今までの日記帳(2003年)

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2003年

12月21〜31日

過ぎてしまえば 早いもので 2003年もあっという間だった様な気がしますね。

世間では 国内でも海外でも様々な出来事がありこの一年を振り返っています。

今年最後の日記帳でもあるので僕なりに感じた 民宿バージョン重大出来事を書く事にしましょう。

先ずは 残念な出来事から。

9月に 熊本県でおこった「元ハンセン病患者ホテル宿泊拒否」の問題ですね。

一般の重大ニュースには全く上げられていませんが民宿業を営んでいると 同業者の風上にも置けないとんでもないことだと 思いましたね。

毎年、今年も 民宿には 沢山のお客さまがお越し下さいました。老若男女、障害・健常、社会的状況等など全く関係なく 全てのお客さまに民宿を、和歌山県美里町を 満喫していただけたらと思っていますね。

特色ある宿泊施設には ○○限定(例:女性限定)とか、○○禁止(例:禁煙)といったところがあるのは施設のルールとして あって良い事で これはお客さまが そこを選びそのサービスによって満喫できるからです。

お客さまは 常に 雰囲気や サービス内容で宿泊施設を 選ぶのであり 宿がお客さまを選べるものではありませんよね。

現在は 問題のホテルと元ハンセン病患者との間に和解が出来、ホテル側は 謝罪、反省をしていて一応決着は ついているようで一安心ですが、二度と このような事は起こってほしくないですね。

次は 良い話を。

和歌山県は 以前から 観光の中に体験というものを 取入れたいわゆる体験型観光を 進めています。

そのパンフレット(県全域版)が夏に発行されました。

 ほんまもん体験パンフレット

美里町内のメニューもその中で20件掲載されています。

以前から 民宿では様々な体験を提供してきましたがこのパンフレットのおかげで 体験の部分が民宿から独立して 町全域に広がって民宿以外ところに 泊まった方にも 体験を楽しんで頂けるようになりました。

全国的に見ても もはや農村での体験を含むグリーン・ツーリズムは一部のマニアックなものではなく、都市住民の休暇として満足は定着しています。

この「ほんまもん体験」パンフレットは和歌山県観光交流課(073−441−2785)又は

和歌山県の観光情報「ほんまもん体験」のページ

でも ご覧になれます。

 

12月11〜20日

テレビやラジオでは都市はクリスマスモード一色を伝えていますがここ美里町に居る限りは まず感じることがありませんね。

19日夜から 雪が降りやっと冬らしくなりましたが今まで温かすぎた為に年の迫を感じることもありません。早く年賀状を書かなければという気持ちが高ぶれば少しは 年末を感じるかもしれませんね。

3月初旬の日記帳に少し触れていましが、イノシシの仕掛け獲りを具体的に体験にすることが出来ました。

足跡の確認〜檻の設置〜えさでの誘引〜捕獲までとてもダイナミックな内容になりましたね。

自然・動物保護の立場からや、命を頂くという観点からも大いに意味のある大人の体験だと思いますね。

以前にも書きましたが、美里町内では農作物の猪被害がものすごい状態になっています。

被害を防ぐために トタンや電気柵で田畑を守ってきたのですがどうにもならないですね。

そこで、仕方なく始まったのが檻による捕獲です。被害が少なくなれば檻捕獲は 当然なくなると思いますね。

駆除された猪肉は みんなで食べたり地元の店で販売されます。

不必要最大限消費の今日でありますが生活を守るための 必要最小限の捕獲ですよね。

また、人間も生命維持の為に魚も肉類も食べるのですが無駄にせず食べることは 決してその命を粗末にはしていないと思いますね。

ぼたん鍋(猪鍋)は冬場のご馳走です。野菜を美味しくしてくれますね。また、美里町は山椒の産地でもあり、猪肉の味を美里産の山椒(まろやかな旨みがある)がより引き立ててくれます。

そして何より 体が温まりますね。

旬の猪料理は 美里町でご賞味下さい。美味しいのが 自慢です。

12月1〜10日

ようやく寒くなってきましたね。11月下旬から12月にかけて作られる吊るし柿が 今までの温かさと湿度で 不出来ですね。木に残った柿を再度収穫して作り直している風景が 見られます。

民宿では この時期に 毎年一年分の柚ぽん酢を 非加熱で作り 貯蔵します。

先ずは 柚の収穫ですが 今年は裏作(不作)でいつもなら適当に採っただけでも充分足りるのですが 今回は簡単にはいきません。

脚立の上に立ち 高枝切り鋏で 手を伸ばして頂天になった実も採ります。あまり果汁が出ない小さな実も採りましたね。

例年の倍以上収穫時間がかかってしまいましたが どうにか必要量が採れたので ほっとしています。

柚ぽん酢の製法は 秘密ではありませんがここでは省きます。今年もとても美味しいぽん酢が出来そうです。

今年は 自家製の柚ぽん酢をふんだんに使い過ぎた為に最近きらせてしまいました。

民宿では 食材には こだわっていますがいくら良い食材を使っても 調味料で味が大きく影響する事を 実感しています。

裏作の柚だけに 今回の柚ぽん酢は充分使いながらも 大切に使おうと今から思いますね。

さて、10月28日の山崩れ以来、国道370号が一部(民宿近辺)不通になって大変不便をしていたのですが 12月3日に全面通行可になりました。

国道の山崩れの前後に 橋を架け 道を造りバスも通れる道です。

 2003,12,3 国道370号(美里町小西)

助かりますね。有難いですね。

大病の後に健康の有難さや大切さが分かるように、当然のように思っているライフラインも切断されて 身にしみましたね。

11月21〜30日

前回の日記帳では中学校の文化祭を紹介しましたが、11月は美里町をあげてのイベントが幾つか行われました。

その中の「田舎体験ツアー」と「美里柿の市」は昨年に続き二度目です。

「田舎体験ツアー」の初日は黒豆収獲〜豆かち(棒でたたいて豆をとる)〜きな粉作り(煎り豆石臼引き)〜餅つき〜きな粉餅作り等など黒豆の体験ずくし、二日目は柿狩りと柿の市を楽しんで頂きました。

