今 までの日記帳(2007年)

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2007年

12月21~31日

様々な偽装や疑惑問題、ワーキングプアにネットカフェ難民、年金問題から極悪事件まで色んなことがありましたね。今年が底であるようにと願いたくなり ます。いわゆる2007年問題とは別で もう一つの(本当の)2007年問題が実はあったかのようですね。何を見直しどう修正していくのか、もはや何もか も中途半端では取り返しがつかない時代に突入していますね。

昭和、地方から都市部へ多くの人が移動しふるさとの光景を糧に頑張った時代、団塊世代の方々のお陰で日本は豊かになりました。
そして今、その豊かさを超え 不必要最大限の消費や更なる経済優先し その結果 不都合な真実がマジで牙むき始めてしまった。これが2007年の姿かも知れませんね。それでもまだ バリ国際会議で数値目標を持つに至らない事情があるようです。

数値目標がどうであるか期待するよりも 一人ひとりが自然や環境や食や暮らしを真剣に考えなければ変わることはありませんね。
都市・農村の格差が騒がれ多少地方を意識する発言は聞かれますが とてもとても国民レベルでふるさと回帰の意識には至っていません。
決してふるさと回帰、田舎暮らしをしなさいと言っているのではありません。でも ふるさと回帰の意識なら 誰でも持つことが出来ます。地方の自然や文化、人々の暮らしを理解し大切にし近づくことです。

土地のものや周辺地域で取れたものを食べる暮らし(地産地消)や循環型生態系等などスローライフやエコライフだけじゃなく、子どもからお年寄りまで居場所 と出番がある暮らし、難しいことを先送りにする世渡りとは異なり難儀を安易にする知恵と工夫がある暮らしが かつてはどこの農山漁村のもありました。ほん まもんの生活だと思います。それがこのところ失われつつありますね。
今 学び 今 受継がねばとの思いますね。これ即ち田舎暮らし的考え方が、 ふるさと回帰の意識です。

この国の僕達は そろそろ気がついてもいいんじゃない。進む方向を 地球と人の未来に向けて そろそろ気づいてもいいんじゃない。
ふるさと回帰の意識が 一人ひとりの意識になるように 常識になるように。   ~2007年の終わりに際し思いますね。

民宿周辺で 今年最も印象に残った出来事は 和歌山県紀美野町を走る国道370号にメロディーロードが出来たことですね。道路に溝が切り込まれ走行車のタイヤが通過時に共鳴し音がでます。溝幅によって音階が作られている仕組みです。
紀美野町は夜空のきれいな町で みさと天文台では夜星の観望が楽しめるので、メロディーロードを走ると流れる曲には「見上げてごらん夜の星を」が 選ばれました。

♪見上げてごらん 夜の星を
 小さな星の 小さな光が
 ささやかな 幸せを祈ってる♪

メロディーロードを走ってみると きっと ふるさと回帰の意識が起こると思いますよ。
2008年、皆さんにとって ささやかな幸せが ありますように。

12月1~20日

なんとなく寒い気はしますが かつてのようにドカ雪が降るわけでもなく 日の短さのみが師走を感じる絶対条件ですね。
ずっと雨が少ないので 田畑の土は乾ききっています。お陰で来春のチュウリップ園(2008,4,4~4,20)の球根植えが順調に捗っているようです。実際、冬の雨ほど冷たく嫌なものはないので晴れのほうがいいですね。

紅葉が過ぎ、赤々と実った南天の収穫・出荷が終わり 野山では今、野イチゴが目を引きます。 

一ヶ月以上前から 実が成っていましたが ぷつぷつ半透明に熟し今では甘さが酸っぱさを上まわっていて 一度食べてみると 何度でも手を伸ばし取って口に 入れてしまいますね。野イチゴは 朝摘みしても 夕刻には多分に劣化してしまうので 残念ながらあまり流通していません。
民宿に来られたお客様には 旬や本当の自然を楽しんで頂ける 特・特・特別メニューかも知れません。

山の傾斜面にやたらと野イチゴがあるので 子どもと野イチゴジャム作りをしました。手作りジャムはそれなりに爽やかな甘さがありパンに塗っても美味しく食 べられましたが、ジャムにして量が減っても種の数が変わらず独特の舌触りがありますね。当たりまえの事ですがちょっと見た目で分からなかった小さなぷつぷ つ一つ一つにある種が 主張しているのが印象的ですね。

12月1~10日

“年賀状は贈り物だと思う”のキャッチコピーを耳にし 今までは単に通知・通達だったのが 民営化で途端にギフトになる・・・ささやかな努力を感じますね。郵便局はJP、国鉄はJR,農協はJA なんでも J○って具合ですね。今年の僕に当てはめると きっと JY でしょうね。
JY(自分が読めない)どんだけ~。

話は少し変わりますが 先ほど 若者の学力(応用力)が 日本は 世界レベルに比べ そうとう落ちたという記事を見ました。決してゆとり教育の影響ではないとの解説が添えられていました。だとすれば何が原因なんでしょうね。
明らかに僕達の世代と違うのは今の子ども達は IT・ハイテク時代、情報化社会に育ったことですよね。苦労をしなくともハイテク技術が困難をこなしてくれるし 必要な情報は簡単かつ瞬時に入手できるのです。そう、工夫や知恵を使わなくても。そう考えると当然と思うのは僕だけでしょうか。

地方に住んでいるとまだまだ元気なお年寄りがおられます。その方々は決してハイテクやITを使いこなしたりしませんが 大概の暮らしの創造とメンテナンス をするノウハウを持っていますね。知恵や工夫がいっぱい詰まったローテクです。何にでも応用が利く力がありますね。学ばないともったいないですね。

そんな田舎体験をたくさんして欲しい。和歌山県では県の特性を活かし農林漁業体験や様々な田舎体験を楽しんでもらえるように農家民泊を増やす計画を持っています。そしてその研修会が12月7日に行われました。

宿泊業では 少しだけ先輩なので 民宿ひらいの話をしてきました。
海あり山ありの和歌山県、人も自然も豊かなところです。ここにはロハスやスローライフだけでは言い尽くせない難儀を安易にする生活の知恵・工夫をもったほ んまもんの暮らしがあります。それは都会では味わえないむちゃくちゃ楽しい生活でもあるんですね。民泊開業予定者はやる気満々ですね。和歌山の機は熟して います。皆さんのお越しを心待ちにしております。

11月21~30日

南天の木 鈴なりの真っ赤な実がなり 目を引いています。12月上旬にはお正月用の切花として出荷されるのでそろそろ収穫に忙しくなりそうです。 濃い緑が繁った葉に赤々としたたわわの実、今が見ごろ&見納めなんですね。 

インフルエンザが流行っているようですね。例年なら12月になってからワクチン接種していますが 急いで診療所に行きました。
今年型は Aソ連、A香型などが主だそうです。時代がソ連からロシアに変わっているのにウィルスの呼び名はソ連型なんですね。サーズなど新しいウィルスが ある反面、昔からのが衰えないのって 普通のことなんでしょうが めまぐるしく変化する現代社会では ちょっと凄いねって思ってしまいますね。

続けて すごい話をしましょう。兵庫県相生市のど根性大根は有名になりましたね。和歌山県紀美野町で 今、ど根性スイカがそだっているんですよ。 

夏休みに家族や親戚が集まり 庭先でスイカを食べて その時の種が石垣に落ち育ったようです。まるで春のようにポカポカと いつまでも暖かかった気候がまるで大きく影響しているんだと思いますが、ちゃんと実をつけここまでなるなんてすごいでしょ。

