこの体験をしてほしいと思いますね。それに、何より自分で作ったお米を食べられるんですからね。

5月11~20日

ミャンマーのサイクロンに中国四川の大地震、どちらも信じられないような出来事にただただ心が痛むばかりです。亡くなられた方のご冥福を祈り被災者には心からお見舞いを申し上げます。

このところ和歌山県紀美野町の山々では 黄褐色みをおびたモコモコとしたところが見受けられます。これらは椎の花で 2005年5月の日記帳のページでも 書きましたが、椎の花が沢山咲くのは「哀しい(悲しい)」といって験を担ぐ人にはあまり好まれないようです。これが2005年よりも はるかに多いように 感じますね。むしろ 異常なほどかも知れません。

自然現象が示す予告は 単なる験担ぎではすませれない警告である気がしてなりません。先日、町内の箕六弁才天にある樹齢何百年かのケヤキの巨木が風で倒れました。

どうしてこんな木が倒れるのか訳が分かりませんね。社の周りに数本の自然木はあるものの他は植林された杉・桧ばかりで、自然林の様に根をからませ地盤を しっかりさせることなく、急斜面で風に耐えられなかったんでしょうか。危険状態なので適当に裁断されています。根の部分は大人の身長を超える大きさで写真 で伝えるのが難しいです。

何百年もの間、この森を見てきた巨木も あっけないものですね。地球全体があっけない結末にならないように あちこちの悲鳴に真剣にをかたむけないと マジ取り返しがつかないんじゃと思いますね。

5月1~10日

ゴールデンウィークを境に ずいぶん温かくなりましたね。ガソリンの値上げ後極力出かけなかったつもりでも やはり給油し、その価格に「高いなぁ」思わず愚痴ってしまいますね。

農家はこれからは 忙しくなりますね。田んぼの準備や 果樹の摘蕾・摘果に消毒、草刈り等などすることはいくらでもあります。夏野菜を育てるのも今からですね。農業は晴耕雨読なんて思われがちですが とてもとても これからは 晴耕雨耕、雨が降っても合羽を着て田畑の作業が続きます。
♪蓑着て 笠着て 鍬もって お百姓さんご苦労さん・・・ っていう歌があったのをご存知でしょうか。自然相手の作業は 天候に関係なく 毎日にすることがあります。

そう 考えると 何気なく食べる農作物は出来る限り完食したいと思いますね。船場吉兆の食べ残し使いまわしは あってはいけないことですが 注文した以上 完食するのも  生産者や料理人に対するマナーであり 廃棄物削減のエコですね。食料食材費高騰の一方で 食品廃棄物の多さの矛盾する問題があります。その上、生産者に対 する気持ちを考えると とてもやり切れませんね。「いただきます」と「ご馳走様」の言葉がある国の概念として 完食のマナー化が 大いに問題解決になると 思いますね。

民宿がある地域の小中学校では 毎年アマゴ釣りの課外授業が行われます。今年は雨の中でした。遠足か運動会なら延期になるほどの雨が朝から降り続いていますが 合羽、長靴姿での決行です。

いくら雨対策をしていても身体は冷えてきますが 釣っている間はお構いなしで集中していますね。その後の身冷えケアをしっかりすれば問題はありません。そして昼食は 自宅から持って来たおにぎりと 釣ったアマゴなんです。当然、完食ですね。
子ども達に人気のアマゴ釣り大会。大切なことも しっかり学べているんですね。

4月21~30日

和歌山県紀美野町の生石高原の山開きが29日に行われ GW行楽シーズンの始まりですね。
ずいぶん温かくなりました。昼間は暑いくらいかも知れませんね。桜花は役目終え葉が繁り、竹の子の旬半ば、お茶の木は茶摘みを今かと待たんばかりの新芽が日増し伸びていきますね。 椿は花びらを散らし始め アザミは紫色の蕾を着け サツキ、ツツジが 見ごろをむかえています。
澄み切った空気に、うぐいすの「ホーホケキョ」が風に吹かれ 谷のせせらぎのマイナスイオンとの交響きは たまらなく爽やかで癒されますね。