参加者の感想を伺いますと、色んなことに感動していただけたようですが、きな粉作りに興味をもたれた方が沢山いらっしゃいましたね。

「石臼は昔話かおとぎ話の世界のもの。それが目の前に有るんですよね。そして実際に手で触って使ってきな粉が作れるなんて感激ですね。」

「石臼が二段重ねなっているんですね。」 取り外して重なる面を見せてもらってしくみの説明を聞いて 更に感激。

「入れる豆が 少なくなると徐々に石臼を回すのが重たくなってくる。」「豆は少なすぎても入れ過ぎてもだめ。」「引き立てのきな粉はそのまま食べても メチャメチャ美味しい。」

きっとこの体験は今までやった事が無い、ひょっとしたらこれからも出来ない体験かもしれませんね。

いい思い出になれば とても嬉しいですね。

もう一つのイベント、「柿の市」も去年以上に趣向をこらし カッキー君とカッキンマンの2人のキャラクターまで出来て盛上げていましたね。

 柿の市 03,11,23

どちらのイベントも二年目でまだまだ発展していくと思いますが、美里町をPRするこういったイベントはじゃんじゃんやってほしいですと思いますね。

11月11〜20日

月初めと終わりとで 最も気温差があるのが 11月だそうです。どんどん寒くなっていくのが実感できる季節ですね。

日没時刻も どんどん早くなり夕方気がつけば辺りが暗くなって日が短くなるのが損をしているように思えてしまいますね。

美里町内では 富有柿のシーズンが始まり柿農家は 収獲作業に追われています。

柿を作っていない農家も 秋野菜の収穫時期で大豆、里芋、さつまいも、白菜、キャベツ、ほうれん草、こまつ菜等など色々な野菜が国道沿いの販売所でも見られます。

食欲の秋、中でも野菜や果物は一番美味しい季節ですね。

毎年、この頃に民宿がある地域の中学校の文化祭があります。一般的な中学校の文化祭メニューのほかに、中学生の活動資金を集める為のバザーが同時に行われます。

このバザーでも 一番人気は野菜の販売ですね。

予め地域の人に 野菜の種を配布して出来た作物をバザーの商品として出して頂いたものです。他にも農家の方が自由に作物を出品したものもあります。会場の半分は野菜でいっぱいになりますね。

農家の方達は皆、中学校の為に おしみなく立派な作物を出品して下さいますね。

バザー商品を買いに来るのも地元住民ですが、もちろん中学生の文化祭も楽しんで帰ります。

開かれた学校、地域に根差した・地域に支えられた学校と言う言葉を昨今よく聞きますが この地域の取組みは とても素晴らしいと思いますしこれからもず〜っとこうあってほしいですね。

11月1〜10日

美里町出身で 現在は東京住まいの男性(約50才)が奥さんを連れて 帰省されてきました。

「帰省して 杉は垂直 田は たひら」(瑞生)、彼がふるさと美里に戻る度に 目に映り強く感じることのようです。

まったく その通りかもしれませんね。

和歌山県は 半島で 海と山しかなく一つ一つの耕作面積が少なく 里でも直ぐそこまで 山が迫っています。

何百年以上前から 先人達が 開拓・開墾して石垣を積み上げて作ってきた田が何枚もその中に存在しています。

それが 「棚田」ですが本当に美しいと思いますね。

日本の あちらこちらで見られる風景ですが、和歌山県美里町はその代表的存在だと思いますね。

今ではもう既に 稲刈りが終わり 田んぼには刈り取られた 後が残っているだけです。

 田んぼ 11月

でも 刈り取った後から稲がまた伸びてきていますよね。これを「孫(ひこ)生え」と言いますが、この「孫生え」、稲の成長力だけではだめで 田んぼそのものに 力が無ければ出てこないそうです。

「孫生え」の 出るところの 米は美味しいとも 言われますね。

やがて まもなく 霜が降り枯れてしまいますが その力は次に活継されますね。

10月21〜31日

ある日突然、地区が 集落が 二分されていたらどうしますか。

しかも通勤や通学するにも無くてはならない幹線道路(国道)を隔てての二分です。

そのような事態が 去る28日 美里町内で発生しました。 朝5時ごろ 突然の山崩れです。

 山崩れ 03,10,28

幸い 今のところ人的被害が出ていませんが生活は とても大変です。

当日は 中学生の秋の遠足、集合場所がバスが来られる山崩れの手前に変更になったのですがその場に 向山の山道を 通って行くのも 危険で結局 保護者達が 山越えの 安全コースでバスが待つ離れたところまで 送りましたね。

山越えコースは 国道ほど 道幅がなく対抗するのがやっとのところも少なくありませんね。また、普段は通らない狭い山越え道を多くの車が 何台も 対抗するので 予想以上に時間がかかりますね。