11月11~21日

「今日は暖かくなるの?」から「今日は暖かくならないよね?」に移っていきます。
例年より10日ほど遅い“木枯らし1号”に身体が引き締められますね。その変り日が18日(日)でしたね。この日紀美野町では「農林商工祭&柿の市」が開催されました。

農産物の品評会や柿の販売、その他色々な催し物がありましたが 会場の片隅で“メダカすくい・田舎暮らし相談”コーナーがあり少しお手伝いをしに行きました。

メダカは清らかな水に住む淡水魚で 手のひらに乗る大きさの金魚に比べると指先に乗るほど小さく かつてはどこの小川や水路でも見かけられましたね。ところが 見るのも初めてならメダカすくいも初めての子ども達がほとんどなので メダカのすくい方が分かりませんね。

童謡「メダカの学校」に歌われているように メダカは群なりゆっくり動きます。ですから水槽底から杓子紙を水平に保ちメダカの下側に移動させゆっくり持ち 上げると一回で数匹すくえますね。傾けて追い込むことは出来てもすくい難いんですね。コツさえ分かれば簡単で少し馴染めば群れなり動く可愛さ(メダカの学 校)に時を忘れますね。

メダカに遊ぶ、大人も子どももとても心が癒されますね。ちょっと田舎気分が味わえたんじゃないでしょうか。

11月1~11日

例年に比べれば まだまだ暖かいようですが 心地よい日々が続いています。本当にいい季節ですね。
果樹農家は 収穫最盛期で大忙しですが 民宿は2番目の閑散期が11月です。ですから 民宿に来られるお客様も 他時期に比べ ゆっくりと過ごされる方が多いですね。

小学生を含む親子のお客様が来られ 木を使って昆虫(カマキリ)を作りたいというリクエストがありました。全く何も前もって用意していないので山に入って 材料探しから始まります。頭・胸・身体それぞれになりそうな木を探し 手足になる細枝を見つけ切ったり貼ったりしながら コツコツ仕上げます。「こうした ら格好いいよ。」ってアドバイスをすると カマキリ実物を持ってきて「それじゃ実際と違うから」と助言は却下されます。

そう、リアル工作なんですね。自由な発想の中にも ちゃんと見ていることや 丁寧な工夫に感心しましたね。
格好良くなら 技法を知れば誰でも出来る。でもイメージを膨らませるのは急には真似られませんね。ゆっくり時間を掛けしっかり観ることって 良さや本質が 見えてきますね。
 

紀美野町のみさと天文台周辺では ただ今紅葉の見ごろ真っ最中です。若干曇り日に撮った写真ですが手前のほうは眩い艶があり 鮮やかな紅色なんですよ。一 枚一枚が違い色とりどりのもみじから 徐々に視野を広げ全体に つまりその景色は眺めれば 実に素晴らしいですね。ゆっくり時間を掛けてじっくり観てみて ください。
日本の秋は 世界一美しいと 思いませんか?

10月21~31日

食品の産地偽装や賞味期限改ざんなど あれやこれや 次から次に発覚し もはや大手メーカーだろうが老舗だろうが驚かなくなりましたね。
特別弁護するつもりは 全くありませんが 少し賞味期限に関しては 敏感になり過ぎている気がしますね。自家製の味噌や梅干、お茶などは一年以上使用しま すが 市販品は極めて短い賞味期限が課されていますね。素麺など乾物や塩こぶなど塩蔵類なども 本来貯蔵目的なのでもっともっと長い消費期限があっていい ように思いますね。

小学校5年生の娘が社会科で 江戸時代のリサイクルを勉強していて 何一つ資源を無駄にしない当時の暮らしを知りました。熟慮すると 期限切れのあんこ餅 の あんと餅を分け使えるものを使うのは 江戸時代なら当然の発想です。逆に当時の人々が現代の常識を見れば不思議に思うかも知れませんね。ちょっと前の 人までは 自分の目や鼻や舌で 食べられるかどうか身体に良いのかどうなのか見極められる能力があったのですが 昨今は 自分で調理しなくなったり 半調 理品を過分に利用するようになった分、表示や銘柄・ブランドに頼ってしまうんだと思いますね。

なぁんて 偉そうに言ってますが 民宿は飲食物を提供するところ、賞味期限・消費期限は めっちゃくちゃ注意しますね。作り置きもしません。食中毒が一番怖いので お客様はもちろん、自分達の食事もけっこう気を使っちゃうんですよ。

ところで 27、28日の二日間、農協観光主催の田舎体験ツアーが紀美野町で行われました。柿狩りや柿料理体験、こんにゃく作りにきのこの植菌等など それぞれ楽しかったですが 中でも盛り上がったのは 餅つきですね。

学校や地域行事で経験ありそうに思っていたのですが 初めての方も多く 皆が臼を囲み 参加者が一体化します。古代米のもち米で餅を作ったんですよ。白餅 はきな粉や大根おろしで食べ、ムラサキ芋入りの餅は そのまんま食べました。つきたての餅の美味しさは言うまでもありませんね。
賞味期限内というよりも あっという間に 完食でしたね。

10月11~20日

日に日に重ね着し 昼前にほとんど脱ぎ 日暮れ前に また重ね着。気温の変動が激しい季節ですね。
民宿の夕食は 囲炉裏の間でお出ししていましたがちょっと寒すぎます。もう、鍋料理でもいいかもって感じですね。

民宿前の坂に 毎日、栗の実が落ち 学校帰りの子どもが拾って来ます。水の入ったボールに栗を入れ 浮いたのは捨て 沈んだ栗だけを15分ほど湯がいて おやつにしています。ほこほことして美味しいんですよ。
今年の栗は 豊作なんでしょうか。例年なら一日栗を拾わなければ リスや猪が食べてしまうのですが 残っていることが多いように思いますね。それでも一日 経った栗は虫食いになっていて水に浮いてしまいますね。毎日食べるおやつの量が多すぎず少なすぎず適量になっていいですね。

前回の日記帳で紹介した柿は良い状態ですね。しかし、年々柿の消費は減る一方で特に50歳以下の人はあまり柿を食べませんね。もったいない。美味しさをホームページでお伝えするのは実に難しいのですが これだけは是非皆さんに味わって頂きたい逸品ですね。

動物達にとっては 味覚の秋というよりは 冬に備えて 食欲の秋なんでしょうね。マムシによる被害が多いのもこの時期だし10月中下旬、越冬前の蚊に刺されると強烈に痒いですよね。いわゆる不快害虫がラストスパートをかけるんでしょうね。 

民宿の横に めっちゃ大きいクモの巣があります。こいつもまた、頑張っているようです。やはり以前より大きな巣を張って少なくなっていく餌を少しでも多くとろうとしているのではと思いますね。
都会にゴキブリが横行するように 山里にはほぼ通年、様々なクモがいます。クモの巣に触れると嫌なものですが 上の写真クモの巣は特にキツイですね。 ま るで ボンドかアロンα(接着剤)ですね。色も黄色で雰囲気がよく似ているでしょ。ひょっとしたら 接着剤メーカーは クモの巣を分析して成 分を割り出し人工的に化学合成したんじゃないのかと思うぐらいですね。

「天高く馬肥ゆる秋」、馬の肥えかたは 目に見えたものですが 目で見て分からない蚊やクモ達の肥え方もきっと大なんじゃないでしょかね。

10月1~10日

本来なら衣替えなんでしょうけれど 今のところ重ね着でしのぎ 扇風機とストーブの入れ替えです。遅れた秋を取り戻すべく 急に涼しく、むしろ肌寒くなりましたね。
フルーツ王国和歌山。とりわけ紀美野町は柿とみかんの産地です。これから冬にかけて柿はどんどん美味しくなっていきますね。民宿でも柿の料理をたくさんお出しするようになりました。