山里は 特別な公園と違い いたるところその場その場でその時折の場風景を楽しむことが出来ます。今はあちらこちらで 藤の花が咲いています。近づくととてもいい香りなんですよ。

橋のたもとの藤は 川の流れと共に 山の中腹のは周りの緑に囲まれ それは特別ではありませんが輝いていますね。
田舎は都市部よりも 朝は清々しく、昼はいきいき、夜はシンとしていて一日にもメリハリがあります。そして春夏秋冬はおろか四十八季でも言い尽くせないほどの季節がはっきりあると思いますね。
一日にも一週間にも一ヶ月にも 人間が生きていく時の流れのあるべき姿を感じることが出来ます。自然に触れる、流れを感じる、季節の風を嗅ぐなど・・・ 街中では分からないことが田舎にはいっぱいあるんですよ。

ハイキングに遠足に 最適の季節ですね。季節の移ろいのひとコマを見つけに 農村休暇に出かけてみませんか。

4月11~20日

大阪道頓堀の食堂「くおだおれ」が 近々閉店になるニュースを見ました。関西人にとって在ってあたり前、全国の人にとっても観光名所的なものがなくなるな んて考えられないですね。時代が移り人が変わり 役目を終えざるをえなかったのでしょう。でも くいだおれ人形はオファーが多く第二の人生を どこかで 送ってくれ どこかで大阪文化にふれることができそうですね。

以前、和歌山県のJR貴志川線が 廃止の危機になったときに 周辺住民が何とか残したいとの思いで様々な運動を起こしました。結果、今はオーナー会社を替え 「いちご電車」として人気を集めています。
最近では 和歌山県立紀南高校すさみ分校が 廃校対象になり 町の議員や住民が入学出願、合格し その後本来の生徒の人数で存続可を確認後 入学辞退したという出来事がありました。

前者(いちご電車)は人気はあっても経営は大変です。皆が利用しなければ また危機が訪れるか分かりません。後者(すさみ分校)は やり方はあほかも知れませんが これも僕は大好きですね。両者に共通するのは 都市と地方の格差が広がるなか公共的なものは守り残したいという熱い思いです。これは 全国の皆さんに理解しほしいですね。

さて、和歌山県紀美野町でも 今年で最後となるチューリップ園が20日まで開催されていました。期間中の土日曜日が好天に恵まれ ファイナルご祝儀もあり 相当な入場者数だったようです。

国道370号を 通る人々に楽しんでもらえたらという発想で始め10年間、今では全国のチューリップ園の指折りにもなる規模になりました。ずっと住民力で 続けてきたものです。主催者、協力者、全ての人が ただただ「よう やってきたなぁ」と10年を懐かしみ労います。見物客もいっぱい思い出はありますね。 赤ちゃんが小学生になり60歳は70歳にそれが10年なんですよね。

主催者・協力者の10年を一言ではとても言えない、住民力のお陰様でまたそれは毎年見に来てくださるお客様のお陰様でもあります。このチューリップ園で培った住民力は すでに 紀美野町の麗しの郷つくりで生かされようとしています。進化する君の町・紀美野町をこれからも見に来てくださいね。

4月1~10日

桜は満開。新年度の始まりですね。でも、今年は色んな意味で特別な新年度です。
一般的には 先ず、ガソリンの暫定税率期限切れですね。これって歴史的出来事の一つでしょうね。地方は道路と言いながらも 安い店を探してしまいますね。次に 後期高齢者健康保険制度のスタートですね。ずいぶん前に決まっていたこと知らなかった。びっくりしましたね。ショックでしたね。日本人は今までお年寄りを大切にする国民だと思っていましたから。

地方には たくさんの元気なお年寄りがおられますね。ちょっと恐いような方もおられますが元気な長老の存在は 地域の伝統や文化や安定や発展 等々 何をとっても欠かせない存在ですね。年をとり 身体が弱り元気がなくなってきたら それだけでも周りの人たちはさみしく感じてしまいますね。それだけでも  今まで以上に 大切にしなければと思うのは僕だけでしょうかね。