翌日には 向山の山道(歩道)が 確保され子ども達はなんとか通学できるようになりましたが、こちらも実際に歩いてみると小学生には 大変かも知れませんね。

山崩れしたところは 桧(=根が浅い)ばかりのところで見事になぎ倒されていますね。

僕たちが 転入してきた98年3月以来 美里町では国道を塞ぐ山崩れは二度もありました。道を塞がない山崩れや崖崩れなら毎年有ると 思いますね。

今回は 雨が降っていたのでもなく強風が吹いていたわけでも有りません。なのに起こってしまった山崩れです。

先ずは応急処置、道路の復旧かも知れませんが、

真剣に、本当の 「森」つくりを 考えて実行しなければいけない待った無しの状況なのもはっきりしていますね。

10月11〜20日

いい季節ですね。とても過しやすいですね。体を動かしていてもそう汗ばむこともなく、何をやってもはかどりますね。

天日乾燥された稲穂も脱穀が終わり、民宿でも新米をお出しするようになりました。かまどで炊き上げた羽釜の新米のご飯は甘くて それだけでも幸せを感じますね。

美里町内でも 山奥に行けば 松茸が有るようで早朝から 探しに行く人もいます。

山から 帰って来た人に「松茸、有った?」と聞くと毎回みんな 「一つも無かった。」と答えますね。

でも、朝獲りの正真正銘国産松茸です。匂いは正直ですね。香りまでは隠せませんね。

無口の中の微笑みに 何とも言えない嬉しさが伝わってきますね。

松茸だけが 山の恵みでは有りません。山栗やあけびなど 栽培物とは違う自然の美味しさを味わうことが出来ます。

 あけび03,10,17

山栗は 噛むほどに甘みが出てきますね。あけびはさほどベタベタしていないのに フルーティーでマンゴーよりも美味いと思いますね。

スーパーではほとんど見られないこれらの果物、少し年配の方や田舎で育った人には懐かしく、そうでない人には新しい発見になりますね。

山里・美里町の山散歩は秋が真っ盛り。楽しいことが いっぱいですね。

10月1〜10日

遅咲きの彼岸花が あぜ道や崖縁を赤く染めて目を引いています。が、10日頃にはほとんど役目を終えた枯花が道沿いに並んでいました。 季節の移り変わりは早いものですね。

民宿も衣更えの季節です。

いよいよ秋冬用の布団に変えました。その前にやっと 扇風機を撤収しました。

ついでに 早くもストーブを出しましたね。 ストーブを出すと気分は冬モード、早速点火して部屋をというより 体を温めると動くのが嫌になってしまいますね。

夏からずーっと気になっていた色んな整備調整をやるのもお客さまの端境期となるこの時期の仕事ですね。

その一つがお風呂のすのこです。何年か使っているとかなり痛んで、いつ折れてしまうかな状態なっていましたね。

新調のすのこは杉・桧の香りがプンプンしていますね。

全体に白くなったのでなんだか広〜く感じますね。それより清潔感がいいですね。

すのこの手直しや 障子を張り替えはプチリフォームですよね。

9月21〜30日

学校の運動会が終わり 昼中でも充分涼しく過せるようになると本格的な秋を感じるようになりましたね。

子ども達の学校生活もやっと元のリズムを取戻し粛々と毎日が過ぎていきます。

本当に穏かな日が続きました。でも、これ以上涼しくなると朝起こすのが 大変。今から心配ですね。

田んぼでは 稲刈りがどんどん進んでいます。近年、猪害が多発して今年は 害を受ける前に 刈り取ろうとしていています。

刈取りが遅れた田んぼが少なくなるにつれやはり その田は 猪に荒らされているので 稲刈りが終わるまで気がきでは有りません。

秋らしくなったとは言え夏から全然変わらないのは雑草の勢いですね。刈っても刈っても草は生えてきますね。

おそらくそうなるだろうと 見越して美里げんき村(津川実践地)では蕎麦を夏に撒いたのですが、その蕎麦の花が今は一面に白い花を咲かせています。

 蕎麦の花

蕎麦は、雑草よりも 成長が早く除草効果があるようですね。また、野菜類のように間引くことをしなくて良いので管理の手間もかかりません。横着者にはピッタリですね。

おまけに 蕎麦が食べられる(かな?)。

和歌山県にはあまり蕎麦を打つ習慣は無かったようですが収穫後の 蕎麦が 楽しみですね。

9月11〜20日

毎年、この頃は徐々に秋が押し寄せてくるのですが今年は違いますね。この10日間の前半は夏で、後半からはっきり秋になりましたね。

仲秋の名月は11日。まだ暑い日が続いてたので萩などの花は 充分に咲いていませんね。

民宿周辺の地区(美里町毛原地区)では名月の夜に 供えてある団子やお菓子を子ども達が 泥棒してまわる面白い習慣があります。

 お菓子泥棒 2003,9,11

その昔は 月見の夜 縁台に 団子が供えられその横で 大人達が 一杯飲んでいた時に子どもが 串を持って そーっと気づかれない様に 団子を 串に刺して取っていったのだそうです。

そう、気づかれないように。普段は恐い大人達の 目を盗んで 刺し取るのはとても面白かったし、今ほど菓子が無い時代では甘い団子は 子どもには美味しかったのではないでしょうか。それに夜に 子ども達だけで 出掛けられる唯一の日でもあったようですね。