出荷される柿は 色良く、艶良く、形良くが条件で 農家は最後の仕上げに余念がありませんね。

お盆過ぎに「摘葉」(実に日がよく当たるよう遮る葉を取り除く)を行い 最終段階で色艶をよくする為にアルミシートを果樹の下に敷き太陽光を反射させ 全体が美しい柿色に仕上げます。 

色艶だけじゃないんですね。早く実らせる効果もあるんですね。猿蟹合戦のカニが柿の種を撒き「早く育て、早くみのれ」ってありますよね。もしカニさんが このことを知っていたら きっとアルミシートを敷いてたんじゃないでしょうかね。

9月21~30日

彼岸花がいっせいに赤々と咲き棚田の赤と緑にストライプ模様がとても美しいです。暑さ続きでも時期がくればきっちり咲くんですね。それと同時に スイッチ が入ったかのように朝夕が涼しくなり秋モードを感じるようになりました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですね。

日中は最後のセミのミンミンミンミ~ンと余波鳴きが聞こえますが 萩の花咲き 生石山のススキは風になびき見ごろ、稲刈りの最中で 赤とんぼが飛び交っていますね。鈴虫、コオロギなど秋の虫達は音色を競っていますね。柿、栗、みかんなど味覚も嬉しいですね。秋茄子も美味しいんですよ。

ちょっと困ったことはセイタカアワダチソウなど秋独特の花粉症です。目の痒みや鼻むずりが少し出ますね。まむしは冬眠の備え腹ごしらえをするのでまむし被害に合う確立も高くなるようです。

夜空の星は他の季節と比べると明るくなく パッとするものがありませんね。その代わりに月がとても奇麗です。月が美しいから他の星々は控えめになってるのかも知れませんね。

民宿の庭先で見る中秋の名月、山から顔を出し 山から離れるときの月ほど素敵なものはありません。写真の下や横に全て山が連なっている光景を想像してみて ください。そこに虫の音を足して。そして団子や栗を食べながら…、あるいは一杯飲みながら…。
里の秋、静かな贅沢ですね。

9月11~20日

夏バテは 今ごろ来るんですね。今年の残暑じゃななくて残酷暑は 体内季節から大きく ずれていて 盛夏なら乗り切れる程度の暑さでも 今は度を越えて けっこうしんどいですね。前回の日記帳でもう少しの辛抱なんて書きましたが いつになったらと今は思いますね。
これだけ残暑が続くのだったら いっそう9月一杯夏休みにしちゃえばと思いますね。(←これは民宿のおやじのつぶやきかも)

16年ぶりに商業地価(全国平均)が上昇した新聞記事を見ました。近畿圏でも 宅地、商業地ともに上昇しています。 しかし 唯一和歌山県は  下落が続いています。日本列島の枝葉部の半島に位置し 地方の中の地方いえるのが 和歌山県で 経済の目で見るとやはり辛いところがあります ね。

半島は海と山しかありませんので耕作面積が少なく大規模化できなく限られた農業になっているようです。1次、2次産業いずれの面からも格差は大きくなるばかりですね。

どんな場合でもどんな状況下でも 都市部で判断している限り 本当に地方は見えていません。もともと格差はあったと思いますね。最近「ワーキングプアー」なんていいますが 農業では「働けど、働けど・・・」の昔から 地方はワーキングプアーでした。現在でもほとんどの農産物は 販売価格から生産価格を算出していますね。 このシステムを改めない限り どんな手立て (補助金等)をしても ワーキングプアーから開放されることは無いと思いますね。

しかし見方を大きく変えると和歌山県ほど素晴らしいところはありません。豊かな自然や 都市部が「楽」と引換えに失った「楽しい」がいっぱいあります。そして何より ほんまもんの生活が ここにはあります。

目の前の畑で採れた野菜や果物が並ぶ販売所を見かけたら是非、立ち止まって手にとって色や香りを見てください。そして味わってください。

お店の人とも話してみてください。周辺の山々の景色や清らかな川の流れを眺めてみてください。
自然、人々、文化に触れてください。それだけでも地方の素晴らしさを少しは感じられるのではないでしょうか。

美しい国づくりは夏バテになってしまいましたが 紀美野町の有志達は 美しい郷つくりを進めています。そして、
今夏、和歌山県を観光に訪れた方が増えたそうです。こういう時代だからこそ多くの方が来られるのかも知れません。

9月1~10日

うろこ雲が空に広がり始めてはいるもののまだまだ暑いですね。もう少しの辛抱って感じですね。
9月は小中学校は授業再開ですが 大学はもう少し夏休みのところが多いようですね。最近9月上旬の特徴として大学生が研究の目的で紀美野町や民宿に来られることが増えてきましたが 今年は特に顕著にその傾向が出ていますね。

都市・農村の交流、地方の活性化、農村移住・定住などの卒業論文作成の為の調査です。実際に足を運んで来られるのとメールや手紙などでの問い合わせ を合わせどいろいろです。メールでは書かれているアドレスをクリックしHPを開きアンケートにボタンを押して答えていくものもあります。答え終え送信する と「ご協力有難うございました。」と出てきますね。きっと瞬時に集計されているんでしょうね。 今時の学生の日常は僕なんかよりはるかに パソコンが一部 化してるだなぁとおもいますね。

いずれにしても 研究のテーマに地方に目を向ける学生の多さにびっくりさせられますね。相当な数になりますね。多くのデータを収集するのも大切ですが わざわざ来て色んなことを見聞きするのは かなりの成果があるようですね。

民宿で話を聞いたり 役場の担当課に聞いたり はたまた周辺農家で生の声を聞いたりされています。研究内容の切り口も学部学科によって異なり 観光であっ たり 農であったり 建物・たたずまいであったり 交流内容であったり、これまた様々ですね。でもどの学生も真面目で真剣ですね。我々も若僧だからと思っていい 加減な扱いはせず誠心誠意役立つだろう情報を提供します。数ある市町村の中から紀美野町や民宿ひらいを選んでくれたのですから当然ですよね。

どんな形で研究が世に出るのか出ないのか 紀美野町にどんな効果が有るのか無いのか、そんなことは分かりません。しかし、野鳥や小動物が木の実を運びその幾分の一の実がどこかで大樹に育つが如く 紀美野で見て聞いたことが若者の未来に役立ってくれればと僕は願っています。

8月21~31日

長いようで済んでしまえばあっという間の夏休みでしたね。民宿のHPは最小限度の更新になってしまい「お客様の声」のノートの書き込みがずいぶん溜まってしまいました。今回、あせて更新しましたのでそちらの方も是非、ご覧下さい。
更新に伴い「お客様の声を」読み返してみますと 星がきれいだったこと、カブトムシを取ったり花火をしたこと、川の水が冷たくきれいだったこと、豊かな自 然に癒された、夜が涼しく良く眠れた、野菜(特にナスビ)が多かった、民宿では田舎や自分の家に帰ってきた気分・・・等など。どれもこれも楽しい思い出の 数々に 僕達の感謝は絶えませんね。

この夏 紀美野町に 来て下さった多くの子ども達が受けとった 自然体験・田舎体験というプレゼントは きっと教室では教えることが出来ない「感性」が育ってくれると信じています。

写真は 自然体験に来た子ども達が 草笛の音の魅力に 一瞬にして引き付けられてしまったときのものです。
その他にも 香りの木(レモン、サロンパス、和菓子等)の匂い体験、完璧な押し花の作り方周辺植物あれこれと盛り沢山の内容でしたね。

