今までの日記帳(2006年)
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2006年
12月21〜31日
酷寒で始まり少し温かいぐらいの穏やかなうちに終わった2006年でしたね。一年やはりいろんな出来事がありました。今年も最終の日記帳なので重大出来事を振り返ってみたいと思います。
先ず、1月1日に紀美野町(美里町・野上町が合併)が誕生しました。以前から隣接する2町の合併ですら些細な相違に戸惑うことがありましたが ここ ろ一つに町づくりをしようという多くの気持ちが 徐々に一体化し 新しい希望に進化を始めました。日記帳でも紹介した住民参加の様々なイベントや運動は やがて訪れる人々にやさしい町・紀美野町として受け取って頂けると思っています。
7月には「きみの定住を支援する会」が発足し団塊世代から若者まで Iターン、Uターンの受け入れ推進を内外に宣言しました。地道な活動ではありますが着実に成果を上げていますね。
最
近マスコミで「限界集落」が話題にされることが多くなり関心を得るようになりましたが 中には「住民は限界集落になる前に脱出すべき」などと言っている民
放の大ばか者がいるのにがっかりしてしまいます。ちょっと考えただけでも少なくとも都市と農村が対流・共生の時代にあることぐらいは 分かるはずですよ
ね。
民宿的には 新町になってからはペット連れのお客様が増えた一年でもありました。のかみふれあい公園や生石高原でペットとふれあいのんびりとした時間を楽しむ方が増えたのだと思いますね。また、マナーも予想以上にいいので僕達は心配することは全くなかったですね。
新町誕生にまつわる出来事が目立った年ではありましたが 民宿自体は変わらず老若男女色々なお客様に 農村休暇を楽しんでいただいたと思っています。世の中の様々な情勢を考えると 農村休暇の役割はますます重要になってくると思いますね。
来年は もっともっと楽しい農村休暇が提供できるように全力で頑張りたいです。来年もたくさんの人に 民宿ひらいをご利用下さることをお願いしまして 本年の日記帳を終了します。一年間民宿ひらいの日記帳をご覧下さり有難うございました。
12月11〜20日
12月というのに雨が 続きました。農閑期だし 外に出ても濡れるだけだし冷たくてどうにもならないので ほとんど皆家の中で骨休め状態ですね。冷たい雨が雪や凍結になる前に スタットレスタイヤに交換 や水道管の保護など じわじわと冬本番の準備の時期なんでしょうね。まだ激寒とは思いませんが 気が付けば室内でもジャンバーをはおっており いつこの冬 一番の寒さが到来してもOK状態ですね。12月1〜10日
和歌山県の高野山で初雪 が観測されたようです。やっぱり季節は巡ってくるんですね。民宿周辺はまだ積雪はないもののある日突然道路が凍結する可能性がないともいえないので 早い 目にスタットレスタイヤに替えないとと思っていますが せっぱ詰まらないとなかなか行動に移らないですね。11月21〜31日
時折の強い風で紅葉がワッと剥ぎ取られ舞っているのを見かけます。手や指が冷たくなる前に手袋(軍手)をはめた僕の手とは対照に 大樹の枝は寒さで震えているようです。ついこの前までの暖かさは何だったんだろうと毎年感じますね。11月11〜20日
こたつ、ストーブ、毛布、ジャンバー、ももひき、すっかり冬支度。「寒いね」の会話を交わすようになりましたね。日の出が遅くなり日没が早まったり 来年のカレンダーを手渡されると 秋から冬へと気持ちが加速しますね。11月1〜10日
昼夜の寒暖差が激しい11月の始まりです。北海道佐呂間町の竜巻にはびっくりしました。竜巻なんて日本とは無縁のもんぽだと思っていたくらいです ね。ほとんど穏やかだった他の地域のしわ寄せを一気に受けたかのように思えます。竜巻で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。又、被害にあわれた方 にお見舞いを申し上げます。
秋の深まりの影響でしょうか、民宿はこのところのんびりを楽しまれるお客様が多い様です。ゴールデンウィークや夏 休みのように遊びを求めるのでもなくゆっくり旅行を楽しむ大人の季節ですね。ですから僕達もお客様とゆっくり色々会話が出来る楽しみがあります。それぞれ の話を書き出すと限がないので省きますが 一期一会というほど大それたものではないものの出会いが楽しみを感じるものです。10月21〜31日
空にはうろこ雲、秋真っ盛り、特に昼間が爽やかですね。この季節が長く続いてほしいと思ってしまいますね。初日から大盛況ですね。駐車場に入るのに1時間近く待たされるほどです。先着1,000名に配られた地場産サツマイモや紅白もち、柿の試食、とれたて販売特製鍋等などのオープン企画のものはあっという間に完配だったそうです。
僕が覗きに行ったのはお昼をすでに過ぎていましたが それでもシンジラレナ〜イくらいものすごい盛況でしたね。
店内で最も広くしめる新鮮野菜、天然酵母や無添加パンの数々、みかん・柿などの果実、梅干・味噌など加工品、多種の花々、木工品もありましたね。他にも色々ありすぎて書ききれませんが広くて明るい店内に魅力はいっぱいですね。
新鮮・完熟、食べごろ・旬、安心・安全、全て手作りです。一言でいうなら、(紀美野町を含む海南・海草地域の)食文化会場です。
紀美野町にお越しの方はお帰りの際に、また阪和道海南東ICからすぐですのでドライブついでに、是非お立寄りください。
10月11〜20日
民宿が提供している体験で人気が高いものの中に「昔のあそび」があります。今回は「昔のあそび」について話をしましょう。 おてだま遊び風景
例
えばお手玉遊び、50歳以上の女性の方ならほとんど作って遊んだんじゃないでしょうか。これなら素材はハギレなのでどこにでもありますよね。4枚の長方形
の布を縫い袋状にし中に小豆か何かを入れれば完成ですが 初めはひたすら縫う根気やどこを縫えば袋になるかわけが分からなくなるもどかしさがありますね。
幾つものお手玉を自在に操るにはそれなりの練習をしたんじゃないでしょうか。
男の子がよく遊んだベイゴマや紐巻きコマも当然最初から上手にまわせるはずないですよね。何度も稽古してウルトラ級の技に近づきたいと思ったものです。
ローテクノロジーで根気、そして体と頭を同時に使う。それが昔のあそびなんでしょうね。
そんな手間暇掛けていてそれで遊ぶことに忙しかった