和歌山県紀美野町でも歴史的な新年度です。民宿がある校区の小学校では 初めて1年生がいないつまり、入学式のない新年度です。これもまた過疎化を 実感するさみしいことです。また、全国ニュースになった不名誉な話も避けるわけにいきませんね。10億円もの裏金問題とその使い方で 紀美野町(とりわけ 旧美里町)が一躍有名になりました。

その旧美里町の庁舎、3月までは神野支所だったのですが 4月1日から美里支所に改名されました。これも 絶対歴史的出来事でショ。

説明しますと 旧美里町の中に幾つかの地区がありその一つが神野地区だったのです。そしてその一地区名を支所名にしてしまいました。多くの町民は旧 町名が支所名になると思っていたし 合併新町誕生後も変更を要望し続け改名に至ったわけです。旧美里町全域をカバーする支所であると共に 慣れ親しみ誇り を持っていた「美里」に対する 並々ならぬ愛着があったんですね。既に新町・紀美野町として心ひとつに町づくりは定着していますね。 旧町名を支所名に復 活させたからと言って旧の地域に固執することがない いいタイミング~かもしれません。

美しい里「美里」です。この際、膿は出し切って 名前に恥じない地域になって欲しいですね。
清らかな山々からは美味し湧水のみの如く・・・。

3月21~31日

蕗のとうは20cmほどまで大きくなり白い花を咲かせて 土手には土筆が所狭しと直立していますね。ポカポカとひんやりが交互に繰り返し 上着を脱いだり 着たりの調節がこまめになりますね。予想では例年以上のスギ花粉の飛散ですが 従来の鼻炎薬に加えて抗アレルギー薬(これが良かったのか)との併用や マ スク&メガネの対策でなんとか乗り切れそうです。

この頃になると紀美野町では 様々なイベントが行われますね。ピンポイント的には 初午(旧2月最初の午の日)や彼岸頃には あちこちの村落で春が来たよ と言う意味で 餅撒きの行事があります。一般的な小餅、鏡餅がたくさん撒かれますが 福餅といって直径20~40㎝ほどの大きな餅もあるんですよ。福餅に は縁起のいい文字が食紅でかかれていますね。福餅を拾った人は言うまでも無く福を得られるわけですが 自分ひとりのものにせず出来るだけ多くの人に餅を切 り分け、福分けするのが良いと言われていますね。

そして、3月紀美野町で最大のイベントは 生石高原の山焼きです。

昨年は雨で中止になり 2年ぶりです。数日前からの好天と風で ススキは充分に乾燥していますね。点火と同時にめらめらと炎が立ちあがります。10m以上 に炎が上ることもありそのたびに わ~ッと歓声があがりますね。こんなに近くで見られるなんてすごいでしょ。すごいのはそれだけじゃないんですよ。ススキ が燃える香りと バチバシという炎上の音は 遠くからでも感じることが出来るんですね。

このメラメラ感、今までに経験したことない、なんて言うか スッキリ感かも。
メラメラ燃えて 世間のウザイことなんか 一掃してくれそうな雰囲気ですね。

3月11~20日

春のイメージの一つに「浮かれる」がありますが 花粉症をお持ちの方は「とことん沈む」季節ですね。くしゃみ・鼻水・鼻づまり、目の痒み・涙目・充血等な ど症状は色々しかも複数の組合せで攻撃してきますね。それより何より集中力がなくなってしまいますね。薬を服めば 更に眠気を誘います。「とことん沈む」 春、おそらく俳句の季語でも 通用するんじゃないでしょうかね。

ところで現在 民宿に ホームスティーしている犬がいます。

都会で暮らしている娘が 留学している1年間預かっているM・ダックス犬です。預かり犬なので 健康面で少し気を使い 実は僕のメタボ対策も兼ねて晴れて いる日は 欠かさず散歩に出かけているんですよ。そして それ以外の時でも ポカポカ日和には 写真のようなサークルで自由に過ごしていますね。ちょっと お姫様扱いすぎるぐらいですけど。