自ら興味を持ち 夢中になれる楽しい自然体験や田舎体験を提供できれば 一生懸命や根気そして感性が自然と育ち 同時に知恵袋が大きくなっていくと僕は 思っています。 それを僕は「必要なゆとり」と呼びます。子ども達の 紀美野町に来たときとは 全く違う 帰るときに見せる輝く目は「必要なゆとり」がと ても重要な何よりもの証拠ですね。一つでも多くの「必要なゆとり」を子ども達にプレゼントしたいですね。

8月11~20日

最高気温40,9℃と記録更新 全国的に35℃超えに夜間も30℃・・・ 並大抵の厚さじゃないことは わざわざ言うまでもない。水分補給をし熱中症にな らないように気をつけるしかないですね。あまりの暑さで 木陰に入り(出来れば畳の上で)わずかな時間でも昼寝をすると とても楽になりますね。そうでも しないといられない南の国や島の昼寝の習慣の意味がよく分かります。

民宿は中山間にあるので 都市部から来られたお客様は夜の涼しさにはびっくりされ、何日ぶりにクーラーなしでぐっすり眠ったなんてよく言われますね。豊かな緑を吹き抜けてくる風は天然のクーラーの有難さを日々感じますね。

都市部の暑さとは別な意味で地方では お盆は特別に暑くなるいや、熱くなる季節ですね。そう。夏祭り・盆踊りなんですよ。

民宿のある毛原地区での祭は 紀美野町全体で行われた“きみの夏祭り”と同じ日になってしまったにもかかわらず大勢の人が来ていましたね。
今回はその盆踊りの中から「扇おどり」を紹介しましょう。
旧美里町時代に出来た“美里音頭”や紀美野町誕生後に出来た“きみの音頭”はたまた“河内 音頭”や“炭鉱節”まで 盆踊りでは様々な踊りが行われます。馴染みあるものは飛び入り参加もしやすく誰でも少し真 似ればいっしょに踊れ、祭気分になれるのがよくて 僕は結構気に入っていますね。

それとは対照的に ゆるやかな動きで覚えにくく初めて見たときには まるで日舞のよう思えた記憶がありますね。しかし、この「扇おどり」は700~800 年の歴史がありずっと祭で踊られ伝えられてきたそうなんです。しばらくの間ゆっくり眺めていると 幻想の世界に引き込まれますね。美しいですね。文化のすごさを味わうことも出来ます。

自然、環境、生活等々変わりゆく時代、多くのものがや壊されたり消滅したり衰退していってますね。都市と地方の格差が広がり過疎化がますます進めばこのような風習や文化を伝えゆくことが大変になってきますね。なんとしても残したい気持ちになります。
僕は「扇おどり」は単なる文化ではなく 心の文化もそこには存在していると思いますね。

8月1~10日

暑い、暑い、暑い。ぞ~っとする暑さですね。めきめき、むらむら、くらくら・・・この暑さはどんな表現をしても充分言い尽くせませんね。
でも、日本国内で一番暑いのは、中越地震の避難所になっている新潟県柏崎市の体育館じゃないでしょうか。団扇をあおぐ力はとても元気なく かろうじて手を 動かしている状態、ぐったりとした暑さが伝わってきます。高齢者や弱者の方が多いので 早く何とかならないのかなぁと思わずにはいられませんね。そして  暑いといいながらも もう一頑張りしなきゃって思いますね。

民宿がある地域の小学校では 毎年8月の第1日曜日に奉仕作業が行われます。校舎周辺の草刈り、校庭の草引き、植木の剪定等など。小学生の子ども達も出来 る作業をします。暑さを忘れて2時間以上が経っています。気がつけば 校舎、校庭、学校周辺すべてが美しくなっています。

一度解散後 夕方再集合。夕涼み会の始まりです。  

バーベキューで始まり、花火や映画など。大人は慰労会か懇親会、子ども達は夏休みの楽しみの一つになっていますね。
夕方ともなれば 山あいを通って来る吹く風は日昼とは違い この一時は爽やかに涼しく 気持ちがいいのは言うまでもありませんね。

小学校は 単なる教育の所ではなく地域の重要な場だという感覚は地方ではより強いですね。小規模校でも子ども達や保護者と職員を中心に日々しっかりと愛情 が注がれています。万一、避難場所になることがあるとしても ここは精神的に来やすい場所、親しみある場所なんだと改めて思いましたね。

7月21~31日

台風長梅雨が去り一気に夏本来の姿になりました。民宿も夏休みモードの始まりですね。
家族、地域親子や職場仲間や趣味・活動など様々なグループ団体。お客様も多種多様バラエティーで 気の合う者同士の活気あふれた元気から僕たちも たくさんパワーをもらっていますね。

今回はそんな中の一つ、農村休暇夏休みバージョンを紹介しましょう。
夏の贅沢といえば 素麺ですね。しかも、流し素麺は最高ですよね。

そう、写真はお客様が自分たちの流し素麺をする台を作っているところです。
山へ行き竹の出来るだけ高い位置にロープをかけます。下部をのこ引きしながら倒す向きにロープを引きます。枝葉を落とし引き下ろし出し、鉈で縦割りにします。金槌くぎ抜きで竹節をぬき 鉈やカッターナイフでささくれを取ります。

ノコギリ、鉈(ナタ)、ロープは 言わば田舎の遊び道具三種の神器、これらを使いこなせると田舎や山あいを十倍楽しむことが出来ますね。流し素麺台作りは まさに3つとも使う打ってつけのものです。

竹の細い部分は二つ切りにしお碗にします。最後に残った竹でお箸を作って完成。ここまでするのに半日は掛かりますね。もうこんなに時間が経ったのって感じですね。

いざ、水を流したわしで奇麗にして やっと流し素麺の始 まり。近くに生えている青ジソ、若ゆず、ミョウガなどの薬味で頂く流し素麺は 格別な美味は言うまでもありませんね。 でも、あれだけ時間を掛 けて作ったのに 食べるときは早いですね。あっという間にお腹が一杯に。それでも 満腹以上の満足感がありますね。

7月11~20日

大型台風に中越地震、このところの日本列島は 踏んだり蹴ったりですね。山間部では大雨だけでも地盤が緩み山崩れや地滑りの心配が絶えず眠れなくなったり します。 おまけに震度6は 想像を絶しますね。田畑すべてが駄目になると住宅と職の両方がやられてしまうわけで 地方の災害は深刻なんですよ。

和歌山県紀美野町は この台風の影響は少なく大したことはありませんでしたが ず~っと雨ばっかりです。本来なら鮎つりや川遊びのシーズンで夏の到来を実感するころですが 今は民宿に来られたお客様も外に出かけるのも困難な状態ですね。

でも、田舎でのんびり これも民宿の楽しみのひとつなんですよ。雨の音、土の香り、霧靄の山々、ゆっくり流れる時間 等など 普段味わえないものかも知れませんね。

気の合う仲間同士 将棋やオセロなどされる方は 多いのですが 先日、将棋大局時計を持参された方がおられました。
初めて見た時計ですが 自分が打った後すぐに 時計上部のボタンを押します。そうすると相手の時計が動き出すのです。それを交互に繰り返し制限時間を設けて対局する仕組みでなんですね。

こうなると “ゆっくり流れる時間”?って感じにはなりますね。
でもでも、実際には ビール片手に おかずに箸を伸ばしなんですよ。
やっぱり、のんびりゆっくり。至福の時間ですね。

6月21~7月11日
パソコンというものは 突如としていうことを聞かなくなってしまう。考えなくても分かっている当然の事態が起こるとやはり困ってしまいますね。
どうやら何らかのウィルスに犯されて半壊状態になってしまっていました。民宿のHPで「日記帳」と「お客様の声」は特に楽しみにご覧頂いているようで 更新が遅れてしまい申し訳なく思っています。