ですね。でも 昨今のようにゆとりがほしいことも思わなかったし、もっともっとやる気があったですね。数年前ゆとり教育が始まったときただただ休みを増や
したり学習時間や内容を削減したりし 子ども達に何もさせなかったのが結果、ゲーム類を始めとする現在のおもちゃで時間をつぶすように、あるいは 塾など
で時間に追い立てられるようになってしまったのではないでしょうか。
癒しを求めに田舎暮らしに憧れる人は沢山いるが、実際の田舎生活は忙しくそれどころではない。しかし田舎で生活していると癒しを求めたいとは思うこ とはほとんどないということを以前に書いたことがあります。 ゆとりも全く同じで ゆとりが欲しいと感じなくてすむ状態になったときに初めてゆとりを手に 入れるのかもしれません。
ローテクノロジーで根気、体と頭を同時に使う。大いなるゆとりですね。
10月1〜10日
久しぶりにまとまった雨で、周辺の畑の白菜が一回り大き くなりました。鍋物の季節はもう少し先ですが 出番に備えて着々と野菜たちは育っていますね。今は 柿、栗、新米・・、何を食べても美味しい季節ですね。 和歌山県では今年のお米はやや不作になりそうですが 味は良いと思いますね。山間からの豊かな水や一日の寒暖差が激しさが 美味しいお米を作るのを改めて 新米が教えてくれます。
ところで、ヤマガラという野鳥をご存知でしょうか。夏の間は 虫の幼虫やクモ等を食べていますが 秋頃にはどんぐりなどの木の実を食べます。面白いのが 木の実を木の幹や枝の割れ目に貯蔵(貯食)するのです。冬の食料や来春雛が孵ったときの餌にするんですね。
そんな訳でヤマガラは冬になるまで木の実集めに専念ですね。集める木の実を用意してあげると いつしか寄って来るようになりますね。もともと人懐っこいので警戒することはほとんどありませんね。気が付けば手に乗るようになっています。かわいいですね。
旅行などで数日間餌をやれないときはどうすればいいのでしょう。
普通のペットならたっぷりの餌を用意しいつでも食べられるようにしておいたり 誰かに預かってもらったりしなければなりませんが、そんな心配は全く要りませんね。もともと野鳥なので
山で自ら餌を見つけます。 おうちゃく者でもOKですね。
どんな小動物でも人に近寄り触れてくるのは 自らが心を開き人を受け入れるのですが このとき独特の感動がありますよね。動物セラピーやムツゴロウ的モルヒネとでもいうのでしょうか。まして普段は離れたところにいる野鳥が手のひらに乗る、この感動は大きいですね。
9月21〜30日
朝夕は涼しい秋晴れです。最高の季節ですね。スポーツ、行楽、ごく史書、食欲・・・何をするにもいいですね。
紀美の町内では、早稲は収穫が終わったものの晩生の稲の収穫ははもうしばらく先です。棚田ではちょうど彼岸花が満開で緑・黄金と赤のストライプがとても美しいですね。爽やかな風と景色をご馳走に のんびり散歩をしたりハイキングを楽しみたくなりますね。
ヒラタネ柿やトネ柿の収穫は最盛期で 農家の皆さんは食事も出来ないほどの大忙しですね。
ところで皆さん、柿をよく食べるでしょうか。昨今は果物の消費そのものが少なくなってきていますが 中でも柿は上位じゃないでしょうか。50歳以上の方ならそこそこ召し上がることがあるでしょうが、若者の消費は特に少ないように思えますね。
包丁を使って皮をむいて食べる機会が減ったり、スナック菓子類に馴染むようになったのが原因かもしれません。柿はジュースやジャム、飴などの加工品になりにくいので柿=果物として食べる、それが困難なのでしょうね。
しかし、果物としての柿は嫌味無い自然の甘味・旨み、美味しさをもって 本来いや、絶対に飽きることはないはずなんですけどね。
近年、食育が騒がれるようになり食品の栄養面の知識や生 産〜消費の理解が深まりつつありますが、正しく箸を持つことと包丁を使って果物の皮をむくことって かなり大切な食育じゃないでしょうかね。フランス料理 にテーブルマナーがあるように これらは日本のテーブルマナーだと思いますね。
ところで紀美野町内の国道370号道路わきでは 柿の無人販売があちこちにあります。写真のように目を引く柿売り場ではついつい車をとめてしまいますね。
たくさん買って下さい。包丁を使って皮をむいてお召し上がり下さい。果物・柿のもつ本来の美味しさを 紀美野の大地の旨みをご堪能下さい。
9月11〜20日
運動会の季節ですね。9 月は連休が二度あり 運動会が雨天の場合の順延を考える一見都合良いように思われますが 秋雨前線が活発な時期でもあるので ヒヤヒヤものですね。当日は 朝から天気を気にしながら 出来るならば延期を避けたい本心と今日一日本降りの雨が来ないでほしい願いで地域の心が一つになっていますね。9月1〜10日
朝方がずいぶん涼しくなり ましたね。夜半過ぎまでは 日中の熱気でまだまだ夏が続いているかのようですが その調子で寝んでいると明け方近くに寒さで目を覚ましてしまうくらいで す。半端な季節といえばそうなんでしょうが 今でも土・日曜日は川遊びの姿が見かけられますが 8月ほどの水温はなく 早々に引き上げ川原でのんびりして いるようですね。8月21〜31日
夏休み終盤も 酷暑続きでバテ気味の方が多かったんじゃないでしょうか。8月11〜20日
朝からセミの大合唱。猛暑、猛暑、猛暑ですね。ちょっと表に出ただけで 頭がくらくらするくらいきつい太陽の照り付けですね。
おか
げで洗濯物だけは早く乾きますね。民宿のお客様の布団やシーツなどの洗濯物も 何枚か干し終わったときには 最初に干したシーツはすでに乾いていますね。
替わりに着ていたシャツが汗でびしょ濡れになっています。とりあえず汗をぬぐって着替えて洗濯物を取り入れてたたみ終えて やかんのお茶を一杯、また汗が
一気にあふれますね。
暑さというより汗との戦いの季節かもしれません。
民宿がある紀美野町毛原地区は 過疎化超高齢化の地区です
が この10日間ほどは全く様子が違います。都市に出て行った子どもや孫達が 帰省し にわかに活気付いています。その最中の15日 毛原地区の夏祭り・
盆踊りが行われました。この地区のどこにこれだけの人がいたのかと思うほどの特別な賑わいがありましたね。
久しぶりに会う親戚や同窓生、昔ご近所でお世話になったおばちゃんやおじちゃん等など、村全体が同窓会になるのが夏祭りですね。そして妻や夫、子ど
もや孫をつれてのふるさとの盆踊りは「○○ちゃんと友達になった。」なんて 同窓会から家族ぐるみの新たなお付合いへと進化したりもしていますね。