でも 本当に いいなぁと思うのはそれじゃありませんね。それは 犬って花粉症とは無縁のようなんですよね。敏感な鼻なのにそこだけは羨ましいですね。

3月1~10日

「あきらめなければ 夢はかなう」高橋尚子選手の復活は それを証明してくれましたね。
名古屋女子マラソン27位だろうが応援者には 関係ないですね。右ひざ半月板手術後からの復活、4年前に無理かもからの復活は充分な証明だと思いますね。スポーツは結果本位の世界ではありますが 高橋選手の証明は それ以上のものすごいものを感じますね。
マラソンでも ハンドボールでも このところのスポーツ番組を これほどエキサイトして見られるのは 出場選手の心意気を感じることが出来るからかも知れませんね。

名古屋女子マラソンがあった3月9日、和歌山県紀美野町では メロディーロード設置1周年記念イベントがありました。
メロディーロードは 道路に数㎝間隔で溝を切込むことで 走る車のタイヤとの間で共鳴が起こり音が出て 溝と溝の感覚で音階が出来、走行すれば音楽が聞こえる仕組みです。

メロディーロード手前のパーキングスペースには 訪れる人が記念写真を撮れる大看板が建てられ除幕式が行われました。

続いてイベント会場を移し そこでは 今回初めて認定された和歌山県紀美野町の推奨品の展示・試食の数々。一つひとつがなるほどの品ですね。 
特設会場では 吹奏楽、テルミン、ピアノのそれぞれが「見上げてごらん~」の演奏と歌手水野れいかさんの歌。最後にメロディーロードを実走行して録音した 曲に テルミン、ピアノも合せて 皆で「見上げてごらん夜の星を」を歌いました。率直な感想は とても合せにくかったですが 皆さん楽しめたんじゃないで しょうか。 

紀州の美しい野と里の町、和歌山県紀美野町は 春本番を迎えます。
3月26日には サンリゾートラインのトンネル開通、そして4月4日からは みさとチューリップ園が開催されます。是非是非、紀美野町に遊びに来てください。

2月21~29日

太陽系惑星から冥王星がはずされて準惑星にとなったのはいつだったか 皆さんご存知ですか?
ずいぶん前のように思いますが実は2006年8月だったんですね。以来太陽系惑星は8個になったのですが ここにきて またまた 第9の惑星Xの存在が説かれていますね。

もともと 冥王星の発見は 同じ区域を移動する星の存在が写真で確認されたことにあるそうですが 太陽系の惑星軌道面と異質ゆえに(太陽系惑星から)外れ ることになったように記憶しています。天王星の発見は その内側の 土星と木星の引力だけでは説明がつかないふらつきから 予測、発見に至ったと新聞に書 かれていました。同様に惑星Xも 予測、10年以内の発見となるようです。

惑星Xが発見されれば やがて惑星Y、惑星Z・・・など順々に予測、発見がなされ延々と続く予感は 否定できないかも知れません。そうなると 一度は蚊帳の外に追いやられた冥王星(準惑星)の存在が 実はとても重要だったってことに成りかねないかもと思いますね。

一度は こんなもの要らないと思っていたのが 後々大切だったってこと よくありますよね。例えば麻雀やトランプ、冷蔵庫の中身、大きなところでは人間関 係でも・・・。やっぱ、冥王星チックな人間は 大事にしておいたほうがいいんじゃない。って家族に対し、暗に僕を大切にしろよと言っても もはやそこに  父親の威厳なんて微塵もありませんね。


ところで 民宿周辺では 雪解けとともに蕗のとうが出始めました。惑星X発見は とても大変ですが 蕗のとうは 一つ見つけると次々と見つかりますね。まだ風は冷たくても もう 春の気吹に触れているんですね。先ずは 天ぷらでいただきますか。 

2月11~20日

朝、布団から出るのが一仕事。寒波、寒波、寒波ですね。
皆さん、和歌山県って暖かいイメージがあるじゃないですか。でも実際はそうでもないんですよ。和歌山県を半分に横切りし 下側は紀南と言われ比較的暖かいのですが上半分の紀北地域の山間部は別ですね。おまけに 民宿前は 上り坂、4輪駆動スタットレスでも上れるかどうかの降雪ですね。