ISDNからADSLに変更しウィルス対策をガンガンし 二度とこのようなことがないようにしたいと思っています。
そうそう、HP-URLも変わりましたので“お気に入り”“ブックマーク”の登録も変えておいてくださいね。

7月に入ってからの梅雨はひどいですね。特に九州、熊本県美里町では 非難を余儀なくされている方が多いようです。紀美野町は美里町と野上町が合併してできた町で今では 美里町の名前は和歌山県には存在しませんが 他人事のように思えずとても気になります。美里町のみならず災害に遭われたかたがたには お見舞いを申し上げます。

大雨で気温が高くなれば雑草に成長は 半端じゃないですね。放っておくと道端の雑草が道路に覆い被さり まるで半分の道幅しかないように感じますね。実際国道などは これでは危険で 除草作業が連日行われていますね。

石垣の上のほう、手が 草刈り機が とどくところまで精一杯 刈り込み見通しをよくしていますね。刈り後の草を退けると こんなに広かったんだ。いや、そこには新しい道が広がっていますね。
紀美野町民のみならず 訪れる方々もスッキリ・サッパリした国道370号(高野西街道)を通る気持ちよさを 是非、感じてほしいですね。 

6月1~10日

「今日は暑かったね。」なんて会話が交わされるようになりましたね。真昼の気温が26℃にもなったとかニュースで伝えていました。何気なく続けて天気予報を見ていると 30/30って出ています。“午前30℃、午後30℃っか。明日はメッチャ暑そうだな。”と思いきや実は 降水確率。”そうだよな”って納得し 勘違いに一人で笑ってしまいますね。

ハ ンカチ王寺に はにかみ王寺と やたらアスリートの若きホープを○○王子と呼ぶのがはやっていますね。いずれの王子も爽やかですがすがしいのがいいですね。和歌山県の熊 野古道では99王子の史跡があり それぞれのいわれに因み○○王子と名前がついています。800年前と現代共に類似の感覚が面白いですね。
近畿圏外から先ず民宿ひらいに1泊して 熊野古道に向かわれる方も多勢おられるんですよ。高野街道や熊野古道へのベースキャンプのような存在なのかななんて思ったりしますね。

高野山に上る町石道は 一丁(約109m)毎に当初は木碑があったそうですが 木碑は 風化が早く現在では石碑に替えられています。石碑は文字を刻んだりそれを運搬するのは時間と労力を大いに要しますが 長い年月を考えるとメリットは大きいですね。

民宿の入り口にイチョウの木の看板があります。ホームページのトップページの写真は開業時(1999年)ものですが 早くも文字は消えて全くたどることすらままなくなってしまったので 墨で新たに上書きました。   

木自体がずいぶんやけていて 8年余の年月を感じ 今日まで民宿を何とかやって来れたことに感謝の気持ちでいっぱいになり 楽しかったあれこれも この看板とともに過ごしたんだなぁと思いましたね。
そして、2007・夏を目の前に 新たな気持ちで頑張ろうな~んて思っちゃいましたね。

5月21~31日

まとまった雨のおかげで田んぼはようやく水を満たされ ほとんどの田植えが終わりました。一斉にカエルが鳴き始めますね。おたまじゃくしを狙うからす、からすに倒された苗を起こしてまわるお百姓さん、どちらも大変ですね。

植えたての稲苗は細く小さいので 近寄らなければ田植えし終えたかどうか分からないですね。でも、鏡のような水面に整列したての稲苗ある田んぼはとても美しいです。「田毎の月」は この季節の風物詩ですね。太陽や月は全てに平等に照らし、其々の田は光をかえし輝きますね。

さて、和歌山県は田舎暮らし応援県として I・J・Uターンの受け入れを活発に行っており 昨年6月、紀美野町はモデル町に指定され移住希望者に様々な支援を行ってきました。以来、8世帯の方々が紀美野町に移住をされてきました。
その方々の歓迎と交流の会が5月30日に行われ行ってきました。

写真の左上方、年配の方と赤ちゃんを抱いたお母さんが話しているのが見えるでしょうか。 
若者から熟年まで幅広く 関東から九州まで色んな地域から バランスよく来られたんですね。
あちこちで肩を寄せ話しこんでいますね。ほとんど初めて会った人ですが 同じ紀美野の仲間として話は弾みます。

移住者同士、移住者と地元住民の両方の交流です。交流とはどちらか一方ではなく 互いを育てる・発展させるものなんですよね。
其々が「多毎の月」の如く 光り輝くよう夢は膨らみます。

5月11~20日

5月の中旬、紀 美野町は 田んぼの準備と茶摘の季節ですね。田んぼの準備は 苗代に籾蒔き、田興し~水入れ~田すきetc.田んぼに水を張るには2,3日まとまった雨が ほしいですね。一方、茶摘は 摘むだけならともかく 炒って揉んで筵に広げて天日で干す番茶が主流なので なんと言っても晴天に限りますね。

相反する天候時の作業を同時に進めるのは 要領を得ないと一向にはかどらないし心身を消耗してしまいますね。他にも色んな物を作っているので 猫の手でも何でもほしくなちゃいますね。
「晴耕雨読」という言葉があります。本来は悠悠自適という意味なんですが、農家は決してそうではなく「晴耕雨耕」、いつも目の前の作業に追われているのですね。

どんなに忙しくても、癒しやゆとりを改めて求めたいという気にはならないのが不思議ですね。時折吹く爽やかな風や鳥達の鳴き声、山の緑に土の香 等など幾つもの要素が 自然に 癒しやゆとりを与えてくれているのでしょう。

和歌山県紀美野町は山里で 耕作面積が少なく 農作物での収入が多くありませんでした。それ故 お金を稼ぐために 棕櫚(シュロ)の木を植え棕櫚皮を収穫して作る 棕櫚原料の製品(たわし、ほうき等)の産業が盛んでした。現在でも町内にたわし工場は 数件ありますが 棕櫚ほうき工場は 一軒しかありません。

現在、手作りの棕櫚ほうきは 高級ほうきとして 寺院や料亭・旅館など幅広く重宝されていますね。また 最近ではフローリング床の家庭が多くなり 傷つけない、静電気が起きないといったことから 若者にも密かに人気が出ているようです。
一本一本手作業で作る棕櫚ほうきは 根気と技術を要しその上 ほこりまみれになるので 後継者がいなくなりました。

・・・・が、 しかし、弟子志願者が 現れたんですね。 

師匠のほうきに心から惚れ込み、早速入門許可ですね。
こ の若者の弟子、とても志が高く 芯が強いですね。一生続けていきたいのは勿論のこと 今は中国から輸入している原料の棕櫚を育て 紀美野町産の原材料を 使ったほうきを いつか作ってみる夢を語ってくれますね。ほんものの最高級品を追い求める彼女の将来とその作品が楽しみですね。

因みにこの棕櫚ほうきは 20年以上使えます。床に置いた状態で自立して倒れませんね。決して毛先が曲がったりしませんね。次の日までも そのまんま起っているんですよ。

5月1~10日

ほぼ好天に恵まれ たゴールデンウィーク、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。今年のGWは前半3日,後半4日と分かれ長期のまとまった休みではなく近場で過ごさ れた方が多いようですね。民宿でも関西・四国圏からのお客様が主で新緑の紀美野を満喫して頂けたと感謝しています。

和歌山県紀美野町を東 西に走る国道370号(高野西街道)は 今まではあまり良い道路とは決して言えるものではありませんでしたね。最近ようやく徐々に徐々に改善され走りやす くなってきたように思います。今までの道路を単に広くするのは困難なところも多くそういったところではトンネルで新たなルートを造ることにより解消してい るケースも少なくありませんね。