故郷への帰省や おじいちゃん・おばあちゃんのいる田舎で過ごす子ども達を 実際目の当たりにすると TVで見る帰省ラッシュの大変さをしても ふるさとに戻る気持ちはよく理解できますね。
今年も夏も たくさんの思い出を作っていただけたでしょうか。また、帰ってきて下さいね。ふるさと紀美野は “きっとホッと”でしょ。
田舎のない人、故郷がとても遠くなかなか帰省できない皆さん。民宿ひらいは 農村休暇の宿、そんな“きっとホッと”気分になれるかも。
8月1〜10日
一年中で最も暑く感じるのが きっとお盆前のこの10日間じゃないでしょうか。その暑いさなかの8月1日紀美野町では「きみの定住を支援する会」の事務所の開所式が行われました。
紀美野町は 和歌山県の田舎暮らし支援事業のモデル地域にも指定され Iターン・Uターン者の総合的帰住を官民一体となって支援していくうえでの本格的な会のスタートですね。
少し話が脱線しますが 視野を広げて考えてみましょう。ミュージカルで有名な「劇団四季」の団員の半数がアジアを中心とする外国人なんだと 先日
TVで伝えているのを見ました。そして彼ら多くの外国人が劇団のカラーというよりも 伝統そのものを支えています。これは大相撲でも同じですね。
横綱、大関などはすでに 半数以上が外国人で 伝統の塊のような相撲の世界の活性化や発展も 今では彼らなしでは語れないですよね。
全国の過疎の町村でも外部から元気な人を多く受け入れているところは それによって町村の維持や活性化がなされているところが少なくありませんね。 大きな組織にせよ 地方の地域にせよ外部から 新しい元気な人たちを受け入れることが いつの時代でも 活性化や発展にとっては 必須の流れのようです ね。
紀美野町は 今までにも県外・町外から新しい人元気な人を受け入れてきた 大きな心や懐の深さが町民がもっている町だと思いますね。定住の支援には 住むための家、働く場所、お隣ご近所など地区にとけこむことなど多種多様なものがあります。
団塊世代から若者まで 多くの人が紀美野町に移住し また 紀美野町出身者の人たちが何れ戻り 充実したセカンドライフを過ごす。 そして将来、紀 美野町で育った子ども達が ふるさと紀美野を離れなくてすむ。そんな町つくりの一役を担っているのが 「きみの定住を支援する会」だと思いますね。
僕の、私の、あなたの、君の・・・紀美野町は きみの居場所なんですよ。
7月21〜31日
いよいよ夏休みに突入ですね。民宿は一気に夏休みモード、ご家族連れや合宿のお客様の連日ですね。川遊びに虫取りに、星空観望に花火にとそれぞれの思い出を作って 来られたときとは比べ物にならない目の輝きを見ると僕達は民宿をやっていて最高の喜びを感じますね。月末に近づくにつれ 暑さが増し最高の梅干が漬けられそうですね。民宿では朝食に 紀州茶がゆをお出ししていますが 夏季はヒンヤリ冷たくした茶がゆをお出しして 好評をいただいております。
冷たい茶がゆと 梅干、夏場の朝の食欲不振など ここには全くありませんね。むしろ、夏季の楽しみかもしれません。皆さん よく朝からパクパクといっぱい食べられるのかと思うほどなんですよ。
7月11〜20日
ホタルの季節が終わると 早速カブト虫やクワガタ達の出番ですね。民宿周辺では カブト虫・クワガタは 7月中〜下旬がピークで 8月にはいってからではほとんど捕まえることが出来ないので 早い目の昆虫捕りは 正解かもしれませんね。
ところが この時期は まだ梅雨が終わったわけではありません。むしろこのところものすごい豪雨が続いていますね。そうなると 川遊びに昆虫捕りに 星空観望にというスケジュール通りにはいきませんね。
またまた ところが そうなると 普段見られないものに出会うこともありますね。
土の中のミミズは 豪雨に耐えかねて 地表に出てきますね。そのときのミミズは 半端じゃないですね。とにかくデカイ。写真では移動中のミミズでどうしても 伸びきっていなく縮んだ状態ですが それでもそこそこ長いでしょう。(もちろん小さなミミズもいますよ。)
ミミズがいるところは土が肥えているんですよ。山里の土は ミミズさんの餌になるものが きっとたくさんあるんでしょうね。大きくしかも数を増やすゆとりが 土中にはまだまだありそうですね。
そんなミミズも 急な日照りに干されることがありますね。そうなると一気にアリが集まってきますね。このアリがまた デカイ。いつのまにかデカいミ ミズが無くなり デカアリも いなくなっていますね。そうそう 例えばドッグフードを土の上に数粒置いておいても あれよという間に無くなっていますね。
リサイクルというか生態系とでもいうのか 自然界のごみゼロ化は 常に無意識のうちになされ 土肥は豊かな自然を造るとするならば 我々人間は 自然に対していったいどんな貢献をしているのかと 思わずにはいられませんね。
7月1〜10日
7月に入ってからも 梅雨前線は活発で 豪雨にみまわられる日がありましたね。しかし、今まで遅れぎみの季節の移動も ここにきて急に7月本来の暑さを感じるようになったように思いますね。
毎年夏休みの人気体験メニューの 沢歩きの準備を 晴れ 間をみて進めています。山道の草刈り、橋の架け替え、谷沢の掃除などです。1年ぶりに沢を覗いてみると 山の木々が無雑作に倒れまくり 流れ筋さえ変わっ ているところが 多々ありますね。2〜3日も雨が続けば 沢は増水して 倒木などが流され もとの状態になっていますね。落ち着くまでに 何度かの 繰り 返し作業が必要かも知れませんね。
雨量が多いせいかどうかは分かりませんが このところマムシをよく見かけますね。マムシの被害は 素足でぞうり履きの格好の時にもっとも多く僕たちは山に入るときには 必ず長靴を着用しますね。
このマムシ、色んな薬として 昔から使われていますね。皮の部分を アルコールに漬けておきます。ちょっとした傷には勿論のこと、ほとんどの虫刺されには 抜群の効果がありますね。
乾した身は 痛み止めに効果がありますね。以前に親指を怪我し 病院で一番効く痛み止めですら 全く効かなかったとき マムシの干し身をもらって まさかと疑いながら試したときに ピタッと痛みが治まり 狐につままれたような気持ちになったことがあります。
よく効く薬になるにしても やはり毒ヘビ、目の前に現れると すくんでしまいますね。山で山菜を採ろうとして手を伸ばしたところにマムシがいて 目