過疎になり 子どもが減った現在では 玄関先に菓子をセットしておいて下さって 子ども達が持って行き易いようにしてありますね。

もちろん、子ども達にとっては 大イベントで袋一杯に お菓子を集めてきて喜んでいます。

この国の祭事をあまり意識しなくなった昨今、このイベントは大人になっても 忘れないでしょうね。

9月1〜10日

朝夕の 涼風にほっと一息つけるようになったもののまだまだ夏ですね。

夏休みを ずらせてとる社会人やもう少し夏休みの大学生たちのお陰で 民宿は 9月になっても夏モードが続いています。

冷夏で 日照不足が心配されている 果樹たちは予想よりも ダメージは少ないようですが甘いなどの味は 収獲まで分からないので気になるところですね。

美里町では柿の生産高は多いのですが、他にもぶどう、栗、みかん等など色んなフルーツが作られています。

以前にも紹介しましたが美味しい果物を収獲するために摘莟・摘果などの作業が有り 今はみかんの摘果時期です。

間引いた 未完熟みかんは 酸っぱくてとても食べられませんがこれをジュースにするとメチャ美味になります。

香りぷんぷん。さっぱり。すっきり。体によさそう。いくらでも飲めますね。

 みかん摘果作業&ジュース作り

作るのに少し手間がかかりますがそれだけ美味しく感じますね。

せっかく作ったみかんジュースなのでみかん畑で記念写真。畑で飲むジュースは格別ですね。

「自然を頂く」が実感できる。やっぱ 美里(田舎)っていいですね。

8月21〜31日

皆さん、8月27日の火星の大接近はご覧になったでしょうか。

マスコミにも ずいぶん取上げられたので話題になっていたようで 当日はみさと天文台には 1,000人を超す人が訪れむちゃくちゃ大変だった様です。

8月末になっても 300人ほどの 来台者でまだまだ火星人気が 続いているようですね。

8月後半も やはり 雨、くもりの日が多く民宿前からも 時折見える火星を何度も眺め、向山にある民家の灯りより明るいのに 感動しましたね。

本来の暑さを取り戻したもののあまりの短さに夏ばてするほどは続かず過ぎていきそうですね。

先日 今年はじめての素麺を食べました。今まで寒いくらいでしたがやっと食べたい気分になりましたね。

昨年は 連泊のお客さまが 多く頻繁に素麺流しを 昼食にやっていたのですが今年は 24日が 最初ですね。

 流し素麺 03,8,24

この流し素麺は回転寿司と同じですね。お腹がいっぱいになっていても流れてくると つい取ってしまいますね。

流れない素麺の 何倍も食べられるのが不思議ですね。

でも 遊んだ後のペコペコ感を満腹にしてくれるし暑さで乾ききった体に水分補給も出来ますね。

季節の食べ物を 美味しく食べるには 気候が味を大きく影響するもんですね。

やっぱり夏は 暑い方が良いと感じた 8月でした。

8月11〜20日

NYでの大規模停電が 伝えられていました。
田舎であれ 都会であれ 現在の生活は 電気やいわゆるハイテクに頼った生活をしているので停電になれば とても困りますね。

以前に 民宿周辺でも 台風による停電が三日間続いたことが有ります。いつまで続くか分からない状態の中、電気が来た時にはホッとしたのを 覚えていますね。

地球に優しく継続的な電力供給と節度ある電気使用を今からでも真剣に考えなければいけないですよね。

この先 どんな時代になるかも知れないので出来れば ハイテクなくして生きていける手段の取得も必要かもしれませんね。

NY停電のニュースを聞いて夏休みになってから 一度も足を踏み入れたことがない 草まみれの我家の畑を覗いて見ました。

幾つかの野菜が 自然農法(ほったらかし農法)で実っています。収穫時期を過ぎたものや野性化したものなど 畑とは言えないですね。

キュウリは 60cm以上のでかさになっていますね。なすびは割れてしまっているし オクラは筋が立ってしまっていて 悲惨ですね。

食べられる分は 我家で食べても冷夏・長雨とは関係なく手間をかけなかった分だけ 美味しくないですね。

マルチを 敷いた 手間いらずの さつま芋は元気で これだけは 秋に期待が 持てそうなのが幸いですね。

8月1〜10日

8月にはめずらしい大型の台風が猛威を振るって 日本列島を縦断し 各地で災害をもたらしたようです。

被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げます。

さて、民宿では 子ども達の団体・グループで 民宿をご利用下さり夏休みならではの光景があります。

民宿は 特別に仕立てられた 合宿施設でもキャンプ場でも有りませんので ここでも 田舎の農家にみんなで遊びに来た雰囲気が有りますね。

縁側ですいかを食べたり、庭先で花火をしたり、朝早くから虫探しに出かけたりと遊ぶことにはつきませんね。

民宿前の 貴志川で遊んだ後、お風呂に入る前に 裏の池であゆつかみをしました。

 鮎つかみ 2003,8,2

ばしゃッばしゃッっと追い立てる子、池の縁からそっと覗き込んで囲い込む子など 色々ですが、鮎の逃げる方が巧みで そううまく行きませんね。

徐々に 水量を減らし つかめると その笑顔は最高ですね。

まだまだ続く 夏休み。ゆっくり、のびのび「童心」を育ててほしいですね。

7月21〜31日

夏休みに入ってからもしばらくは梅雨が続き、寒くてなかなか川遊びしたくなりませんでしたね。

TVでは 世界水泳で北島康介が世界新で金メダルを2個も取り「また世界が微笑んだ」という VTRをニュースで何度も放映していましたね。

歌手の北島三郎とどことなく雰囲気が似てる、ひょっとして親子ではと思ったのは 多分 僕だけでしょうね。

世界水泳が終わり やっとここ数日夏らしくなり 水が こいしく感じられます。

そして 民宿での人気は沢歩き体験ですね。連日のように谷沢に出かけて 楽しんでいます。

夏場、水を入りたくなるのは 人間ばかりでは有りませんね。

ペットのワンちゃん達も 川が大好きですね。

「ペットと旅行するための情報サイト」「pet宿.com」 http://www.petyado.com/ に民宿を掲載してもらってからはペット連れのお客さまも 増えてきました。

思っていたより 皆さんしつけや マナーが行き届いていますね。(我家が ダメなだけ。)

先日は 茶色のラブラドールが 民宿に来ました。

はじめての 大きな犬なので我家のゴールデンは とても興奮していましたが犬同志やがて 仲良くなり 一緒に散歩を楽しむことができました。

 銀次郎&コーラ 03,7,21

山中の一軒家の民宿ですので ペットをのびのび遊ばせたりするには最適なんだと思いますね。

これからも 沢山のペットと合えるといいなぁと 思いますね。

7月11〜20日

今年の2月に 発足した「美里げんき村」は過疎の美里町を 都市住民と共に元気にしたいという思いから出来たもので 発想は TV番組の「ダッシュ村」をイメージしています。