山 間部では広い道路を作るために山を大幅に削らなければならず 手間と費用が普通の道路以上に要しますね。また、田畑や家屋などがあった場合には 立退きな ど余儀なくされることも多々ありますね。しかし 日々トンネル技術が進歩し 今では1日に5メートルトンネルを掘り進めるそうですし 立退きの困難からも 開放されますね。そんな訳でトンネルの数が増え遠いところにも すいすいいけるようになったのです。

都市住民の皆さんは 地方に立派な道路なんか作ってもったいないとよく言われるかも知れません。しかし、市町村合併により へき地は益々中心地まで遠くなってしまいました。せめて道路を良くし交通を良くしてほしいのは 切実な願いなんですよね。
トンネルの開通しコミュニティーバスの交通が良くなり 地域の子ども達は 下宿したり 保護者が送迎していた高校を 自力で通学できるようになったところが 幾校もあります。地方で生まれ育った子ども達が ふるさとを離れなくて済むって けっこう大きいことなんですよ。

地域の住民だけじゃなく 紀美野町を訪れる皆さんにとっても 走りやすい道路は重要ですね。単に場所の移動ではなく快適な旅を楽しんで頂く為にも欠かせないと思いますね。
清流貴志川に沿って国道370号(高野西街道)ははしっています。絶景ポイントでは 車を止めて 眺めに耽って見るのもステキですね。 

4月21~30日

ぽかぽかとした陽気の季節になりましたね。土筆は終わり竹の子やワラビがよく穫れるようになった今日この頃です。
国道370号(高野西街道)のメロディーロードの話題がマスコミにもずいぶん取上げられ 車で来られ走ったり 写真を撮ったりされているのを 見かけることが多いですね。

紀 美野町が誕生する前 旧美里町地区は 星ふるさとを売りにし天文台もある町でそれに因み 走行時に流れる曲は「見上げてごらん夜の星を」となったのですが  北海道のメロディーロード「知床旅情」ほどのご当地曲でも無いし 有名でもナツメロなので 何度か走ってやっと曲が分かるようですね。でも一度「見 上げてごらん夜の星を」と分かれば とてもよく出来ているねとの感想を聞くこともあります。

そのメロディーロードの向かいにある棚田 に いっぱいのれんげが咲いています。対面から見て美しいので れんげ田へ行き 車を降りて歩いてみました。紫のじゅうたんですね。気持ちがいいですね。 もっと近づけば何匹ものミツバチ君が 一生懸命遊んでいますね。いや働いているんですよね。 

時を忘れていつまでも歩いていたくなりますね。繰り返しになりますが 気持ちがいいんですよ。ホント。
紫 のじゅうたんの周りは タンポポも黄色い縁取りがあります。のどかな田舎の魅力の絵が 目の前にあるといった感じですね。独り占めするのはもったいない。 多くの人に是非是非、来て見て歩いてほしいですね。子どもなら れんげやタンポポの花輪や花飾りを作るのも楽しいでしょうね。

ゴールデンウィーク。和歌山県紀美野町のメロディーロードとれんげのじゅうたん、そして温泉を楽しみに来られてはいかがでしょうか。そうそう、生石高原の山開きもしましたね。ペット連れなら野上ふれあい公園もいいですね。関西圏の方なら日帰りでも出来ますよ。

4月11~20日

衝撃的、最悪の 事件が起こりましたね。長崎市と米バージニア工科大の銃撃事件は耐え難いです。例え市や市長に不満があってもルール無視、例え銃を自由に持てる国であって も安全なはずの学校で逸脱した行動、モラルの微塵も存在しない故の悲しい結果に ショックを受けた人は多いんじゃないでしょうか。

めまぐ るしく移り変わる現代では いらいら・カリカリとした精神状態に社会全体が傾いているのかも知れません。のんびりの大切さを改めて感じますね。そして「が まん」を全く必要としない時代にも 疑問を感じますね。過剰な「がまん」は 辛くてきついですが がまんげの無さ過ぎるのが 数々のエゴを引起し よくな いことになっている場合も多いですよね。

かつて昔、食糧不足時代には 学校に持っていく弁当の米が無く 替わりに芋が入っていたとか 家 に何かを食べに帰ったなどの話を聞いたことがあります。そんな辛いがまんをなくすと共に栄養面をも考え 学校給食がなされた分けですが 食べ物が豊富に なった現在日本では がまんはおろか エゴが勝り 故意に給食費を払わないといったことまでが 横行するように思えますね。

パーソナル時 代の今日、TVや電話など家族で共有していたものは個人で一台づつ持つようになり 銭湯など地域で唯一だったものは各家庭毎にもつようになり 24時間自 由に時間を気にせず生活できるようになりましたね。自分の都合で 自分の計画を自由に邪魔されず進められるようになった分だけ その状態が世間一般化し普 通だと思うようになり コミュニティーが低下し 知らず知らずエゴが芽生えていくのかも知れません。

犯罪は人手や技術によって 抑制できるかもしれませんが モラルは コミュニティーに支えられているのではと 地方に住んでいると感じますね。よその子どもでも叱ってくれるお年寄りや この子はどこの子か地域の誰もが知っていることは とても意味があると思いますね。
昨今のキーワードに「もったいない」や「のんびり」があります。21世紀のキーワードに「がまん」も追加えてもいいんじゃないでしょうか。 

さて、紀美野町は「訪れる人に優しい町づくり」を目指しています。高野西街道(国道370号)には 高野山までの距離を表示した㌔ポストが 多数設置されました。そしてこの度、観光案内の掲示板が店舗や宿泊所などの要所に設置されるようになりました。 

そ の観光案内掲示板が 先日民宿にも届いたんですよ。民宿は国道に面していませんし 1日一組限定で利用する人は他施設に比べると断然少ないのですが 関西 地方でのグリーン・ツーリズムでは 外せないところだと認めてもらえたものだと思い 微力ながら最大の努力が出来たらと思っています。
「訪れ る人に優しい町づくり」も やはりコミュニティーに支えられるものですね。そして訪れる多くの人に育てられるものだと思いますね。お客様は神様ではありま せんね。紀美野町は きみの町。訪れる人・サポーターの存在なくして町づくりはありえませんね。 サポーター・紀美野応援団とともに きみの町づくりを続 けたいですね。 

4月1~10日

新年度の始まりで すね。勤め人や学生なら 新年度のメリハリがありますが そうでない人もプロ野球の開幕やTVの新番組など周りの様子で気分を味わうことがありますね。町 のごみステーションに 今まで使っていた教科書やノートを束にして置いてあるのも この時期ならではのものですね。

民宿周辺では 土筆か らタラの芽やワラビ等が 徐々に顔を出してきています。今までと違って もう寒くなる心配はなく 安心しているようにも思えますね。 みさとチューリップ 園は 実に見事で 連日多くの来園者で賑わっています。あちこちの新緑に山桜の淡いピンクが目を引きますね。

いずれにしても 新鮮で明るい気分むんむんですね。それは 室内から障子越しにも感じられますね。昔の農家そのままの民宿は 縁側があり障子があります。

障 子の文化って すごいと思いますね。冬の間部屋内で鍋をがんがん炊いていても アルミサッシ窓のような結露は全くでないし わずか紙一枚なのに 断熱保温 効果は 充分あります。季節が変われば 室内も 光の春へと移っていくのですね。朝のひかり、昼のひかり、夕のひかりが それぞれ時間を教えてもくれます ね。しかも 優しくです。