僕の車はスタットレスタイヤですが 2輪駆動なので とても自宅まで車で戻って来れません。極力家から出ないようにしますし知っている人なら理解も得られます。それでも仕方ない外出で しか も帰りが夜になる場合がありますね。長靴と懐中電灯を車に入れて 途中から歩いて帰る覚悟での外出ですね。去年の夏、あれほど暑くて ふらふらになってた のに・・・って。

こうなれば 最大限に雪を楽しむことにしましょう。

民宿前に 雪だるまを作ったり 子どもと雪合戦をしたり 雪の深みに入り わざと滑ってみたり 頭から雪を浴びてみたりと 身体はポカポカ、手指先ジンジン、吐息ハァハァ けっこう疲れますね。その後のコタツみかん最高、全てが冬の醍醐味ですね。 

2月1~10日

連日、トップニュースは中国産餃子のことばかりですね。幸い重体の女児も回復に向かい死者が出なかったのがすくいです。事件性があるのかどうか分かりませ が こうなった以上中国産食品は買わないなどと考える人も今は多いようですね。しかし、喉元過ぎれば何とやら・・あるいは 輸入冷凍食品の産地が他国に変 わる程度で 結果的には食品の多くを輸入に頼るのは 何ら変わらないでしょうね。

私たちが食べている食料のうち、どのくらいが日本で作られているかという割合、食料自給率は カロリーベースで約40%だそうです。また、穀類の国内生産 量約1,000万トンこれは家庭での食品廃棄量とほぼ同じだそうで、単純にはいえないけれども 食品廃棄総量は1,700万トンにもおよぶようですね。

多少乱暴な言い方ですが 輸入しては捨てて、いやいや 国内で作った分は そのまんま捨てている勘定になるんですね。
なんで こんなことになるのでしょうね。地産地消が叫ばれてようが 自給率UPの必要性を説かれようが全く変りませんね。
日本の農業を重視してこなかったのは一利あるかもしれませんが そんなもんじゃなく、本当の原因は 食品に限らない 輸入の共通点なんでしょうね。 まぁっ、地方に住んでいて都市部と同じ仕事をしていてどうして格差があるのかと思うこともありますが・・・。

自分達の食を守ることは ほんまもんの生活の基本中の基本。自己満足的な自給自足生活はいくらか成り立っても 国レベルではとても難しいことなんですね。食の背景を明らかにするのが食育の役割とも言われています。今回のことを教材にしてもかなり学習できそうですね。

ところで、民宿の裏に置いてあるコンポストの淵際に 穴が空いていました。イタチなのかタヌキなのか分かりませんが生ごみを漁りに来たようです。

寒さ続きで山間の食べ物が減り畑の作物も少ないので 動物達ならやりそうなことですね。コンポストの中身はほとんどが野菜くずですが、これもまた食品廃棄物です。でも動物が食べれば きっと再利用ですよね。

1月21~31日

日照時間が しだいにのび 夕刻が長く感じられるようになりましたね。民宿前から見える長峰山脈、澄み切った寒空を小鳥達の鳴き声が響き渡っています。和歌山県紀美野町の冬は 激厳しくはありませんが 緊張感のある寒い日が続いています。

さて、南海・東南海地震が起こる確立は今後30年以内に50%、50年以内に必ず起こるだろうと言われています。いつ起きても不思議でない災害ですが 実 際に起これば ここは山間部です。旧山古志村のように孤立状態になるのは間違いありません。そうなったときにいち早く情報を伝えたり その場をしのげるよ うにするかがとても大切ですね。

そういった場合の妙案として 和歌山大学教育学部の防災教育プロジェクトのメンバーが先日 紀美野町で実証実験を行いました。
当然、停電状態なので 先ずは発電ですね。田舎なら何処にでもあるのが草刈り機、それを使って「草刈り機発電」を行います。

電気が来る。ここまででも ずいぶん助かるのですが、その電気を使って パソコンに安否情報や被災内容を入力し 上空モーターパラグライダーに送信 ります。モーターパラグライダーには 小型カメラが設置されており上空からの様子が地上パソコンに送られてきます。つまり、上空から見た全体と 地 上の個々の情報が共有できるんですね。