が合ってしまったことがあります。一瞬の出来事でしたが 噛まれていても不思議ではなかったように思いましたね。山に限らず 田舎にはいろんなものがいま
す。虫も カブトやクワガタだけが いる分けないですよ。
どんな虫が 実際は多いのかを見てみるのも いい夏休みの自由研究になりそうなんですけどねぇ。
6月21〜30日
蒸暑さを感じ 少し動くと汗が出る梅雨半ばです。例年より少ないホタルはその分日数多く 光の乱舞を見せてくれています。それでも夜は まだまだ涼しく過しやすいですね。
しばらくはいいのですが 何日か雨が続くと草刈り機のエンジン音が聞こえてきますね。いつまでも家のなかで居ても落着かないので外に出ると 草だけはきっちりと伸びていますね。雨降りや雨上がりにうろうろすると 沢がにやカエルが周辺にうじょうじょいますね。何処にこんなに沢山いたのかと思うほどです。
車のフロントガラスや物干し竿、葉っぱの上や植木鉢の中にまでカエルがいますね。しかもポツポツっとではなくいたる所に複数匹ですよ。カエル密度がピークに達している季節ですね。
歩くと足元周辺のかえる達は踏みつけられる前にピョコンと移動しますね。まるで水溜まりをバシャバシャと水が跳ねるようにカエルが跳ねますね。道路に出ると交通事故に遭ったカエルや沢ガニ達の 多さに驚きますね。
カタツムリも沢山いますよ。これもまた面白いですね。米粒ほどのものからコマの大きさのまで
色々ですね。米粒大のカタツムリを捕まえてきてじっくり飼って変化を観察したくなりますね。
梅雨に咲く花、紫陽花が満開ですね。天候が鬱陶しくとも
蒸暑くとも紫陽花は エアコンの除湿機能以上に 眼に清涼感を与えてくれますね。
田舎の梅雨は趣きがあると思いませんか。梅雨の田舎に出かけてみるのも楽しい発見が待っていて いいかもせれませんね。
6月11〜20日
梅雨に入りましたね。しっかりと雨が降ります。中休みは蒸暑さを感じますね。天気予報の情報だけでなんとなくというのではなくとても分かりやすい梅雨ですね。4〜5月にかけて雨量が多かったので空梅雨ではと 心配でしたが 農家にとっては好スタートです。米作も果樹も作物が育てるうえで最初の重要期、梅雨が梅雨である当り前が一安心になっているようです。
例年より 気候の移りが ゆっくりの為ホタルが
見られる時期も遅いですね。民宿周辺では 11日は
まだまだ初期状態で 20日頃がピーク、この調子だと
7月に入っても大丈夫かもと思いますね。
日没後 国道370号には
ホタル観賞に来られた方の車が
数珠つなぎに駐車されています。ホタル観賞の為に車から降りられる時や
道路横断には 充分走行車に気をつけて下さい。
ホタルは成虫になる前に自ら泡を出し草茎に付着し
その時を待ちます。
この泡を手にとって
中を覗いて見ると一回り小さいホタルが確かにいますね。ホタルの生態は詳しく知らないのですが成長し切るまでの居場所だけでなく、ホタルとして
効率よく光放ち乱舞出来る夜が来る、それまでの出番を待つブルペンのようにも思えますね。もし見かけてもそっとしておいてあげましょう。
ところで先日、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている丹生都比売神社で、樹齢1,000年の杉の幹に穴が開けられ除草剤が注入される事件がありました。杉の葉はあちこち褐色化し
枯化しかけています。
とても度を越した悪質極まりない許し難い行為で
犯罪です。
以来、樹木医さんによる手当てが続けられていますが
19日に枯枝全部と
健康部を半分程度切断する手術が施されました。原形からすれば情けない状態ですが枯らさずに復活を願う気持ちでいっぱいになります。
自然や環境というものは一度失うと取り返しがつかないものです。それから、紀美野町に限らず自然豊かなところでは
ちょっとした草花や山野草を
多く見かけます。決して無断で採らないで下さいね。
それらは もしかしたら
地元の人が毎日楽しみにしているかもしれません。もしかしたらその場でこそ生きられるものかもしれません。
6月1〜10日
昼間は暑く朝夕は涼しい晴天に恵まれた日が続いています。6月に入りホタルはチラッとは現れているようですが4〜5月の大雨で幼虫がずいぶん流されてしまっているようで例年の数%しかいないように思いますね。また今まで気温が低かったので 時期としてもこれからなのかもしれません。
低気温の影響で野菜類の成長も芳しくありませんね。何時まで経っても苗を定植した時のまんまですね。紀美野町特産の富有柿の生育も例年より遅く 通常5月20日前後に行う受粉作業は 6月に入ってからでした。地球温暖化が進むに連れ年々早くなった農作業が 今年に限り半世紀ほど前の雰囲気がすると農家の声を聞きますね。
昨年10月に田舎暮らし体験の旅を行い、その時に 玉葱の苗を植えました。その玉葱の収穫を3日に行い4人の方がご参加くださいました。玉葱は全部が全部 順調に育ったわけではなく駄目になったのもたくさん有りましたがそこそこ収穫が出来ました。
その日の料理は玉葱三昧ですね。考えられないほど甘いんです。普通なら美味しいと言うところ「甘い!」と無意識に言葉が出ます。オニオンスライス、 玉葱のソティー、焼き玉葱、玉葱の天ぷら、玉葱の煮物、玉葱の味噌汁、焼き肉も玉葱と一緒にレタスに包んで・・・等など最初から最後まで玉葱づくし、よく ここまで玉葱が食べられるものだなぁと思いながらも 飽きること無く完食でした。
田舎暮らしを考えている方を対象にした昨秋の田舎暮らし体験の度を通じて 8人の参加者のうちお一人は和歌山県岩出市へ ご家族で移住を決め、またお一人は 紀美野町に試しに1年間の長期滞在をやってみてその後自信を持って移住しようと計画されています。その他の方も移住は先のこととしても紀美野町に何度もお越しくださり地域の方とのふれあいや田舎を楽しんで下さっています。
当初は参加者が果たして集まるだろうかが心配で次に無事に終了することだけを考えていたのが予想以上の展開になり
感動が止みません。
民宿ひらいは 農村休暇の宿として
多くの方に田舎暮らしの楽しさを
味わって頂けるようにそして 田舎への移住を考える方には少しお手伝いが
出来ればと思いますね。
夏休みどうしようと お考えの皆さん、今年は農村休暇は いかがでしょうか。
5月21〜31日
早い年なら 5月下旬にホタルがチラッと出始める季節なんですが今年は 貴志川を覗いて見ても気配すら感じられません。梅雨前のむしっとした感じが全く無くとても涼しい、未だ朝晩はひんやりとして過しやすい間は 見られないのかも知れませんね。