夏になれば 全面に開け放てば 風を入れれますし 半開状態で直射日光をさえぎり 昼寝が出来ますね。
自然の風を感じながら 畳の上での昼寝、これを楽しみに民宿に来られる方もおられるくらいなんですよ。

単に明るさだけじゃなくって 季節や時間、様々な気配といった好いところだけを取り入れられる障子文化。これをなくしてしまうと 人の感性も消えてしまうように思いますね。

3月21~31日

スギ花粉の飛散がおさまり マスク顔を見かけるのはずいぶん少なくなりましたね。でも今もマスクを外せずにヒノキ花粉と戦っている人を時折見かけますね。マスクの苦痛からの釈放が 花粉症の人たちの本当の春じゃないでしょうか。

3 月後半になり 一気に季節のメリハリが出てきましたね。蕗のとうは絶えかわりに蕗がはびこっています。土筆もいっぱいですね。日々チューリップの花数が増 し 山中のいたるところ新緑の中で 山桜がはんなり色を添えていますね。今年は桜の開花予想が 二転三転し 気候を読むのが大変難しかったようですが コ ンピューターも達人の感をも 惑わす春ですね。
 
 
紀美野町は とても のどかな町です。絵葉書のような景色が 街中ですら残っているんですよ。
かつて茅葺だった民家の横の 一本桜。綺麗でしょ。春のかすみが 温もりが伝わるでしょうか。 うっとりしてしまう風景です。
“春の野山を歩くは楽し” ぽかぽか気分を 紀美野の春を 分けてあげたい届けたいなんて ブログを書きながら思ってしまいますね。

3月11~20日

春 は名のみの風の寒さよ♪じゃなくて、今から冬が始まるとでも言えるような冷たい日の3月中旬ですね。東京でも全く雪が降らない記録を作らないでおきたいか の如く わずかながら霙混じりの雪が降ったようです。この頃に 霙や雪が降ることは珍しくはありませんが 今まで異常に暖かかったので とても寒く感じて しまいますね。

紀美野町を流れる清流貴志川では あまご釣りが解禁となり川に入っている多くの釣り人を 覗むことが出来ますね。でもやっぱり寒そうですね。11日(日)に 民宿近くのキャンプ場で あまご釣り大会と 植樹式が行われました。

植樹といっても 食べられる実がなる樹木が色々ですね。何年後にかは キャンプ場の果樹の実を 訪れた人が穫って食べられるように、子ども達が色んな経験・体験をし 自然を楽しんでもらえるようにとの願いをこめたものです。

寒い季節、ほとんどの植物の活動も 休眠状態です。樹木を植樹するには 春になって芽が出る前、ちょうど今がいいのです(あまり早すぎると霜の影響でよくないようです)。

植樹は 棚田や畑のオーナーの都市住民、田舎暮らし体験の旅参加者 そして 紀美野町に移住希望者の皆さん達の手によって行われました。
都市・農村の交流と定住の木が しっかり根付き 大きく育ってほしいとの思いは 寒さとは対称に参加者の熱い希望の笑顔がありましたね。 

3月1~10日

2両編成の電車が 彼岸花咲く田園地帯を走る風景。昭和の しかも田舎そのものですね。まるで山田洋二監督の映画の世界です。
かつてあちこちにあったそんなローカル線は 車社会の発達と共に消えていきました。

紀美野町にも 1993年まで野上電気鉄道(野鉄)が 1~2両編成の電車が 走っていたんですよ。わずか13年前まで。
しばらく誰もが 野鉄がなくなったこと実感がわかないままだったそうですが 現在は ほとんどが自転車道や歩道に整備され 面影を感じることは全くありませんね。

面影はなくとも記憶の片隅にある野鉄、その「野上電気鉄道~ありし日の思い出と今と~」写真集・出版記念写真展が 開催されていました。


展示写真は32点です。電車は言うまでもありませんが 車体に書かれている広告、例えばアーモンドチョコレートや○○ホテルなど商品のデザインや流行りの観光地まで 思い起こさせ そうそうと頷いてしまいますね。
駅の造りは もっと古く戦後間もない頃までさかのぼりますね。 でもでも、、この温もりは何だろうと 不思議な感覚に陥りますね。
踏み切りをわたる黄色い帽子の小学生達は既に大人になっていますね。写真の隅にまで目をやれば当時の服装も生活の匂いも 何もかもが そうだったああだったと 一つひとつ時間を掛けてよみがえる感動がありますね。

1994 年3月31日に野上電気鉄道は廃止され、次の日からはオレンジ色のバスが 走るようになりました。今も人や町の温もりは変わらず 田園風景はたくさん残っ ています。2両編成の電車こそありませんが 時の流れに負けない風景、紀美野(紀州の美しい野)は 大切にしたいですね。

2月21~28日

皆 さんがハイキングや旅行に出かけられるときに 天気を気にすることはよくありますよね。せっかく民宿に来ていただいたときにも やはり晴れのほうがいいと 僕達も思いますね。紀美野町は星ふる町で 天文台での観星を目的にされている場合などは 雨は憎くてしょうがないものです。

しかし、晴天 になれば ものすごいスギ花粉が飛散しているようですね。近畿地方の天気予報ではいつも紀伊山脈は 特に多いと伝えていますね。花粉症を持っている僕は  実感ですね。朝、目やにで瞼がくっついていて目が開かないんですね。目を開けるのに 指で手伝ってやらないとだめなんですね。目が開くと次はくしゃみの連 発です。夜間に 鼻づまりで苦しくて目が覚めることもしばしばですね。それより何より 集中力がなくなるのがつらいですね。
色んな薬で軽減はしますが 酷くなれば焼け石に水、マスクが手放せませんね。

一番 症状が和らぐのは 雨降りですね。

思わず外に出て 降雨を確かめてしまいますね。次のお客様が来られるまで しばらく続いてほしいと願いながら。
水をえた魚という言葉が ありますが 気持ちはよ~くわかりますね。

2月11~20日

花粉症の季節が やってきました。朝からくしゃみの連発ですね。例年ならくしゃみで寒さが和らぐのが 今年は少し汗ばんでしまいますね。おまけに 雑草が早くも生長し 今 年最初の草刈をせかされ いつも以上に悩まされますね。この時期だけは 花粉症のない沖縄がうらやましいです。
民宿周辺では 蕗のとうが 土に埋もれているものから もう既に花が咲ききったものまで 同じ場所なのに色々あります。奇妙な気候で 生物が困惑させられているかのようです。

ところで皆さんは メロディーロードってご存知でしょうか。車で路上を走ると メロディーが流れる道路です。現在は北海道の知床にしかなくそこの道路を走ると「知床岬」の曲が流れるそうです。
道路に7㎜程の溝を切り込むことにより 走る車との間で空気共鳴が起こり音が出るそうです。切り込む溝の間隔で 音階や音の長さを作るそうです。
実はこのメロディーロードが紀美野町の国道370号にできるのです。そして現在工事の真っ最中。 

メ ロディーロードは 出来ればそこを走ると何度でもメロディーを聞くことは出来ますが 作っているところを見る事はなかなかありませんよね。実際どのように して作っているのかとても気になり 現場見学に行ってきました。道路に円鋸で溝を切っていく 地味な作業をコツコツと繰り返すもので根気と正確さが求めら れるものですね。

紀美野町にメロディーロードを作るのには 賛否両論あったようです。しかし、僕はとても面白い試みだと思いますね。本州 に全くないものを 紀美野町が作るのです。多くの人に紀美野町を訪れてほしいと常々思っていますし 紀美野町が昨年誕生した若い町で 町名や存在を知らな い人も沢山いるからです。町を訪れる人に楽しんでもらえるような何かをやらかす冒険心は 町をも大きく成長させると思いますね。