そして、ついに 都市住民の皆さんに “本当の田舎を まるごと体験”が始まりました。

地元の 農業の人に 開拓・開墾の指導を受け美里町住民と 都市住民が 一緒に村作りを始めたのです。

耕地作業 03,7,13

ほんまもんの田舎まるごと体験です。

ですから当然、トラクターやチェーンソウなど 様々な機械類を使いますね。

マンツーマンで 農家の人が 着いて教えてくれるので 健康であれば誰でも出来ます。

今回の参加は5人(男3人・女2人)で 始めは見ていた女の子達もトラクターに乗りましたね。

みんな、プロの農家のようなことが出来たのには興奮していましたね。

別畑で 黒大豆の 定植もしました。

秋には 枝豆で ビールが今から楽しみですね。

村作りは 第一歩を 踏出したばかりです。

沢山の人の 参加や協力が無ければ出来ることでは ありませんね。

一緒にやってみたい都市住民の皆さんにはどんどん参加してほしいですね。

7月1〜10日

長崎県の駿ちゃん殺害事件で、加害者が12才の少年だったのには多くの方がショックを 受けたと思います。

ついこの前は“きれる17才”なんて言っていたのに少年犯罪の低年齢化は どこまでいくのでしょう。

我家にも中学生がいますが、14才を超えているので「14才からは刑法の対象だぞ。・・・」とは説明したものの何の解決にもならない話とすぐに気づいてしまいますね。

世の中の自制心が薄らでいる時代なので日本中どこでも通用する社会問題かもしれませんね。

わずか4才にして亡くなった駿ちゃんのご冥福を心よりお祈り致します。

さて、梅雨も終わりに差し掛かりじめじめと共に蒸暑さが感じられるようになりました。

といっても 朝方はまだまだ涼しいので民宿では 何時夏布団に変えようか毎回お客さまのたびに 悩んでいます。

田んぼの すっかり緑の稲で覆われて 今では水面が全く見えなくなりました。

5月21〜31日の日記帳の写真と比べて見て下さい。

わずか 一ヶ月ほどで 季節がこんなに進んでいるんですね。

田んぼばかりではなく 花、木、水、風、鳥鳴等など様々な変化に 気づくのが 嬉しいですね。

もはや 昼間は夏モードです。美里町の貴志川に是非、川遊びにお越しください。

6月21〜30日

田舎の雰囲気を 満喫して頂けるように民宿ではのんびりした時間が提供できるようにしています。

そして、様々な田舎体験のメニューを用意しています。

また、都会の人が普段は出来ない、田舎でしか出来ない希望をコーディネートすることもありますね。

6月の終わりに「日曜大工をやってみたい」という お客さまに犬小屋を作って頂きました。

田舎では 自分の家のメンテナンスは自身でするし 小屋の一つも 自分で 作るので一通りの 大工道具は 揃っていることが多いですね。

一方、都会の人、特にマンション住まいの人などは日曜大工が なかなか出来ませんね。

木工クラフトなどを やらせてくれるところはあるけれど 本格的な 日曜大工がやりたい。

水平計や糸で正確なものにしました。ホゾを作って丈夫にしました。色んな道具を 使いました。

小中学生のお子さんも 木を切ってカンナがけを 一緒にしました。

お母さんも ニスを 塗ったりしました。

入口は アーチ型にし 入口の上には犬の足型をくりぬきました。窓も付けましたね。

楽しかったですね。面白かったですね。

あっという間に二日が過ぎてしまいましたね。

我家にとっては 犬小屋が新しくなったのが嬉しいですね。

我家の愛犬“コーラ”は小屋が気に入ったようで 早速中に入って座り込んでいましたね。

製作者は 完成品を見て みんないい顔ですね。

「都会人のやってみたいをコーディネート」、これが全ての体験の原点だと 思いましたね。

6月11〜20日

完全に梅雨ですね。毎日、毎日よく降りますね。

それでも 週末は ホタルを観に来られる人がむちゃくちゃ多く美里町内の貴志川沿いの国道では 自動車がびっしりでしたね。

それも 二列駐車で その間を通る車は暗やみの中の歩行者に注意しながら走っているのですが対向車を譲る余裕は ありませんね。

確かに 今年のホタルは沢山見られたように思いますね。

たまに 晴れ間が出ると 皆いっせいに動き出しますね。

草刈、じゃが芋掘り、畑作業、採り水排水のメンテナンス、紙屑の焼却、等など本当に忙しいですね。

そんな晴れ間に 民宿の前では虹を見ることが出来ました。

 虹 03,6,19

しかし なかなか写真が撮れないんですね。

日が注すと 虹が現れますが カメラを持つと雨が降り出して 消えてしまいます。

何回か挑戦した中で 比較的 写っていそうな写真ですが うまく撮れていません。

と言うのは 写真に写っていない(撮れなかった) 真正面の 山の 濃い緑の中の虹は液晶画面が目の前に有るかのように素晴らしいですね。

自然は その時々の 顔姿を 見せてくれます。

雨にも香りが有ります。雨音を聞き、雨を眺める余裕など普段はとても有りませんよね。

梅雨時の 民宿も かななかいいもんですね。

6月1〜10日

SMAPの「世界に一つだけの花」っていう歌、最近よく耳にしますよね。

♪ 1にならなくていい もともと特別な Only1.♪ この文句は地方の市町村にも 当てはまるように思いますね。

大都市や その周辺地域にない 特別なOnly1が地方にはあります。

近ごろは 様々な要因で 今までの 生活や文化それに自然など地方独特のOnly1の 維持継続が難しい時代にはなってきていますが 「特別なところでは 1なのが Only1」、 美里町にはいっぱい有りますね。