先日、小学生の4人に一人が一番大切なものはお金だと思っているという新聞記事を読みました。大きな記事ではありませんが大変ショックを受けますね。子どもの意識は大人の行いからくるもので、昨今の格差社会や勝ち組・負け組更に M&Aなどが よく話題になるのを考えると子ども達に こんな風に反映するのも当然ですね。
便利な世の中になればなるほど ほとんどお金が解決してくれるのも事実ですね。暮らしの中に快適さや ゆとりまでを保証してくれる麻薬のようなものなんでしょうね。少なくとも便利社会では より楽な生活がおくれる分けです。
この「楽な生活」は大きな魅力がありそうですがけっこう曲者ですね。よく言われることですが、「楽」と「楽しい」は同じ字を用いますが意味はまった く違うようですね。例えば、食べることが困難な病人がいて、鼻から胃にチューブを通して栄養を送ったとします。困難な食事をしなくてよいので「楽」になっ たのですが同時に食べる「楽しみ」も 失ってしまいます。
一見わずらわしい世界に大いなる「楽しい」があるのです。決して「楽」ではなくて過疎の田舎は不便で 住民がお互いに助け合っていかなければ生活が成立ちません。民宿で救急車を呼べば到着までに数十分かかります。もし火事でも起これば消防車が到着するまで 自分たちで火を消さなければならないのです。もっと言うならば、自分たちの地区で起こったことは自分たちで解決していく。そこには互いに助け合って生きて いくという人間の基本的なことが 存在するのです。
今国会での教育基本法改正案は先送りになりそうですが、何よりも先ず 人は助け合って生きていくと言う お金では買えないものを教えること、いや見て感じて育つことが 郷土愛に繋がり郷土や地域を守りたい気持ちが無ければその先の愛国心なんて 育ちようがないのではと思いますね。
話が大きくなりすぎたので元に戻しましょう。要は 何をするにも助け合って生きる、この基本的なことが究極の「楽しい」であり田舎の大きな魅力の一つかもと最近思うようになりましたね。
5月下旬、紀美野町では
“まちをきれいに〜町民一斉清掃”と“花いっぱい運動”が行われました。各地区で早朝より多くの町民が道路脇や側溝の清掃、捨てられたゴミや空缶などを拾
い集め大変きれいになりました。また、花いっぱい運動ではサルビア、マリーゴールド、ビンカが公共施設や停留所など道路の要所に町民の手によって植えられ
ました。
自分たちの町や地域を自分たちの手で紀美野町の『心ひとつに町づくり』は一歩ずつ着実に、そして美しい景観は来て下さる方に
やさしいルートづくりに進化を始めたと思いますね。
ゆったりとした空間、のんびりとした時間を たまには農村休暇を自分のペースで楽しみに
そして進化し続ける紀美野町を観に多くの方に来て頂ければ
最高に嬉しいですね。
5月11〜20日
今年の1月に合併により紀美野町が誕生して以来、民宿にとって大きな変化があります。それはペット連れのお客さまが以前よりも明らかに増えたことです。
1日一組なので全てのご予約を承れないのですがそれでも増えましたね。お問合わせ頂いた数は相当なものになりますね。
元々和歌山県内のペット関連施設へ出向かれる方やワンちゃん連れ観光のお客さまは おられこちらのお客さまも増えてはいますが町の合併とは関係ありません。
実は、昨年までは隣町(旧野上町)にあった 「和歌山県動物愛護センター」と同センターに隣接する「野上ふれあい公園」が例の合併により民宿と同じ紀美野町になり、ペットとともにそれらの施設を利用される方々が 近場の宿を探される時に民宿ひらいに いきつくようなんですね。
和歌山県動物愛護センターは「犬のしつけ方教室」や「動物愛護教室」を始め小犬やウサギとのふれあいや譲渡犬里帰り等など様々なイベントが 行われて昨今は遠方からも沢山の方が来られていますね。
新しく犬を飼った方には しつけ方教室は特にお勧めですね。いくら本を読むよりも明解で 永くワンちゃんと暮らす分けですからより良いペットライフに為には一度はご参加された方がいいですね。
また、「野上ふれあい公園」はバーベキューサイトや子供用遊具、更に農産物即売所をも兼ね備えた公園ですが1万平方メートルの面積を誇る広大な芝生広場が 家族揃ってのピクニックやペット連れのドッグランとして とても好評ですね。
そしてまた、ワンちゃんのイベントが、しばしば開催されていてたまたま 野上ふれあい公園に 遊びに行った日がそのイベントの日だったりしたらイベント見学が メインになってしまったりしますね。
5月13日(土)、14日(日)の両日は 「日本フリスビードッグ協会」主催のJFA全日本フリスビードッグ公式選手権が野上ふれあい公園で
開催されていました。
面白いですね。たまりませんね。はまってしまいますよ。
先ず、ワンちゃんが可愛いじゃないですか。競技時間が一匹当り1分間と短く
次々にワンちゃんが出てきますので回転が良くいつまでも退屈する暇がありません。それより夢中にフリスビーを追いかける姿を自然に応援してしまいますね。
4本全ての足を空中に浮かせジャンプしてキャッチするとポイントが上がる。遠くでキャッチすれば得点は高いが限られた1分間で投捕の繰返し出来る回数があるので微妙な駆け引きがある。ちょっとルールが分かるだけでも見方が変わります。それから 風も大きく影響しますね。
野上ふれあい公園でフリスビードッグをご覧になりたい方は 「日本フリスビードッグ協会(クラブ和歌山)」のHPで練習日が掲載されていますので覗いて見て下さい。初心者のフリスビー教室もありますのでやってみたい方にはお勧めですね。
そうそう、言い忘れていましたがフリスビードッグ協会の皆さんは一般の公園を利用する 僕たち以上に 抜群にマナーがいいですね。
紀美野町は 全国的にみてもペット観光の先進地ですね。野上ふれあい公園と動物愛護センターに ご家族揃ってペットとともに動物とのふれあい・自然とのふれあいを楽しみに是非、お越しください。
5月1〜10日
ゴールデンウィークを境に一気に温かくなり昼間はティーシャツ一枚の生活です。連休中も1日一組はもったいないよと言われたりしましたが、何処に行っても人気多い期間、せめて民宿だけは 平素と変わりない農村休暇を過してもらえればといつものスタイルでした。
温かく天候に恵まれ 良いGWだったですね。
気候が暖かくなりカエルやヘビ達が目を覚まし同時に虫達も現れますね。そして沢山の花が咲き始めると 本格的な養蜂の季節でもありますね。