どんな曲になるってですか?3月中旬には完成するそうです。是非、国道370号をドライブして曲名を確かめてください。
♪ドキドキしますよ。耳をすませて・・・Listen

2月1~10日

2007年問題は 一般には団塊世代の退職が話題になっていますが もう一つの2007年問題は少子化対策が一向に解決しないことですね。
人口がこの100年間で 異常な増え方をしたのでそれ以前の状態に戻ると考えれば 減ることを好とする人はいますが 社会構造が当時と異なる現代では やはり少子化は解決を急ぐ必要があると思いますね。

大 きく違うのは その昔は 子どもを作り育てないと困る状況だったことですね。それは 後継者であったり また、老後の面倒を見てくれる人が必ず必要だった のです。現在では 必ず後継者になるとは限らないし先行き不安な社会であえて後を継がさせないこともありますね。また、介護保険などが益々充実すれば 子 どもに老後の面倒を見てもらう必要も ぐっと減りますね。子どもを作って育てようがしなかろうが 上記のことは直接的には論外なのですね。

そ れよりも 子育てが難しい時代になったことが 少子化の原因かもしれませんね。学校ではいじめの問題や 社会でも少年犯罪から ニート問題まで何とかなら ないのかと思うことが多すぎますね。いつ何時加害者にも被害者にも成り得る時代に 健全に健康に育ってくれるかどうかのリスクは日々大きくなってきている ように思いますね。

リスクが大きくてかつてのようなメリットがなくなった今 あえて子育てという苦労をするよりも 自分がやりたいことを自由奔放にやるほうがいいと考える若者が増えるのは 当たり前かもしれません。

少 子化問題はリスクを減らしメリットを増やしても解決しないでしょうね。それは対症療法に過ぎないからです。今の時代が変だと気づくことから 根本治療は始 まると思いますね。子育てにはリスクがあって当たり前、(子どもの自由を少し束縛しても)メリットを期待してもいいと思いますね。「老後は子どもの世話に なりたくない」と多くの人はいいます。 僕は「年寄りになったら面倒見てよ。」と折に触れ言っているんでが、実際どうなることですか・・。 

我 が家には国際科高校を受験した娘がいます。彼女が言うには「一人っ子政策の中国下で 子どもを沢山作りたい人は 日本に住み 子どもを作りたくない日本人 は 中国で住めばいい。」です。なんともグローバルマインドな発想ですが 一理有り いつの時代かには ありうるかもと思いましたね。

ところで農作物を子どもに例え すくすく育ってほしいと農家はよく口にします。

この温暖な気候、もうお分かりですね。大根が すくすく育ってるんですね。風呂吹き大根の季節が終わらないうちに 早く食べてとばかりどんどん背が高くなっていきますね。時折のやや寒い日には せいぜい沢山大根を食べて 冬の記憶を残してみようと思いますね。

1月21~31日

民宿があるとこ ろは 田舎の山里ですが 車で一時間ほど走れば 和歌山市内、2時間半で大阪まで出られます。ですから離島のような不便さは感じず時折市街地に出かけ 街 の空気を吸うことがありますね。先日、スーパーマーケットに行ったのですが受験シーズンで験をかついだお菓子やラーメンが沢山売られているのには 驚き ましたね。

キットカット(きっと勝つぞ)、キシリトールガム(きっちり通るガム)、エースコックわかめ(英・数・国わかる)ラーメン、柿(勝ち)の種等など けっこう苦しい駄洒落のものもありますが 十数種陳列されていましたね。こうゆうバカさが僕は 大好きで 我が家に受験生もいるので幾つか買って帰り 一緒に食べました。

紀 美野町では1月に梅が咲いたところもあり例年の寒さは未だ感じられません。それどころか ほだ木のシイタケが出てきていますね。普通ほだ木のシイタケは  春と秋の昼夜の気温差が大きいときにのみ出るものです。(ちなみにハウス栽培の菌床シイタケは 冷暖房で温度差を作り発茸しているそうですよ。)  自然界の生物感覚では もう春なんでしょうね。


たくさん一気に収穫できたので 食べきれないで 干しシイタケにしました。網の上に一面に置いた生シイタケは 数日で1/4~1/5の大きさになってしまいますね。写真の手前が生シイタケ、後ろが乾シイタケです。
暖冬、晴天で 「シイタケが 小っちゃくなっちゃた」ですね。

1月11~20日

地球温暖化現象 が叫ばれるようになり久しいですが この冬は実感ですね。例年は 民宿に上る坂などは朝夕は凍結して難儀します。過去の日記帳でも雪化粧や水道凍結の話題 をよく書いていました。これらが今のところ全くないのです。昨年の豪雪を考慮すれば帳消しになり 平均的にあまり影響ないのかも知れませんが こうも暖冬 だと気持ち悪いですね。

冬の寒さも夏の暑さも苦手でわがままなんですが 冬が寒くないと季節の雰囲気がなくなってしまい そちらのほうがいやですね。
15~30分ほど薪割をするとぽかぽか体が暖まりますね。焚き火、アツアツの鍋物、たまには温泉、寒ければ寒いほど大きな醍醐味になりますね。 過ごしやすい暖冬は すごく楽かも知れませんが 同時に楽しみを奪われたような気がしませんか。

さ て、14日(日)に紀美野町では 消防訓練初め式(初め式)が行われました。合併後二度目の出初式で 昨年とは場所を換え民宿がある旧美里地区で行われま した。合併により中心地とへき地との格差を最小限に、旧2町を平等にするためのもので これは当初からいろんなイベント行事でもなされています。結果、互 いを理解するいい副作用が起こり より効果的に思えます。特に消防関係などは 至るところで有事がありうるので このことは有意義ですね。

 放水訓練 07,1,14
式典の最後に行われた約30台の消防車のポンプから放水訓練は かつて一町だけでやっていた以上の迫力がありましたね。 
紀美野町は 消防団とは別に 自主防災組織も出来ました。「自分達の町は 自分達で守る」 ここには故郷を愛する気持ちは 教えられなくても存在していますね。

1月1~10日

明けましておめでとうございます。


新年のお正月、皆さんはいかが迎えられたでしょうか。暦上 正月休が少ないせいか、暖冬のせいかあまりお正月っぽさがありませんでしたね。飲酒運転が激減したおかげで道路の車が少なく走りやすい、これがお正月の新しい雰囲気かもと 感じましたね。

新 しい年になっての行事で元日と並んで注目されるのが成人式ですね。例年とんでもない成人式が報道されますが 今年、夕張市の成人祭は感動しましたね。昨 年、財政破綻した夕張市です。市からの成人祭予算は1万円、一度は諦めかけていたのですが二十歳の若者が自分達の手で成人祭をプランニングし また全国か ら230万円の支援の寄付が集まり大成功の成人際になりました。実行委員の新成人は泣いていました。全国の人に感謝していましたね。   初めて見た素晴らしい成人祭です。

昨年までに合併したほとんどの市町村は 既に目いっぱい借金を重ね破綻寸前のところであったので 合併しても財政状態は楽観できる状態ではありませんね。いつ夕張状態になっても不思議でないところが ごろごろあると聞きます。
合 併によってサービス内容の何が良くなったとか悪くなったとかで是非を判断しがちですね。都市部では沢山の企業があり産業に期待するところが大きいですが  産業の乏しい地方では行政に期待するところが大ですね。消費者が企業を育てるように 住民が市町村を育てるのかもしれませんね。

紀美野町は 訪れて来る人に優しい町づくりを目指しています。そして紀美野町が誕生し一年経ちました。二年目の今年が 本格的な町づくりです。僕達は夕張の若者から学ぶことがあると思いますね。

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