難儀を安易にする知恵や工夫、今回は大学(学術機関)のお陰でもありますが 山間部である紀美野町の実情を良く知っている優秀な天文台の職員が関わって行い多くのアイディアが生かされたものでもあります。
地元住民たちも参加していました。和歌山県の、紀美野町の安心・安全は 大きな一歩を進めたと思いますね。

1月11~20日

厳しい寒波が到来しそして石油価格の急騰。この時期にこれはないぞ、弱り目に祟り目ですね。北国で暮らしておられる方は半端じゃないと思いますね。地方に 住んでいると車は必需品でガソリンの高騰はこたえますね。大した事でなければ出かけないし 一度車を出せば最低でも3つぐらいの用事をまとめてこなすよう になりますね。部屋全体を暖めるのは止め 身の回りだけを温め灯油消費を減らす努力もしますね。

風呂の燃料、かつては薪だったですね。中山間地域にある民宿や周辺農家などでは 風呂の燃料は灯油と薪の併用型のお家が たくさんあり 今日も薪で沸かしたお風呂に入っています。冬季、そこでは薪の備蓄作業をこつこつやっています。

間伐材をチェーンソーで40cmほどに切断し 斧で割っていきます。効率的ですがけっこう時間を要し何日もこの作業は続けられますね。チェーンソーの無い頃はどうだったんでしょうね。

歴史的には最近まで(数十年前まで)は 柴拾いは子どもの仕事だったそうです。山林を持っている家の子はいいんですが 持っていない家の子は 許可を得て柴を拾わせてもらっていたそうで そういった子供同士で柴の取り合いや喧嘩が時折あったようです。
真剣ですね。そりゃ 子どもなりにも燃料確保という重要な任務です。足りるだけの柴を持って帰らないことには 風呂炊きや飯炊きが始まらないんですからね。

柴拾いをすればするほど山林の整備にもなり 山林保全に有効なんですね。これは外国でもペチカのような暖炉を利用する地域でも同様だそうですね。逆にいえば日本のように山林が目の前にあるところは 柴などを利用しなければ 山林の荒廃につながるということですね。
更にいえば 石油など地下エネルギーではなく木・炭など地上エネルギーを消費している限り地球温暖化は めちゃ深刻にならず回復は充分可能と聞いたことが あります。もっとも僕自身、電気・ガス・石油に依存した生活をしているので大きな口を利けるわけではありませんが・・・。

地下だろうが以上だろうがエネルギー源を上手く使う方法がポイントでしょうね。製紙業界の古紙使用率偽装は そのポイントを逆手に騙したもので一連の食品 偽装問題とは異なり 地球環境規模で 一世代で済まない問題かも知れませんね。口に入るものじゃないからか 安けりゃいいのかお人好しなのか初めから無理 な絵なのか何なのか分かりませんが もっともっと皆が怒らないのが不思議でしかたないですね。
ゴジャゴジャ言っていても始まりませんね。コツコツ広告紙の裏側をメモ用紙に(これなら100%古紙再使用)でもやってみようかな。

1月1~10日

あけましておめでとうございます。

和歌山県紀美野町は 雪の年明けになりました。初日の出を見ようと生石高原に行ってきました。
予想ではスタットレスタイヤなら充分上れるつもりだったんですが 未明からの雪で途中から チェーンを巻いて上がりました。
レストハウス「山の家おいし」は大晦日の夜から新年午前8時まで臨時営業です。すでに昨晩から来られている人も沢山いましたね。
何でもいいから 温かいものが食べたい。さっそく名物の梅うどんを大きな薪ダルマストーブの前で食べて ほっと一息ですね。

そうそう、肝心の初日の出は 曇りがちでほぼ雪降り状態。せっかくここまで上がってきたのにと思っていたら8時過ぎに晴れてきて雲の切れ間から幾度となく日が射しました。ご来光を拝む感じはありませんが 年明けの清々しさを堪能することが出来ましたね。

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