都市住民の皆さんは 地方がもつ豊かな自然や暮しに 癒しや安らぎを求め、そこにゆとりを感じられるのだと思います。

都市住民の多くの方が 地方を訪れ滞在した時に 心に残るのは人とのふれあいだったと言います。

地方の人は 自分達の暮しや町にもっと自身を持ちなさい、そういったことを忘れちゃいけないよと、この歌は 教えてくれているように思いますね。

地方の特別なOnly1は 1なんですよね。

ところで、4日に 和歌山県内にしか放送されなかったのですが 「NHK和歌山630」と言う番組がみさと天文台から 生放送されました。

星が美しい美里町のみさと天文台の案内や、研究員と地元高校生とのインターネットを使った様々な取組みなどが紹介されました。

 2003,6,4 NHK和歌山630

放送最後の2分間では、この日のテーマ「山里」にちなんだものを美里町住民が 持ちより 沢山紹介されました。

番組で紹介された地元の素材を使ったものや自然の数々はすべて “特別なOnly1” でしたね。

5月21〜31日

5月下旬になると 民宿周辺では 毎夜カエルの大合唱ですね。一匹がなき始めるとそれに続いて 次から次へと 鳴き出しますね。

水が張られた田んぼのほとんどの田植えが終了しました。

現在では 田植え機に合うサイズの苗が 20日程で発芽〜育苗するので 6月以降の田植えはあまり見られません。

たわわに実った稲穂がゆれているきれいな写真はよく見ることがあると思いますが、田植え後の田んぼも 独特の 美しさが有りますね。

田んぼのおたまじゃくしやカエルは 田に酸素混入してくれたり 様々な養分を与えてくれるのだと聞いたことが有ります。

大合唱の田んぼほど 美味しいお米が出来るのかもしれませんね。

しかし、そのカエルや おたまじゃくしを空からカラスが ねらいますね。そして稲を倒して行きますね。

毎朝、カラスに倒された 稲を立直し 水具合を見て回るのが 田植え後の 大事な仕事ですね。

ついでに わずかな雑草も 見逃がしませんね。

鉄道や道路で 車窓からみえる 田んぼに人がいても 何をしてるのかなぐらいに思い過ごしていましたが そんな田んぼのメンテナンスに余念がないんですよね。

5月11〜20日

5月に入ってからは 雨が 多いですね。しかもしっかり降っていますね。

我家の一年生は 週明け・末はランドセルに手荷物、傘と 小さな体にあれこれ身につけて坂を登降しているのを見る度に “大変やけれど頑張ってるなぁ”と微笑ましく思ってしまいますね。

ところで 下の花は いったい何でしょう?

薄桃紫色の 可愛い花ですね。 これはじゃが芋の 花なんですよ。

3月上旬に植えた種芋が育ち、今ごろこのような花をつけます。

が、大きくて美味しいじゃが芋を収獲する為、 花種が育たず地下に養分が行くように 普通は花は咲かさずにとってしまいます。

だから、 皆さんがめったに見ることが無い花なんですね。

もちろん、写真を撮った後で この花も摘んでしまいました。

後 1ヶ月もしないうちに新じゃがの季節になります。

新茶、新じゃが、新玉葱など これからは新のつく食材が 増えてきますね。

本当に暖かくなり 息吹、活動する気配をひしひしと感じますね。

5月1〜10日

ゴールデンウィークを皆さまはどう過されたでしょうか。

新型肺炎SARSの脅威で海外旅行に出かける人が少なくいわゆる「安・近・短」に人気があったようですね。

関西では 昨年は あれだけ不評だったUSJが 記録的な入場者数だったそうですね。

そんな世間が休みの時に 忙しいのはサービス業だけではありません。

自然相手の 農家は 連休だろうがなんだろうが関係なしに 最時期の作業があります。

美里町は 柿の名産地で柿農家が沢山有るのですが 彼らもまた今、忙しいんですよ。

美味しい柿を作るために 一枝に一つ柿が実るようにします。

たくさんある 莟(つぼみ)を一枝に一つだけ残し他はもぎとってしますのです。

この作業を 摘莟(てきらい)と言います。

 摘莟体験 2003,5,2

この摘莟、無造作にするわけにはいかないんですね。

二股になった枝に実が挟まれない様に、
岳が四枚奇麗にそろっている、
実どうしが ぶつかり合わない様に、
日当たりが良く 下向き、等など・・・。

それらを 総合的に 尚且つ瞬時に判断しなければいけないんですよね。

柿農家の方と 摘莟の競争しても 速度でも正確さでも とても 足元に及びませんね。

また この作業は 地味で何日もかかりますね。

美味しい柿、生産者の職人技と手間暇があって味わえるんですね。

4月21〜30日

ゴールデンウィークにはいり民宿はそれなりに忙しい時期になりました。

ことしのGWは 曜日の巡りがわるくカレンダーでは 赤文字の日が 最高でも3日続き止まりですね。

僕たちが 子どもの頃は土曜日が休日ではなかったし、振替え休日もなかったので 5月4日が日曜にならないと3連休にはなりませんでしたね。

言わば 今年のような巡り合わせは最高のGWだったですね。(確か、5月4日は休日ではなかった)

しかし 最近では平日に休みをとられる仕事が多くなり 以前ほど関係なくなってきたようにも思います。

それでも GWはどこかに旅行したいと思うのが 一般的で各メディアでも盛んにGW情報をながしていますね。

そんなお陰で 民宿も繁盛期なのですがGWが終わるとあまり予約が入っていませんね。

GW中 お仕事の方、GW明けに美里町に遊びませんか。

(今回の日記帳は 短くてすみません。)

4月11〜20日

日が長くなり、完全に温かくなりましたね。

一般の桜は既に散ってしまいましたが遅咲き桜が満開で 鮮やかです。

山では竹の子が出始めています。ワラビ、ゼンマイなどの山菜も今が盛りですね。

おなじみの山菜にも毒のある良く似た形のものが間近にあることが多いんですよ。

ドクゼリ、ドクミツバなどは直側にあることがありますね。

なれると見分けられますが 分からない時は香いで見分けるのが 確かですね。

山菜ではありませんが、この季節に花を咲かせる「シキミ」という植物があります。

シキミは 花も 実も 茎も 葉も 木皮も全て猛毒です。

関西地方などでは葬式の時に飾ったりするもので、農家の空畑や山で栽培しているところがあります。

以前、土葬が主流だった頃は埋葬したところにこのシキミを立てておいたそうです。

そうすることによって 様々な 獣に掘起こされることがなくなります。また芳香性があるので消臭効果もあります。

「仏も喜ぶシキミかな」というほど土葬時には 役立ったようですね。

しかし 今ではシキミの需要も減って来て手入れしていないのも沢山有りますね。

手入れを怠っていると 枝振り良くないのは分かりますが 虫食い葉になります。

あれだけ 猛毒で獣も寄り付かないシキミなのに 小さな虫にはやられてしまうんですね。

4月1〜10日

ようやく桜が 咲きましたね。

5日頃に咲いた桜が もう既にずいぶん散ってしまいました。

桜は春を実感させてくれますね。「お水とり」「お彼岸」が来てもまだまだ寒くて春が分からないですが桜は違いますね。

淡い桃色、木全体のあでやかさなど春を五感で感じますね。

そんな桜も 数回の雨でダメになってしまいますね。

川面に流れる桜の花びらなら奇麗ですがまとまった雨が降ると 川は 水嵩が増し勢いよくなります。

今は アマゴ釣りのシーズンですが こうなると釣りも 難しくなりますね。

山全体に 保水力がなくすぐに川に雨水が流出していまいます。

このような事を防ぐ保安林が美里町にもあるのですが絶対量が少なく思いますね。

 