採取した純粋ハチミツは決して甘すぎませんね。甘さほど良く「うま〜い!」と叫んでしまいます。今は、レンゲ花主体のハチミツはこれからは 蜜柑類の ハチミツになり爽やかな香りが加味されこちらも人気がありますね。
単純にミツバチの働きのみで集め搾りとった、それ以上のことは何もしていない天然の花の蜜の自然な甘旨みは例え様のない まろやかさかもしれませんね。
4月21〜30日
花粉症と寒さに悩まされる4月下旬でしたね。花粉症は天気予報の花粉状況とは異なりおさまるどころか 何時までもずるずるとひきずっていますね。本格的な梅雨時まで続きそうなきがします。
今年、旧暦では閏7月があります。つまり7月が2度あるのです。だから7月頃まではゆっくりと季節が移り進んでいくんだよと聞かされてすごく納得しました。ゴールデンウィークに突入しようかというのに朝夕は
いまだに真冬並みの格好をしている時があります。年齢と共に冷え性にでもなったのかなぁと思っていましたが微妙に納得ですね。
旧暦ってよく出来ていますね。
改めて感心します。
季節がゆっくり進んでいるからなんでしょうか。例年になくどの山菜・摘み菜も長い間収穫できます。蕗のとうが終われば土筆、ワラビ、いたどり、うど、へとパタパタと変わっていくのですが それぞれが長くしかも 一度 生えなくなっても数日後に復活して生えていたりしていました。
そんな分けで 民宿の料理でも山菜・摘み菜の種類を一度に多くお出しした春だったかもしれません。
写真では少し見にくいですがイタドリ、ワラビ、アマナ、蕗、うど、ゼンマイ、ノビル、蕗のとう、土筆、三つ葉、筍など12種、その他にたらの芽、セリ、ヨモギ等は天ぷらで、多い時には20種近くにもなりましたね。
畑の野菜が比較的少ない葉境期に最も美味しくなるのが山菜・摘み菜です。一度に多種の山菜・摘み菜を食するのは印象に残らないかも分かりませんが、ゆっくり季節が移る年ならではの贅沢かもしれませんね。
4月11〜20日
今年ほど典型的な菜種梅雨の候はないのではないでしょうか。雨ばっかりですね。天気予報では雨が降ると花粉の飛散量が少ないとか 昨年の1/3〜1/5程度の花粉量だとか 言っていますが 雨にも負けずきっちりと花粉症の症状はむしろ例年以上にきつく出ていますね。世間の情報なんてうそばっかりと思ってしまいますね。
それでも 16日まで開催されていたチューリップ園には沢山の方が足を運んで下さいました。心より感謝致します。
民宿にお泊まり下さった方が周辺の観光に行かれるNo.1は高野山です。僕自身も高野山へは何度か行ったことがありますが世界遺産は高野山のみならず参詣道や周辺の神社・仏閣なども多く含まれています。それらを訪ね歩くのにハイキングコースとしても手ごろな 町石道(1町109m毎に石碑がある地道)があります。
町石道は 九度山町の自尊院から始まりますが途中少し寄り道をしたところに 丹生都比売(にうつひめ)神社があります。この神社は高野山を開いた弘法大師(空海)に高野の地を譲った高野明神などが祀られています。
丹生都比売神社は民宿からも行きやすくお勧めコースなので続けて書くことにしましょう。
和歌山県かつらぎ町天野にあるのですが
天野は盆地で周囲を広く見渡すととてものどかな雰囲気があります。視界には手前に田んぼ
向うには山々が それが360°あり、大きな太鼓橋と共に神社はすぐに見つけることが出来ます。
花盛祭2006,4,16
毎年4月第3日曜日に行われる「花盛祭」の渡御(とぎょ)の儀では天狗を先頭に はかまと狩衣姿が続き 雅楽の衆の後には獅子などが まだまだ続き 御輿が最後を飾ります。
まだ、土筆が残る田んぼを横、のどかな田舎の大イベントですが普段なら 日曜・祝日でも すべてが癒しの世界です。民宿から始まる歴史街道・・・新緑の季節をゆっくり歩くのは いかがでしょうか。
4月1〜10日
4月に入ってからは 雨が多く「寒いね」という交わす言葉がよく聞かれますね。花冷えの新年度のスタートです。
過疎化・少子化の影響で民宿がある校区の中学校は 今年から1・2年生で1クラスの複式学級になりました。それに伴い、先生の人数も激減しました。教頭と養護の先生はいなくなり、数学の先生は家庭科を理科の先生が技術を 社会の先生は保健体育を兼任します。
職員は一人何役もこなさなければならないのですが、それでも「質」は落とさないようにとの学校の姿勢や対応の努力をみると、むしろ輝きがあり 魅力を 感じますね。
そうそう、養護の担当は近くにある診療所の保健師さんが兼務してくれます。地域や町も学校に協力的なのも嬉しいですね。
ところで、毎年この季節に開催されている“みさとチューリップ園”ですが、冒頭に書いたように今年は花冷え状態で開花がずいぶん遅れていました。本当の見頃は4月11日頃からでしょうね。
赤なら赤、黄色なら黄色といった一色のチューリップの群が多い中、写真ではうまく伝えられませんが色とりどり混ざりあったコーナーがあります。立て札には「ユアンとシモン」と書かれていましたがとても眼を引付けますね。花弁は 複数色で花弁の表裏でも微妙に色が違い 見る角度により様々に 楽しませてくれます。
その他にも チューリップ竹の塔やピラミッド、隣添の川に浮かんだ花いかだ等など見ごたえ充分ですね。「みさとチューリップ園」は4月16日(日)までの開催です。これからが見頃のチューリップ園に是非 行ってみてはいかがでしょうか。
3月21〜31日
紀美野町一言でいうならば、星と高原の町です。
今回は、高原について書くことにしましょう。紀美野町の観光ハイライトともいえる生石高原。家族連れのハイキング、ピクニック、キャンプに絶好の地として町民もこよなく愛している高原ですね。
なにより、この高原の良さは頂上からの眺望ですね。晴天の日は淡路、四国、泉南の山なみを望み、その壮観は実に関西随一です。お尻にダンボール紙を敷いて草原を滑ったり、大パノラマのなかで寝そべるときの高原の風は極楽の心地よさですね。
そして、秋のススキ一面の大草原、こちらも有名で見事ですね。26日(日)に生石高原ススキの山焼きが行われました。壮大そのものですね。
今回の山焼きは、面積約8.3ha、炎の高さはなんと10mにもおよんでいるそうです。
ものすごい炎がパチパチトと音を立て燃え盛る度に「わぁ〜!」っと歓声があがりいつまでも見入ってしまいました。
生石高原の山開きは、4月29日です。今年のゴールデンウィークには是非行ってみて下さい。