保安林とは 水源のかん養、土砂の流出や崩壊の防備、生活環境の保全・形成等の目的を達成するため、森林法に基づいて農林水産大臣等が指定する森林で指定されると、伐採等に一定の制限が課せられます。

伐採に制限が課せられる保安林は林業が盛んだった頃、林業従事者にかなり負担だったかも知れませんがその大切さは今になって思い知らされていますね。

山里の保全をはじめ あらゆる環境の保全は一度壊れると 後戻りできないので常に高い意識を持っていたいですね。

そうそう、もう一つ 春は進学・進級のシーズンでもあります。

民宿に泊まられたほとんどの方がご存知のあの末っ子「ゆきほ」が小学校入学なんですよ。

何かにつけ張り切っていますね。最初から頑張りすぎると後が続かないのが今から見えてしまいますね。

3月21〜31日

民宿では 地元で採れる季節の野菜をふんだんに使っています。

ところが この季節 畑で収獲出来る野菜(特に葉物)は少なく限られていますね。

そんな時期に 山里に出るのがいわゆる山菜の数々です。

つい先日まで蕗のとうがいっぱいありましたが今はもうありません。かわりにつくしが今は沢山見られますね。

収獲出来る山菜や摘み菜は 一週間も経てば種類や内容が変わってしまいます。

まさに 旬なんですね。

ほだ木に 菌植した椎茸が 野外で自然に出来るのは 昼夜の温度差が大きい春秋の一時だけなんですよ。

 椎茸ほだ木 2003,3,30

ハウスでの生産は 昼夜の温度差を人工的につくり一年中収獲出来るようにしていますが自然ではそうはいきませんね。

そのかわり 野外ほだ木の 椎茸は味がバツグンにいいですね。

炭火焼きにするとじわ〜っと椎茸が汗をかいたようになり香りが一面にただようますね。

いくらでも食べられますね。これも旬ですね。

旬を食べる、つまりその日に巡ってきた自然界に食材のおまかせが食の贅沢なのでしょうね。

3月10〜20日

春半ばとはいえまだまだ寒い日が続いています。未だに民宿の洗面の水道は朝方凍りついています。

しかし 季節は着実に巡り 蕗のとうが花を咲かせ、いや〜な杉花粉症に悩まされる時期になりました。

僕は ひどい花粉症の持ち主なのでこれにはとても敏感ですね。

今年は 低気温だったのでこのまま過ぎていくのかと思っていましたが飛びまくってくれますね。

瞬く間に 我家のティッシュが底をつきそうになりあわてて買いに行きました。

普段メーカー品でも348〜398円までなのに498円。メーカー外なら 258円程なのが398円。

高値になってるんですよ。

急いで他のスーパーへ。ここも同じ値段。何じゃコリャ。

今は高くてもティッシュは必ず売れるんでしょうね。花粉症の足元を見やがって。

民宿の回りは 杉山が沢山有るので花粉の飛散が よく見れますね。

 杉花粉 2003,3,19

何か燃やしているのかと思って見に行ってても 何もありません。

わ〜ぉ杉花粉が飛んでるんや。

またまた強い風。こちらに向いて吹いてきますね。どれくらいの花粉を浴びたでしょう。

この写真を撮った次の朝は指で手伝ったやらないと 瞼を開けることが出来ませんでしたね。

もちろん くしゃみの連発。体をはった(?)杉花粉撮影ですね。

3月1〜10日

民宿ひらいのホームページを見て下さった方が 2001年2月16日より 10,000人を超えました。

年間5,000人、月平均400人以上の HP訪問です。これまで HPを 覗いて下さった皆さまには 心より感謝致します。

季節は 緩やかに 春に 移っていっています。

蕗のとうは 既に 花が咲き始め 杉花粉は今年も 飛び交っていますね。

でも 雨の日が 多いので 花粉症は 今のところ幾分マシですね。

ここ数年、ひどくなるのがイノシシの被害です。

畑の作物はことごとくやられてしまい、生産者は「農作物を作るのは田舎では無理やね。イノシシのおらん都会でないと出来ない。」ってぼやいています。

イノシシ猟は 通常は2月で終了しますが 3月末まで延長されました。

猟犬を伴って 鉄砲での狩猟は 猟師数が少なくはかどりません。

昨年から 美里町内では 仕掛け檻や罠を使って 狩猟しているのを時々見ます。

 生捕イノシシ 2003,3,1

罠は 比較的 効率がいいようですね。檻での狩猟は 子どものイノシシが先に檻に入ってしまい 親イノシシは 逃げてしまうようです。

以後 その檻にはなかなか入らないようですね。

山に イノシシの 食料が少なくなったのも原因かも知れません。人間VSイノシシの 戦いはまだまだ続きそうですね。

民宿では「イノシシの仕掛け獲り&解体&料理体験」を次の冬から 始めようと 現在 企画調整中です。

この体験は きっと 受けると 思いますね。

2月21〜28日

1ヶ月に3回の割合で HPを更新こそしていますが、パソコンはイマイチなじめませんね。

機械自体が よく分からない上に このところのカタカナ言葉が さっぱり分からないですね。

「ブロードバンド」って音楽演奏のグループ名かと思ってたぐらいですからね。

「グローバルゼーション」は中国では「全球化」と 書くんだと聞いて今まで聞いた説明より良く分かりました。

日本(カタカナ文化)は なんでもかんでも欧米に 合わせ過ぎかもしれませんね。

僕は 英語で名前を言うときも氏・名順に言うようにしています。そして、日本人は名字を先にいうんだよと 話すようにしています。

これは 例えば アメリカ人の名前を日本で日本語で紹介されるときに「彼の名前はジョージ・ブッシュです。」というように名字は 後になっているからです。

たまに 欧米人と合うと 彼らは僕を「ヒラーイ」と呼びますよね。

僕は 必ず言いますね。「No,no,My name is ヒ・ラ・イ」

2,3度いえば、ちゃんと「ヒライ」と言えるようになりますね。

ブッシュさんをブーッシュさんって呼ぶのは失礼なのと同じですね。

こんな事を 常日頃から 思っているからカタカナ文化(パソコン)になじめないのかも知れませんが、やっぱり 自分から「Myname is ヒラーイ」とは言いたくないですね。