3月11〜20日
雪が降ったり 春の嵐が吹いたりと変な気候ですね。ここ数年の気象状況は何が起こっても不思議ではなくなりましたがそれでもその都度 戸惑ってしまいますね。
普通なら、蕗のとうが長けると土筆が出始めますが今年は 先ず蕗のとうが出て、その後間もなくして早生の土筆が出ています。一時期は土筆と蕗のとうが共存し、今はまた蕗のとうだけですね。やがて本格的に土筆へと移行していきそうです。春先の山菜・摘み菜達もずいぶん戸惑っているようですね。
日毎に温かくさえなれば、ヨモギやセリはいっぱい生え延びるのですがいたって情けない状態ですね。時々来る激寒で何時まで経っても順調な成長が出来ないかのようです。
民宿の周辺を うろうろと散歩しながら山菜・摘み菜を探しているのですが、景色は春のかすみですね。
山間から煙が昇っているのがみえます。炭焼きをしているのでしょうか。それともたき火でもしているのでしょうか。とてものどかな景色ですね。
民宿ひらいのキャッチフレーズ「煙りたなびく山里にセピア色の時が流れる」、その光景を久しぶりにゆっくり眺めました。田舎を楽しむのは何をするのかは大切ですが、どんな時間をもつのも大事なことだと思いますね。
3月1〜10日
田舎ならではの雰囲気の代表的なものに手作りのコンニャクがあります。今回は手作りコンニャクの話です。
コンニャクイモは春に植え、秋に掘出し繰り返すこと3〜4年かけて大きくなります。やせた土地でも育ちますし、生芋はとてもえぐいので獣に掘起こされることが少なく何処でも栽培していますね。
コンニャクイモを適当な大きさに切ってから茹で更に細かく切って ぬるま湯と一緒にミキサーでつぶします。ミキサーの無い昔は杵でつぶしていたのですが充分につぶし切れなくて粒が残ることがあったようです。この粒をコンニャクの星と言って星入りのコンニャクは それなりに美味しかったそうです。
ぬるま湯と一緒につぶしたものを 今度はひたすら一生懸命に手で攪拌します。ひたすら一生懸命が木目細かい美味しいコンニャクを作る決め手になりますね。30分ぐらい洗濯機の如くかき混ぜます。腕がだるくなるしんどい作業ですね。
それから灰汁や無水炭酸ナトリウムなどの寄せ粉を入れ万遍なく行き渡らせ、つまりこれもまた一気に混ぜるのです。しばらく寝かせた後に手のひらにとり 丸めて沸湯にいれ 20〜40分茹でると出来上がりですね。市販のコンニャクとは違って丸める人の手の大きさや個性が仕上がりに現れますね。
茹でている間の香りがたまらない。
しかし、味は絶品ですね。触感は鯨の尾の身とも言われています。茹で上がりを丸かじりしたり刺身で食べるのは最高かも。手作りコンニャクは皆さんが知っているコンニャクとは別な食べ物であることは 間違いないですね。
2月21〜28日
静ちゃんがやってくれましたね。(静ちゃんといっても南海キャンディーズじゃないですよ。)荒川静香選手の金メダルは諦めかけていた今五輪の雰囲気を一変し、素晴らしいフィギアスケートの演技を何度ニュースで映され素の度に見入ってしまいましたね。
その頃からです。急に花粉症の症状が出てきましたね。今年は2月中旬になってもたいしたことが無く前噂通り花粉の飛散量が少なくこんなもんかと思ってたのですが、何の何の激苦はきっちりやって来ましたね。マスクをしながらティッシュが手放せない日々が続きそうですね。
ちょうど荒川選手が金メダルを取った24日に、和歌山県の「めざせIターン王国」事業の 現地交流会が紀美野町(旧美里町地区)で行われ和歌山県内各地の Iターン者や Iターン受入を進めている各地元の住人が多数集まりました。
現地見学では 移住したIターン者の暮らしとして 洋蘭栽培農業者と民宿ひらいを見学して頂きました。前者は洋蘭栽培が 標高300〜350mが適しているので旧美里町へ移住を決めました。僕の場合は地図を開いて美里という地名で決めたのですが同じ町への移住でも 心構えの差が出てしまいましたね。
そしてその後の会合では、Iターン者や各地域間の交流を深め各地域がIターンの受入についての情報交換・意見交換によって課題や問題解決のヒントを見つけようというものです。
こういった取組みは この春でちょうど3年になります。3年間続けてきた知恵や様々なプロモーション等などが 今では田舎暮らしをしたい場所の6位に和歌山県が選ばれるようになったのだと思いますね。
和歌山県では 地元の人がIターンを受入れ推進の役をし
Iターンの先輩が アドバイスをするシステムがあります。そして何よりも気合が入っていますね。
都市住民の多くの方が一度はもつ夢=田舎暮らし、和歌山県ならきっとうまくいくと思いますね。
2月11〜20日
フィリピンのレイテ島で大規模な地滑りが発生しました。TVの映像を見るだけでも想像を絶するような光景で言葉を無くしてしまいます。雨や地震の影響が直接原因のようですが、違法な森林伐採の影響が大きいと言われています。
森林伐採しなければならない現地の人たちの厳しい生活環境や日本の森林の状況や 今後の中国の木材需要など何を考えるにしても人類共有の地球を 念頭に置くことを忘れては悲惨な結末になりそうですね。
元々林業は 少なくとも100年以上ぐらいのサイクルで考えられてきたもので
全ての先人が先輩の恩恵を受けながら
後輩の為に
植樹し木を育て、森林を守る。その継続だったわけですね。
従って
こればかりは現在のファーストフード感覚で捉えると無理が生じるのは当たり前かも知れませんね。
早い、安いのファーストフード感覚の行き過ぎた結果が例の耐震強度偽装問題のような気がしますね。
人はもっと スローライフに 帰るべきですね。
住いを食物感覚で言うのは変かも知れませんが
“食”については若干雰囲気が変わってきていますね。
昨今、新聞などでも頻繁に見られるようになりましたが“食育”というこれまた
なじみにくい言葉があります。
その“食育”の取組みのなかに @都市と農村の交流を進め、様々な体験をする。地元で採れたものを消費する。食品廃棄物を少なく且つ再利用することA伝統的な食文化や地域の特色ある食文化の継承があります。
実はこの二つはとても大切なことで「今、何とかしなければ」なのです。かつて、日本の農山漁村にはほんものの自然がありほんものの暮らしがありました。これらは誰かが次の時代に 受継がなければならないのですがまさに 消えかかろうとしています。
そういったことに気づいたのか 今日本が少し変わろうとしているのはほっとさせられますね。都市を支えているのは農村であること。そして 農村の知恵が「ものつくり日本」の原点のような気がします。
民宿の周辺には 蕗のとうが にょきにょきと顔を出しています。自分で採って食べる、食品廃棄物などそこには無縁ですね。何処にでもあった伝統的な春の味覚、天ぷらだけじゃなくって蕗味噌(ふうきみそ)やバター炒め等など様々な食文化があります。
和歌山県紀美野町は 君の町。皆さんも紀美野町に 春を そして日本の文化を見つけに是非、お越しください。
2月1〜10日
温かい日は そうそう長く続きませんね。2月上旬は冬本番とは頭では分かっていても昨年来の寒波が 一時的にゆるむと無意識にも 春が待ちどうしいのか改めての寒波に この寒さは何時まで続くのかと嫌になってしまいますね。
このところの朝の仕事は先ず、水回りの点検です。ちょろちょろと水道を流していてもカチカチに凍ってしまうことが珍しくありません。
洗濯機のスイッチまで凍ってしまいますね。あわててドライヤーで解かしスイッチ‐オン。順調に洗濯機が動き始めます。しばらくするとピー、ピー、ピーとエラーの音。排水用のホースのU字部の残水が凍っていて排水が出来なくなっています。
こうなると 諦めて昼中の気温上昇を待つしかないですね。ようよう昼過ぎに動きだしましたが、山間で早くも日照が陰りはじめ室内干しですね。
部屋中が洗濯干し場化し、異様な圧迫感があります。しかし寒くて仕方ないのでストーブはガンガン焚いていますので厚手の服も意外に早く乾きますし室内の乾燥が抑えられますね。
毎年幾度かは こういう光景になりますが今冬は 度重なりそうですね。
1月21〜31日
少し寒さがゆるみ 空気が乾燥したり久しぶりの雨が降ったりと不安定な1月下旬ですね。インフルエンザや風邪が流行っているようです。皆さんも気をつけて下さいね。
ライブドアショック以降額に汗して働くことの大切さをよく耳にするようになりました。「額に汗してこそ・・・」なんて言いますが、元々地方の農林業従事者達は日々 額に汗流し 目いっぱい働いていますが一生ヒルズ族の様な優雅な生活を送るいわゆる“勝ち組”ではありません。
そもそも
“勝ち組・負け組”という言葉は大嫌いです。
“己に克つ”や“足るを知る”の言葉の意味を彼らには
教え込む必要がありますね。
昨年12月〜この1月にかけてパーフェクトスカイTVのグリーンチャンネル「グリーン・ツーリズム最前線」という番組で民宿ひらいが紹介されていました。予想以上に反響が大きく沢山の声を頂きました。
そのなかの一つに
桧の間伐材にナメコを植菌しているシーンがあったのですがご覧になった山形県の方から電話がありました。東北各地は積雪3mを超える豪雪で
山の杉・桧が何本も折れてしまっているようです。どうしたもんかと困ったところに例の番組を
ご覧になっての問合わせです。
自然を知り逆らわずにチャレンジする素晴らしさに逆に励まされた様な気がしますね。
生きていくための全てがある自然豊かな農村に身を置いて「自然を知り、自分を知り、足るを知る」ことを考える。たまにはそんな時間を多くの人にもってもらいたいですね。
さて、紀美野町には 生石高原(おいしこうげん)がありその名に因んだ「生石すぎる」(おいしすぎる)という銘菓があります。
柚子あん、栗あん、白あん、バナナあん、つぶあん、こしあん、カスタードクリームと7種のあんの商品がありお子様からお年寄りまでみんなに
好まれていますね。
銘菓「生石すぎる」はこだわらないのがこだわり、いつも自然体が作者のコメントです。
そうです。どんな時にでも食べられるお菓子って少ないですよね。大勢の時、一人の時、嬉しい時、そうでない時、色んな時に「生石すぎる」は自然体、でいて美味しいですね。
僕の場合は「生石すぎる」を食べると
“足るを知る”に一歩も二歩も近づきますね。って言うか大満足ですね。
町の逸品でもありますが和歌山県推薦の銘菓にも認定されているんですよ。紀美野町にお越しの際には是非、買って下さい。
銘菓「生石すぎる」のお問合わせは TEL073-489-3449 生石庵すぎる まで。(宅配可)
1月11〜20日
お正月休みが短く、既に成人式の祝日も過ぎてしまい普段の日常にもどったように思いますが、いつになっても寒くて寒くて仕方ありませんね。
気をつけていたのですがこのところ水道の凍結が連日続いていて民宿屋外の水道のパイプが 凍結による亀裂を起こしてしまいました。簡単に修理でき防寒対策を施しましたが、まだまだ冷たい季節が続くと思うと春までは安心できませんね。
季節的には もっとも寒い時期なんでしょうが植物に眼をやると早くも芽を着け育ってきていますね。
日陰の枝、雪をかぶった樹木、山全体が少し前とは明らかに違ってきています。春を待ち貯えたエネルギーが 出番を待って いや待ちきれずにいるかのようですね。
山里では 冬の微妙な季節感を感じることが出来ます。
今は 晴天確立が高く空気が澄みきっているので冬の月独特の青白さがありとても神秘的ですね。何より夜空の星座を眺めるのには言うまでもなく最高ですね。
紀美野町の天文台に星を 眺めに来られることをお勧めします。でも、充分な防寒の準備を忘れないように。
1月1〜10日
明けましておめでとうございます。
皆さんはいかがお正月を迎えられたでしょうか。
昨年12月からの寒波がゆるむこと無く続き凍えるような外からもどり、一度こたつに入るとなかなか出られませんね。しかし、北国では豪雪による被害・災害が出ているようで厳しさの違いを感じますね。
毎年新春は
新たな雰囲気がありますが今年はもう一つ
特別ことがあります。
2006年1月1日に、民宿がある和歌山県美里町は隣町の野上町と合併し「紀美野町(きみのちょう)」が誕生したのです。
紀美野町、僕の、私の、あなたの・・君の、紀美野町・・・つまり私たちの町でもあり都市の皆さんの町でもあるような新町名です。
多くの都市の皆さんが紀美野町を訪れ豊かな自然や暮らしや人とふれあって、新ふるさと探し・新ふるさと創りを始める。2006年がそんな年に紀美野町がそんな町になれば いいですね。
もし あなたに田舎というものがあって時々帰って来ることが出来るならば、ふるさとの祭りだから美味しいスイカが出来たからおいでと言って呼ばれることがあるとするならば、きっとこんな雰囲気かなぁと想え どこか懐かしく故郷の香いがするような世界、それが 民宿ひらいです。
2006年、民宿ひらいは 君のまち(新ふるさと)の民宿ひらいとしてスタートします。