2月11〜20日

時々 田舎に来て のんびりしたい人、田舎暮らし希望者など美里町を訪れる人は様々ですが美しい景色や豊かな自然に「ゆとり」、「やすらぎ」、「いやし」などを求め健康的で ゆとりある生活の実現に対する期待が高まってきていますね。

都市の人々のそんな思いに答えたい、希望が叶えられるようにと町民有志で 会を作りました。

会の名前は「美里げんき村」です。

 「美里げんき村」発足会 2003,2,11

都市の人々との交流や 定住の受入れの他にも

豊かな自然の保全、新しいカントリービジネスの創造、地域の担い手のこと・・・、色々な夢が膨らみますね。

はっきり言って 過疎の町は都市部の協力や助っ人なしには これからはやっていけないと思いますね。

都市部の人々の望みに答え、美里町が元気になれば メチャ嬉しいですね。

「美里げんき村」は 都市部の人々の協力、助っ人を 大いに期待しています。

2月1〜10日

2月1日で、テレビ本放送50周年になったのだそうで、NHKでは50周年に ちなんだ特別番組が連日放映されていましたね。

どの番組も 昔の出来事は懐かしく映像を見入ってしまいますね。

民宿ひらいは半世紀前の様な雰囲気だとよくいわれます。

50年も前のことは僕は 知りませんが確かにその雰囲気が有るように思いますね。

木造在来工法の農家をそのまま利用した民宿で 縁側からの眺めは “のどか”の一言に尽きます。

お出ししている食事も 地元の方が以前から普段食しているものを出来るだけ取入れています。

従って 季節の野菜が多くなりますね。この季節は 大根ですね。

本当に 今は 何をしても大根が美味しいんですよ。

大根のきんぴら、酢の物、切干し、サラダ、漬物、・・・・・・

素朴な味で、手間暇がかかるのが風呂吹き大根です。

米の研ぎ汁で まず炊き、その後大根が充分浸かるたっぷりの 出汁で炊きます。

他の料理と比べものにならないほど 沢山のカツオと昆布を使いますね。

 風呂吹き大根

じっくり炊き上がった後、柚の皮を添えたアツアツは大根の魅力200%ですね。

1月21〜31日

1月としては 珍しくまとまった雨が全国的に降りその後の寒さ、冷え込みはきつかったですね。

2日間 雪が降り続き 外にも出れないで家でおとなしくするしかしょうがなかったですね。

水道の蛇口はちょろちょろ出していたんですが洗濯機のスイッチが凍ってしまい、ドライヤーで解かせたりしていましたね。

まだまだ 遠いように思う春、その準備に取掛かっている姿が 美里町にあります。

毎年、4月に開かれている「美里チュウリップ園」の準備が早くも始まっているんですね。

 チュウリップ園の準備

今年は 300種類のチュウリップが一ヶ所に集まったコーナーや、キャラクターコーナーのほかにも様々なデザインが施されているようですよ。

実際に植球している人も 花が咲くまではどんな絵になるのか分からないと言っていましたね。

春に沢山の方が美里チューリップ園に来て下さるのが今から 楽しみですね。

2月に入ってからも準備作業は続いています。美里町に来られたらその様子を覗かれるのも 面白いですよ。

1月11〜20日

インフルエンザ(流感)が猛威を振るっているようですね。

でも、この流感に感染後48時間以内に 服めば劇的に効く 特効薬が今は有るんですね。

この10日間、我家の家族全員がインフルエンザにかかってしまい それなりに大変でした。

とりわけ お母さんが最初にかかり 3,4日に経ってから病院にいきました。

特効薬を処方してもらったのですが熱が下がらなく 何日も苦しんでいましたね。

お母さんが病気になれば 家庭内はむちゃくちゃになってしまいますね。

その後、低年齢の子どもから順番にそして最後(15日)に 僕と 高3の長男が感染し 一家全滅ですね。

長男は今年 受験、「18日のセンター試験は無理やで。もう今年はあきらめんとあかんなぁ。」

ところが、その特効薬が 効いたんですね。

すごいですね。びっくりしましたね。うそみたいですね。

おかげで、センター試験には 参加できました。

そんな訳で 今回の日記帳は いつものように美里町の雰囲気をお伝えすることが出来ませんでした。

皆さんも、風邪や インフルエンザにはくれぐれも お気をつけて下さいね。

1月1〜10日

明けましておめでとうございます。

新年になってからは寒さ厳しい日が連続していますね。

外の景色は雪が降らない日でも昼間は霜で薄白く、夜となると足元の氷を踏む音に冷たさがつのりますね。

夜間、水道はちょろちょろと出しっぱなしておかないと凍結してしまいますね。

でも、朝見ると蛇口ではなく水が落ちたところから氷柱が立っているんですよ。

「やっぱり寒いんやなぁ。」って思いますね。

 洗面の氷柱 2003,1,10

5日に消防団の出初式に参加しました。その日は前夜からの雪が地面で凍りついてかなりの冷え込みでした。

民宿は国道から400m上に有るのですが、前日からのお客さまがノーマルタイヤの車でお越しでした。

絶対 下りれないゾ。昼ごろには少し溶けるかな。気になりましたね。

雪かきに戻るわけにもいかないし、なるようにしかならないや。

駄目ならもう一泊してもらわないと。なんて思いましたね。

出初式が終わり 戻ってみるとどうなっていたでしょう?

お客さまの車は 有りませんでした。

お客さまご自身や ご近所の方が雪かきをして下さり お帰りになったとのこと。

なるように なったんですね。

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